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配信は8月29日!「読奏劇」崎山つばさ『太宰治 著/走れメロス』収録レポート

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「Dream Stage(ドリームステージ)-読奏劇-」の最新回が、8月29日(土)21:00より配信される。第3弾に登場する崎山つばさが読むのは、太宰治の『走れメロス』。収録に臨む崎山の姿からは、物語に没頭する強い力が垣間見えた。その一部をレポートする。

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監督を務めるのは、ミュージカル『刀剣乱舞』の MV ディレクターとして「勝利の凱歌」「鼓動」などを手掛けてきた鎌田哲生。この「読奏劇」は、鎌田が、俳優と作品のマリアージュからイメージを膨らませ、国内外の名作を「朗読」する様子を、「MV」のように仕立てていく。

企画には、有澤樟太郎、太田基裕、大平峻也、北村諒、崎山つばさ、佐藤流司、橋本祥平、牧島輝(50音順)が参加しており、読む作品については、出演する俳優が希望する“読みたいもののイメージ”に合わせてピックアップしているのだが、崎山の場合は、「『走れメロス』を読んでほしい」と、作品を決め打ちしてのオファーだったそうだ。

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プロデューサーによると、崎山に参加をお願いする際に悩むことなくぱっと頭に浮かんだのが本作だったそうだが、それは偶然にも、崎山自身も読みたがっていた題材だった。表現者する者として、真っ直ぐに自分の“なすべきこと”を見つめる崎山の目に、運命の先を握る神様も引き寄せられてしまうのだろうか。

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『走れメロス』といえば、退廃的な太宰の作風の中で異色を放つ短編作品だ。作品の最後に「古伝説とシルレルの詩から」と記載されていることから、古代ギリシャの伝承と近代ドイツの文学者フリードリヒ・フォン・シラー(シルレル)の詩を基に創作したことが明らかにされている。

書かれたのは、ちょうど太宰が2度目の結婚をした頃。精神的に安定していた時期だが、創作の発端には太宰が友人である檀一雄と、師匠である井伏鱒二とのあるエピソードがあったようで・・・。物語が生まれた背景を知るのもおもしろい(興味がある方は、檀一雄の「小説 太宰治」をぜひ)。

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実は、収録前日に『ラヴ・レターズ』に挑んでいた崎山。2日連続の「朗読」となったが、作品ごとにしっかりと自分の中で物語を膨らませていたようだ。これまで、「読奏劇」は出演者の衣裳を白シャツに黒パンツに統一してきたが、崎山の衣裳は着物。これは彼からの提案だったそう。

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話を聞いて、なるほど、その発想はなかった・・・と手を打ちそうになった。崎山がイメージしていたのは読み人としての軸を物語の主人公・メロスではなく、書き手である“太宰治”に据えること。髪型についても「(目に前髪がかかる)今のこの髪の長さだから、できる表現だね」と語っていた。

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撮影が行われたのは、革張りのソファが置かれた書斎のようなスタジオ。その中央に座り、5台のカメラが取り囲む中、崎山がスタンバイする。準備をしている間も、崎山は台本に目を落とし、小さな声で何度も朗読の練習をしていた。集中力が崎山を包む。

まずは、「朗読パート」の撮影が行われた。崎山は、漢字の読み方や発音などを整えながら、感情を込めて読み進めていく。途中、ヘアメイクで汗の演出なども加えながら、映像としての「絵」も作っていった。

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「朗読パート」と書いたのは、「朗読ではない部分」があったから。崎山は、読み手・太宰であり、主人公・メロスであり、邪智暴虐の王ディオニスであり、友人・セリヌンティウスでもあった。これは、「MV」を通り越して、もはや「映画」なのでは・・・と思うような撮影が、短時間の中で繰り返される。役ごとにまったく違う顔で、信実(しんじつ)を掘り下げていった崎山の姿が、どのように「映像作品」となるのか。

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また、鎌田から「夕景をバックに撮りたいシーンがある」とオーダーがあり、外ロケも行うことに。さらに「本を手放して読んでほしい」と、急遽、台詞を頭に入れることとなった。6行ほどのシーンだが、地の文なので少々読みにくい。しかし、「絶対つまずく(笑)」と言いながらもさらりとこなして、笑顔を見せる崎山だった。

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以前、崎山が出演した『孤島の鬼』(2015年/原作:江戸川乱歩)を劇場で観た。日本文学の世界観を表現できる美しい青年だ、と思った時から約5年。30代に突入した彼は、思慮深く、内から湧き出る創造力はさらに力強く、あの頃の筆者が想像したよりも、ずっとずっと豊かな俳優になっているのだと感じた撮影現場だった。

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『Dream Stage -読奏劇-』
【#3】8月29日(土)21:00~
崎山つばさ
朗読「太宰治 著/走れメロス」
https://ima-ticket.com/event/119

【#4】9月5日(土)21:00~
橋本祥平
朗読「ヴィルヌーヴ 著/美女と野獣(原題:ラ・ベルとラ・ベート『美し姫と怪獣』)」
https://ima-ticket.com/event/120

【#1】アーカイブ配信:11月30日(月)まで
太田基裕
朗読「シャルル・ペロー 著/眠れる森の美女(原題:眠る森のお姫さま)」
https://ima-ticket.com/event/117

【#2】アーカイブ配信:11月30日(月)まで
大平峻也
朗読「小泉八雲 著/雪女」
https://ima-ticket.com/event/118

※以降順次出演者・配信⽇・朗読作品を発表予定!

【公式Twitter】@dreamline_inc
【公式サイト】https://dreamline.link/dream_stage
【チケット】イマチケ https://ima-ticket.com/dreamstage

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)

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