山崎育三郎・尾上松也・城田優「IMY歌謡祭」で熱唱!オリジナル舞台公演決定のサプライズも


今年2月に新型コロナウイルスの影響で中止になった山崎育三郎、尾上松也、城田優による「IMY歌謡祭」が、2020年10月10日(土)に東京国際フォーラム ホールA(15:00公演、19:00公演の2回公演)にて行われた。

「自分たちの感性で新しい作品を生み出し、日本のエンターテインメント界を盛り上げたい」との思いから、山崎、松也、城田の3人が、それぞれの名前のアルファベットの頭文字「育三郎のI」「松也のM」「優のY」を組み合わせて立ち上げたプロジェクト「IMY」(読み:あいまい)。本公演は彼らの第2弾公演となる。

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昼公演、オープニングは3人による「数多の未来と愛」で幕開け。この曲は、昨年4月にBunkamuraオーチャードホールにて行ったイベントのために城田が作詞作曲したもの。開幕曲としては珍しいしっとりとした曲調だが、3人は観客に本イベント開催の喜びを伝えるように、情緒たっぷりに歌い上げた。

続いて「もうええっちゅうねん」と勢いある楽曲に切り替わったと思えば、「ポジティブになりたい」「プリンススマイル」と観客へ聴かせる曲へと入っていく。この3曲も、城田が作詞作曲。さらに、昨年の公演中に3人が披露したショート劇で披露したものでもある。

この日の観客は新型コロナウイルス対策のため全員がマスク着用を義務付けられていたが、楽曲タイトルに“スマイル”とあるように、「マスクでもスマイル!」「もっと、もっと!」と呼びかけ、笑顔を誘う掛け合いも見せた。

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続いて、ミュージカル『レ・ミゼラブル』から「彼を帰して」(城田)、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の「どうやって伝えよう」(松也)、ミュージカル『モーツァルト!』の「僕こそ音楽」(山崎)が披露された。ミュージカル曲特有の、緩急ある曲調でもビブラートを効かせ、伸びやかな歌声を会場へ響かせた。MCでは、改めて本イベント開催の喜びを語る3人。

新型コロナウイルスの影響で観客が声を出せないなかでの公演となったが、拍手やペンライトを使ってのコールアンドレスポンスを促すなど、この公演だからこその盛り上がり方をレクチャーする場面もみられた。

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その後、「IMY歌謡祭」でしか見ることのできない、3人によるJ-POPメドレーへと続いていく。1曲目は、山崎×城田でビューティー・ペアの「かけめぐる青春」。熱いパフォーマンスが繰り広げられたかと思えば、2曲目は松也×城田による「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌」で会場を爽やかな空気で包み込んだ。

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続いて、山崎×松也による「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」。サビで2人は「フー!」と観客を煽りつつも、そのクールな表情に、観客は熱視線を向けた。そんな熱い雰囲気から一変、J-POP最後は3人による「もう君以外愛せない」。ペンライトの海に包まれた会場の中で、ハモリを利かせながらしっとりと熱唱し、会場は大きな拍手に包まれた。

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続いて、ステージ上では前回の公演でも行ったスペシャル企画、チャレンジコーナーへ。前回は「数多の未来と愛」を3人が楽器を演奏しながら歌ったが、今回は、なんと松也がひとりでギター演奏に挑戦し、それに乗せて「I want it that way」を3人で歌うこととなった。

衣装をチェンジしてステージに登場した3人は、松也のソロギターに乗せ「I want it that way」を熱唱した。3人の挑戦はそれだけにとどまらず、ステージ上で3人がダンスも披露。「ミュージカルでのダンスとは違ったジャンルのロックダンスに苦戦した」と後のMCで明かしたが、そんな苦労は見せないキレのある動きの連続。観客の手拍子に合わせてノリノ リのダンスを披露し、3人の新たな表現を見せつけることとなった。

