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『かがみの孤城』開幕!生駒里奈、劇場を味方につけ繊細な“こころ”を舞台上に解き放つ

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2020年8月28日(金)に東京・サンシャイン劇場にてNAPPOS PRODUCE 舞台『かがみの孤城』が開幕した。本作は、2018年に第15回本屋大賞を受賞した、辻村深月の小説を舞台化したもの。脚本・演出を成井豊が手掛け、かがみの中で出会う少年少女を、生駒里奈、溝口琢矢らが演じる。初日前には、公開ゲネプロと囲み会見が行われた。その模様をレポートする。

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会見には、出演者より生駒、溝口、そして脚本・演出の成井、原作者の辻村が登壇。なお、会見は舞台上の出演者と、客席の記者、それぞれがしっかりとソーシャルディスタンスを確保して行われた。

入場時には検温と手指消毒が行われるほか、舞台のツラ(舞台端)と客席最前列の間には透明ビニールシートを設置し、最前列の希望者にはフェイスガードも配布する予定だという。さらに、客席は左右1席を空けた配置になっており、舞台上のキャストも全員マウスシールドを装着するなどの対策も。

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なお、出演予定だった木津つばさが新型コロナウイルスへの感染から降板となっているが、本公演の関係者に濃厚接触者はおらず(公演とは関係のない番組収録への参加後に判明したため)、もともと実施予定だった全出演者・スタッフのPCR検査を行った上で、開幕を迎えている。木津は、現在無症状だが自宅で安静に療養中(お大事になさってください)。木津の役は、稽古場からずっと代役を務めてきた山本沙羅が務めることとなった。

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生駒が、本作への出演決定を聞いたのは昨年末。もちろん、このような状況になっていることはまったく想像しておらず、「私は舞台が大好きなので、来年、こういう作品を皆さんのもとへ届けられるんだ」とただただ楽しみにしていたという。

また、原作の小説を読んで、主人公が自身と似た境遇だったことにも興味を惹かれたと明かし、主人公のこころが友人間のトラブルで不登校になってしまったことについて、「私も小・中学校の頃はあまり明るい子ではなかったので」と心を寄せた。

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溝口は、長編の原作を読んで「物理的にどこまで描かれるのか」とても気になったそう。実際に台本が届いた時は「全部入っている!」と感動を覚えたと言い、「詰め込むのではなく、一つの作品として大事な要素がしっかりと描かれている感じがして読むだけでワクワクしましたし、今はやりがいを感じています」と心境を語った。

さらに、「中学生の頃、人間関係に悩んだ時期があって。その頃のひりついた感情を思い出しながら読んだので、ちょっと(胸が)ザワザワしました」と、生駒と同じように、溝口も物語に心が揺れ動いた様子を言葉にしていた。

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稽古場では、全員がずっとマスクを着用していたため、前日に行われた場当たりで、キャストたちは初めて顔をしっかりと観て演じることができたという。生駒は「みんなこんな顔をしていたんだ、と思いました(笑)」と今ならではの感想をもらしながら、「ある意味、新鮮な気持ちで今日から時間を重ねていけるんだろうなと思います」と、本番への思いを馳せる。

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脚本・演出の成井は「小説を台本にする際、どうしても省略してしまう部分が出てきます。でも、私はなるべく小説をそのまま舞台にできたらと思っているものですから、皆さんにはその省略してしまった部分をどんどん演じてほしい、とお話しました。ちょっと授業みたいでしたね(笑)」と笑った。元高校教師である成井ならではの稽古風景が想像できる。

何かと不自由な稽古場だったようだが、成井が「大きく演じてほしい」と思っていた点が、劇場に入ってから一段と良くなったそうだ。「特に生駒さん。稽古場よりも何倍も大きくなって、大変良い芝居になっているので、ご期待ください」と成井。

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成井の言葉に「よかった~」と笑顔を浮かべた生駒だが、“不登校の少女”を演劇的に大きく表現するにはどうすればいいのか悩んでいたそうで、「成井さんがくださった『これは演劇だから、お芝居だから』という言葉がヒントになりました。悩んでいたけれど、劇場に入ると劇場が味方をしてくれて、どんどん引き出しを開けてくれたので、それを信じて本番に臨みたいなと思います」とコメント。

