宇宙人たちと22年ぶりの再会!THE CONVOY SHOW『パピプペポ~!』公演レポート


俳優・演出家の今村ねずみが1986年に立ち上げた「THE CONVOY SHOW」。その第40回公演『パピプペポ~!』が、2020年11月26日(木)から12月1日(火)まで東京・恵比寿ザ・ガーデンホールにて上演された。

本作は、90年代に携帯電話の普及によって街中に響き始めた「ピッ!ポッ!パッ!」というプッシュ音が「宇宙人の交信音に思えた」という今村の発想が元となり、1995年に誕生した「パ+ピ+プ+ペ+ポ~」シリーズの第3弾で、実に22年ぶりの新作。

歌とダンスを交えたユーモアたっぷりの“再会”に、オープニングダンスを踊る5人の宇宙人たちに観客からは「待ってました!」と気持ちのこもった熱い拍手が送られた。

2020年、22年ぶりに地球へやってきた5人の宇宙人「ポー星人」は驚いた。新しい時代を迎えたばかりの日本が、いや地球全体が、新型ウィルスの感染拡大という深刻な問題を抱えて苦しんでいたからだ。

ポー星人は、現代人の必須アイテム・スマホを片手に、街へと繰り出す。行き交う人々は顔の半分を覆い、会話をすることもままならない。それでも5人は「任務」を遂行しようと決意。その任務とは、この星に生きる人々を笑顔に、元気にすること。自粛疲れの日本で、 ポー星人が立ち上がる・・・!

近年は、『ATOM』『星屑バンプ』など、若手俳優たちと共演するステージも話題を集めているが、今回は今村、瀬下尚人、石坂勇、舘形比呂一、トクナガクニハルというオリジナルメンバーのみで行う公演。

自らを「熟成肉」と形容する“アラカン”の男たちがド派手な宇宙人に扮し、現代人が抱える様々なストレスをギャグやモノマネ、楽しい音楽で次々と笑いに変えていく。メンバーと観客が手拍子でコミュニケーションを楽しむコーナーもあり、劇場はアットホームな雰囲気に包まれた。

ショウの後半、5人はスタイリッシュなスーツ姿に着替えて登場。「星」にちなんだ楽曲を優しく歌い、熱く踊り、とびきりロマンティックな時間が流れていく。コンボイショウの見どころの1つであるタップダンスは情熱的で、聴こえるリズムに心を鼓舞される。何よりパフォーマンス中、目を合わせては微笑み合うメンバーがとても幸せそうで、同じ時を共有してきた仲間がいることの大切さが、より胸に沁みるステージであった。

ハッピーな時間と「また会おう、この星で!」というメッセージを残し、宇宙へと帰っていったポー星人。彼らと共に「パピプペポ~!」と大きな声をあげられる、その日が待ち遠しい。

THE CONVOY SHOW vol.40『パピプペポ~!』は、12月12日(土)・12月13日(日)は大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演。

公演情報

THE CONVOY SHOW vol.40『パピプペポ~!』
【東京公演】2020年11月26日(木)~12月1日(火) 恵比寿ザ・ガーデンホール
【大阪公演】2020年12月12日(土)・12月13日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

【作・構成・演出】今村ねずみ

【出演】
瀬下尚人、石坂勇、舘形比呂一、トクナガクニハル/今村ねずみ

【公式サイト】https://theconvoyshow-papipupepo.com/
【公式twitter】@tcs_stagestaff

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