Live or Die!でも一人じゃない・・・4ディビジョンがぶつかり合う『ヒプノシスマイク』舞台化第4弾レポート


2021年2月5日(金)に東京・TOKYO DOME CITY HALLにて開幕した『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4-。音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」の舞台化第4弾(ヒプステ)となる本作では、初めてシブヤ・ヨコハマ・イケブクロ・シンジュクの4ディビジョンが集結。本記事では、初日前に行われた公開ゲネプロの模様をレポートする。

(以下、物語の一部に触れています)

これまでの3作と同様に、オープニングはディビジョン・ダンス・バトル”D.D.B”よりToyotakaが観客をヒプステの世界へといざなう。「中王区へようこそ!」という一言と中王区でのルールが伝えられる。観客は“招かれた客”として、これまでの3作以上に物語の中へと歩を進めることとなる。

ヒプステの世界は、H歴3年、武力による戦争が根絶された世界。争いは武力ではなく、人の精神に干渉する特殊なマイク「ヒプノシスマイク」にとって変わった。ラップ・・・言葉が力を持つ世界で、男性たちは「中王区」以外の“ディビジョン”と呼ばれる決められた区画の中で生活している。

各ディビジョンの代表が繰り広げるMCバトルが繰り広げられてきた。勝ち上がったのは“イケブクロ・ディビジョン”“ヨコハマ・ディビジョン”“シブヤ・ディビジョン”“シンジュク・ディビジョン”――過去に因縁を持つ4ディビジョンが一堂に会した。

「-track.4-」では、最終決戦トーナメントの前夜から激突し雌雄を決するまで。毎回、圧倒的な勢いを放つオープニングだが、今回もさらにスケールアップ。最新技術とアナログな技術を組み合わせこちらの想像をねじ伏せてくるような演出の“圧”が、もはや心地よい。シリーズを通して演出を手掛ける植木豪の、舞台が“ライブ”であることへの飽くなき挑戦を感じる。

また、本作では各キャラクターの背景が少しずつ明かされてきた。イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!(バスターブロス)”の山田一郎(高野洸)とヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW(マッドトリガークルー)”の碧棺左馬刻(阿部顕嵐)、シブヤ・ディビジョン“Fling Posse(フリング ポッセ)”の飴村乱数(世古口凌)とシンジュク・ディビジョン“麻天狼(まてんろう)”の神宮寺寂雷(鮎川太陽)の切っても切れぬ因縁、かつて彼らが伝説のチーム「The Dirty Dawg」を組んでいたという過去・・・。

「ヒプノシスマイク」は原作ドラマトラックやコミカライズで少しずつ作品の持つ物語が明かされている真っ最中。ヒプステ過去3作では、オリジナル・ディビジョンやオリジナルキャラクターを登場させ、舞台ならではの方法で作品の世界を拡張させてきた。今回の第4弾では、脚本の亀田真二郎の手腕がさらに光る。舞台からストーリーを知る人にはキャラクターの背景が深く見えてくるだろうし、原作を知っている方はストーリーの練り方に目をみはる瞬間が多いのではないだろうか。

また、各ディビジョンの2番手、3番手の存在が効いている。一郎を支える二郎(松田昇大)・三郎(秋嶋隆斗)の持つ家族の絆、左馬刻と入間銃兎(水江建太)、毒島メイソン理鶯(バーンズ勇気)の大人の関係、乱数と夢野幻太郎(前山剛久)、有栖川帝統(滝澤涼)の間に横たわる意外な愛情、寂雷と伊弉冉一二三(荒木宏文)、観音坂独歩(宮城紘大)の確かな友情。

コミカルなシーンでシリアスな流れに緩急を生むだけでなく、なぜ、3人で戦うのか。チームとは何なのか。「一人じゃない」ことが、過去にとらわれる登場人物たちの背を未来へと押す。

中でも、“イケブクロ・ディビジョン”の二郎・三郎兄弟を演じる松田と秋嶋は、「-track.1-」時は新人と言える存在だったが、今回の「-track.4-」で舞台に立つ姿は自信にみなぎっていた。しっかりと一郎役 高野の支えになって見えた。彼らの中でしっかりと経験が根付き、花開いている。今後が楽しみな存在だ。

また、「-track.4-」はシリーズ作品の中で最も楽曲数が多い。もはや、ラップを用いた新たなジャンルを確立したといっても過言ではないぐらい、リリックに感情を乗せ、ラップをぶつけ合う。「ヒプノシスマイク」の舞台化の醍醐味、俳優の肉体を通して表現されるキャラクターの深淵が、ヒプステのオリジナリティを群像劇として感じさせる4作目となっている。

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『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4-が、2月5日(金)から2月19日(金)まで東京・TOKYO DOME CITY HALL、2月25日(木)から2月28日(日)まで大阪・メルパルクホール大阪、3月5日(金)から3月7日(日)まで福岡・福岡サンパレス ホテル&ホールにて上演。上演時間は約2時間(休憩なし)を予定。

なお、Huluにて全公演のライブ配信を実施。各ディビジョンのメインDay、最前列映像Day、オリジナルスイッチングDayなど、日程によって異なるアングルを楽しめる「日替わり配信企画」が用意されている(初日と大千秋楽公演では特典映像も配信予定)。

大千秋楽となる3月7日(日)夜公演ではABEMAでもライブ配信が行われるほか、全国の映画館でライブビューイングも開催。8月11日(水)には本作のBlu-ray&DVDの発売も決定した。

 

公演情報

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4-
【東京公演】2021年2月5日(金)~2月19日(金) TOKYO DOME CITY HALL
【大坂公演】2021年2月25日(木)~2月28日(日) メルパルクホール大阪
【福岡公演】2021年3月5日(金)~3月7日(日) 福岡サンパレス ホテル&ホール

【原作】EVIL LINE RECORDS
【演出】植木豪
【脚本】亀田真二郎
【音楽監督】KEN THE 390
【テーマソング】井手コウジ

【出演】
<イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”>
山田一郎:高野洸 山田二郎:松田昇大 山田三郎:秋嶋隆斗

<ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”>
碧棺左馬刻:阿部顕嵐 入間銃兎:水江建太 毒島メイソン理鶯:バーンズ勇気

<シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”>
飴村乱数:世古口 凌 夢野幻太郎:前山剛久 有栖川帝統:滝澤 諒

<シンジュク・ディビジョン“麻天狼”>
神宮寺寂雷:鮎川太陽 伊弉冉一二三:荒木宏文 観音坂独歩:宮城紘大

<ディビジョン・ダンス・バトル”D.D.B”>
Toyotaka RYO gash! SHINSUKE HILOMU Dolton KENTA GeN KIMUTAKU

【公式サイト】https://hypnosismic-stage.com/
【公式Twitter】@hm_rtstage
【公式モバイルサイト】https://fc.hypnosismic-stage.com/

(C)『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage 製作委員会

(取材・文/エンタステージ編集部、写真/オフィシャル提供)

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