伝説の黒澤映画を桐谷健太、髙橋克典らで舞台化『醉いどれ天使』新キャストに田畑智子、篠田麻里子ら


2021年9月から10月にかけて上演される舞台『醉いどれ天使』より、新キャストが発表された。これまでに、桐谷健太、高橋克典、佐々木希、髙嶋政宏の出演が明らかになっていたが、新たにに田畑智子、元AKB48の篠田麻里子らが出演する。

『醉いどれ天使』は、日本をはじめ世界中に大きな影響を与えた名匠・黒澤明と、その多くの作品で主演を務めた三船敏郎の2人が初めてタッグを組み、1948年に公開された映画。

実は公開当時、映画界の大規模な労働運動により窮状に陥っていたスタッフや俳優たちを救うため、黒澤明を中心に劇団が編成され、舞台化した記録が残っている。この脚本が、数年前に三船プロダクションより発見された。

舞台台本からは、黒澤明が逆境をはねのけ、映画同様、舞台としても最高の作品を創り出そうとしたことが伝わってくる。色あせることのない普遍性を持ち、今を生きる私たちにも強く訴えてくる黒澤明のメッセージを受け継ぎたいと、今回の舞台化が決定した。

演出は三池崇史、脚本は蓬莱竜太が担当。

新キャストには、田端と篠田のほか、梅沢昌代、テイ龍進、染谷俊之、陰山泰、渡辺光、黒石高大、高橋里恩、原金太郎、西沢仁太、安藤瞳、澤竜次が名を連ねた。

『醉いどれ天使』は、9月3日(金)から9月20日(月・祝)まで東京・明治座、10月1日(金)から10月11日(月)まで大阪・新歌舞伎座にて上演される。

あらすじ

ある夜、ピストルの傷の手当てを受けに、闇市の顔役の松永(桐谷健太)が真田(高橋克典)の元へやってくる。
真田は闇市の界隈に住む人々を診る町医者で、酒が好きで口は悪いが、心根は優しく一流の腕の持ち主。顔色が悪く咳込む松永を、診療所で住み込みで働く美代(田畑智子)も心配する。一目見て肺病に侵されていると判断し真田は治療を勧めるが、松永は言うことを聞かずに診療所を飛び出し、居酒屋で働く同郷の幼馴染ぎん(佐々木希)の元を訪れ、闇市の様子を見回るのだった。
しかし、着々と病魔が松永を蝕み、ダンサーの奈々江(篠田麻里子)は彼から離れていく。一方、松永の身を案じるぎんは、心の内で松永への想いが膨らんでいく。
戦後の混乱の中、松永の采配によって落ち着きを保っていた闇市だったが、松永の兄貴分の岡田(髙嶋政宏)が出所し、闇の世界の力関係に変化が起きていくのであった・・・。

コメント紹介

◆田畑智子
日本の映画史に名を残す名作の舞台化作品に参加させて頂けること、今からすごく楽しみにしています。
三池監督の演出を久しぶりに味わえる喜びと恐怖、今は色んなドキドキで胸がいっぱいです。パワー溢れるエネルギッシュなお芝居をキャストの皆様と全力で楽しみたいと思っています。

◆篠田麻里子
黒澤明監督と三船敏郎さんのゴールデンコンビを生んだ伝説の映画の舞台化!そのような話題作へのオファーをいただいた時、驚きと共にとても嬉しく思いました。黒澤作品の魅力の一つは登場人物たちが生き生きと描かれていること。私が演じるダンサーの奈々江は自由奔放で〝悪女〟といえる役どころですが、戦後の混乱の中、自らの意志を持ち、一生懸命に生きています。エネルギッシュに魅力的に演じられたらと思います。今回の舞台ではダンスホールのシーンが印象的に描かれると聞いていますので、私自身とても楽しみです!ぜひ生の舞台でエネルギーを感じていただけたらと思います。

『醉いどれ天使』公演情報

上演スケジュール

【東京公演】2021年9月3日(金)~9月20日(月・祝) 明治座
【大阪公演】2021年10月1日(金)~10月11日(月) 新歌舞伎座

スタッフ・キャスト

【原作】黒澤明 植草圭之助
【脚本】蓬莱竜太
【演出】三池崇史

【出演】
桐谷健太 高橋克典 佐々木希 髙嶋政宏 田畑智子 篠田麻里子
梅沢昌代 テイ龍進 染谷俊之 陰山泰 渡辺光 黒石高大 高橋里恩 原金太郎 西沢仁太 安藤瞳 澤竜次

【公式サイト】https://www.yoidoretenshi.jp/

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