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ダンス練習がどれだけ大変だったかを語るMCを挟んだ後は3人によるディズニーメドレー。このコーナーは、3人がディズニー映画の日本語吹き替えを担当したことがあるということで実施され、『トイ・ストーリー』の「君はともだち」はゆったりと、『アラジン』の「フレンド・ライク・ミー」は様々な声色を使い分け、『ライオン・キング』の「Can You Feel the Love Tonight」は英語で・・・と、テクニックを活かした歌声を披露した。

そして、本編のラストはミュージカル『ロミオ&ジュリエット』から「世界の王」で会場の観客を魅了した。最後、3人はこの公演を振り返り、こうしてイベントが開催できたことに改めて会場に集まった観客に「今日はありがとう」と感謝を伝えた。

アンコールでは、オープニングでも3人で歌った「数多の未来と愛」を壮大にアレンジしたバージョンを披露し、観客の盛大な拍手の中でIMYの3人はステージを後にした。

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夜公演には、お笑い芸人のジャングルポケットがサプライズで登場。J-POPメドレーのコーナーでIMYの3人が「U.S.A.」を披露していると、山崎が足にケガを負ってしまう・・・というところからコントがスタート。そんなトラブルに見舞われている最中、ステージ上におたけが登場。山崎が歌えないことで焦る城田と松也。某ドラマを彷彿させるシーンや、ミュージカル、歌舞伎を織り交ぜながら「どうにかしてくれ」とおたけに頼む3人のやりとりに、客席からは思わず笑い声が上がった。

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さらに、ピザ屋の斉藤慎二や“国際フォーラムの怪人”太田博久が現れ、ますます収集が着かない展開へと向かっていき・・・。ドタバタ劇の結果、IMY×ジャンポケの奇跡(?)のコラボで「愛は勝つ」を熱唱。さらにジャンポケ3人によるコントも披露され、会場には笑いの渦が巻き起こった。今回のコントはIMY3人がジャングルポケットに熱烈オファー、太田がオリジナルでコント台本を仕上げ、6人でのコントが実現した。

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夜公演も昼公演同様に様々な演出で東京国際フォーラムに集まった観客を魅了した。そして、公演の終了後サプライズが。3人がステージを去った後、再び映し出されたスクリーンには「IMYのオリジナル舞台公演2021年上演決定!」の文字。会場は再び盛大な拍手に包まれ、IMY歌謡祭は大盛り上がりのなかで幕を閉じた。

なお、本公演はソーシャルディスタンス確保のため会場定員数の半分のキャパシティで実施するなど、新型コロナウイルス対策を万全の上で行われた。

IMYオリジナル舞台公演は、2021年11月から12月に上演予定。

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コメント紹介

◆山崎育三郎
2015年に「いつか僕らの演劇をつくりたい」と話してから5年が経ち、ついにその時がきました。1998年、日本オリジナルミュージカルがデビューの僕にとってオリジナル作品をつくることは子供の頃からの夢でした。役者としても友人としても信頼する2人と、才能あるクリエイター、役者の皆さんにも参加していただき、令和に生まれる新しいエンターテインメントをお届けします。新たな演劇の可能性を楽しみにしていてください!

◆尾上松也
ついにIMYの本公演の舞台が決定しました!!我々3人にとっては、目標でしたので、発表出来たことがとても嬉しいです。やるからには、我々3人にしか出来ない作品をつくりだして、観に来てくださった皆様に今までにない感覚で楽しんでいただける作品になれたらと思っております。すでに3人で構成など考えておりまして、徐々に発表していきたいと思っておりますので、皆さんにIMY本公演を盛り上げていただきたいと思います!

◆城田優
構想から5年、ようやく3人の夢だったオリジナル公演にこぎつけました。とにかくご来場いただけるお客様に最高のエンターテインメントをお届けできるよう誠心誠意努めたいと思います。どうぞ来年の秋まで楽しみに待っていてください。いつも応援していただき、本当にどうもありがとうございます。

(取材・文・撮影/オフィシャル提供)

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