原作者の辻村は、高校生の頃から成井の作った芝居を観ていたと言い、成井の手による舞台化を心から喜んでいた。また「劇場って、それぞれの現実を持っている人たちが、一つの場所に集まって、一つの舞台に気持ちを集中させて濃密な時間を過ごして、それぞれの日常に帰っていく場所だと思うんです。これって、私がこの『かがみの孤城』で書きたかったことに似ているなと思っていました。今、移動することや人に会うことが難しくなっている世の中において、現実にあるどこよりも遠い場所に連れて行ってくれる舞台になっているんじゃないかなと。舞台チームのこの気持ちが、多くの方に届いたらいいなと思います」と語った。

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本作の中では、少年少女たちの“願い”が問われている。成井は、「いつ終わりになるか分からない中で過ごす一日一日が、本当に愛おしかったです。ここ(初日)にたどり着けたことは幸運なことですから、最後までどうか無事に届けられるといいなと思います」と作品に重ねて願った。

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溝口は、初日に向け「舞台上でお芝居ができていることは、本当に幸せなことだなと思いました。昨日なんて、そればかり考えてしまって寝不足になるぐらいで。僕自身、ワクワクしていますし、それ以上にこの作品が持つ素晴らしい魅力やメッセージをお伝えすることに全力を注ぎたいと思います」と意気込む。

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そして生駒は、「今までとは違い、作品を伝えるということと戦ってきた稽古期間だったのですが、今、こうして舞台の上に立っただけで悩みが全部なくなって、気持ちと身体が一本に筋の通ったような気持ちになりました。だから、演劇はおもしろいです。今、何が正しいとか、ないと思います。それぞれの形で観てくださった方には、感じたものを日々の生活の力ちしていただきたいです。皆さんの感想もすごく楽しみです。ハッピーな気持ちの挑んでいきたいと思います」と締めくくった。

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(以下、あらすじに触れています)

中学1年生の安西こころ(生駒)は、入学早々、同級生の真田美織(澤田美紀)らから嫌がらせを受けるようになる。学校を休みがちになり、隣に住む東条萌(木村玲衣)が毎日プリントを届けてくれてはいたが、接点は持たずにいた。

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担任の伊田先生(多田直人)は状況を分かっていない。喜多嶋先生(原田樹里)が開くフリースクールへ行ってみたり。母・望美(渡邊安理)に心配されながらも、家に閉じこもる生活が続くようになる。そんなある日、自分の部屋の鏡がまばゆい光を発していることに気づく。恐る恐る鏡に手を触れた瞬間、こころは見知れぬ城がそびえ立つ異世界に引き込まれてしまう。

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そこには、「オオカミさま」と呼ばれる城の管理人(石森美咲)と、彼女に召還された7人の中学生・・・リオン(溝口)、アキ(稲田ひかる)、フウカ(河内美里)、マサムネ(山本沙羅)、スバル(野田裕貴)、ウレシノ(前田航基)がいた。鏡の中では、「願いの鍵」を見つけた者が、何でも望みを叶えられるという。果たして「願いの鍵」は見つかるのか。7人が城に集められた驚くべき理由とは――。

NAPPOS PRODUCE 舞台『かがみの孤城』は、以下の日程で上演。上演時間は約2時間(休憩なし)。

【東京公演】8月28日(金)~9月6日(日) サンシャイン劇場
【大阪公演】9月18日(金)~9月20日(日) サンケイホールブリーゼ
【愛知公演】9月22日(火・祝) 刈谷市総合文化センター 大ホール

なお、本作ではディレイ配信・ライブ配信の両方を用意している。詳細は、下記のとおり。

ディレイ配信

【対象公演】8月29日(土)18:00
【配信期間】9月1日(火)19:30~9月2日(水)02:30
※ディレイ配信とは収録した映像を後日期間限定で視聴出来るサービス
【販売価格】3,000円(税込)
【販売期間】9月1日(火)23:59まで

チケット購入URL:https://w.pia.jp/t/kagaminokojo/

生配信公演

【対象公演】9月6日(日)13:00 ※東京千秋楽公演
【配信期間】9月6日(日)13:00~9月6日(日)23:59
【販売価格】3,500円(税込)
【販売期間】9月6日(日)21:59まで

チケット購入URL:https://w.pia.jp/t/kagaminokojo/

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