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浦井健治主演ミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』観劇レポート!ヘルパーロボットの幸せとは

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東京・シアタークリエで上演中のミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』。人間よりも人間らしい感情を持つヘルパーロボット達が織りなす、ユーモラスで温かく切ない物語を描き絶賛された本作。韓国の2016年初演が口コミで大ヒットとなり、2017年・2018年の再演も連日ソールドアウトを記録するほどの話題作で、今年1月にはアメリカ版も上演、そして、浦井健治、中川翔子、花澤香菜、坂元健児、斉藤慎二による日本人キャスト版が上演されている。

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舞台は、20××年、ヘルパーロボットが活躍する時代。主人を失った旧型ロボット達の専用アパートで暮らすヘルパーロボット3・オリバーを演じるのは主演を務める浦井。大好きなレコードと雑誌に囲まれて植木鉢と共に毎日規則正しく暮らすオリバーは主人へ寄り添うために生まれたヘルパーロボットらしい真面目さと気遣いを持ち合わせているが、“機械の体”として動く姿はひとつひとつの部品の働きを感じさせるもので、妙なリアルさに驚かされる。それでもオリバーが持つ元主人のジェームズへの純粋な思いは、人間のような“情”のあたたかみもあり、不思議な気分になりつつも、そうか、これが近未来のヘルパーロボットなのかと納得させられた。浦井が演じるロボットにある確かな説得力は、知らないはずの世界へと違和感なく誘ってくれた。

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そしてそんなオリバーの規則正しい日常は、いつも修理用の部品を運んできてくれる郵便局員から告げられるある事実と、向かいの部屋に住むヘルパーロボット5のクレアが突然部屋にやってきたとことから少し変化していく。ある日、充電コンセントを貸してほしいと訪ねて来たクレアに戸惑うオリバー。同じヘルパーロボットながら考え方が正反対で溌溂としたクレア。驚かされるのが苦手だというオリバーを振り回すクレアは、オリバーと交流を深めていく中でオリバーの純粋な思いに感化され、そしてロボットにはプログラミングされていないはずの感情に戸惑いながらも2人はお互いへの気持ちを育んでいく・・・という物語が3人の素晴らしい歌声と共に紡がれていく。

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観劇したのは“花澤・坂元”回。オリバーとは違ってちゃんと友達がいて、近所の噂話も知っていて、車も運転できるクレア。ロボットらしいさっぱりとした思考を持つクレアを演じる花澤は、無邪気でとても可愛らしく、ジェームズを思うオリバーのために一歩を踏み出させてくれる姿にこちらまで前向きな気持ちにさせてくれた。そして坂元は、オリバーが“友人”と慕うジェームズの他、クレアの友人やオリバーとクレアが寄ることになるホテルの従業員、ラジオのDJなどキュートな役からワイルドな役までさまざまな人物を演じ、キャスト3人で紡がれる作品に彩りと奥行きを与えてくれる。次は“中川・斉藤回”でも観たい、ただただそう思わされた。

タイトルは『メイビー、ハッピーエンディング』。最後のシーンを見てこの“メイビー”が胸に響いてくるのではないだろうか。そして、きっともう一度最初から物語を観たくなってしまう。オリバーの行動、クレアの言葉、全てをもう一度追いたくなってしまうだろう。

ミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』は2020年8月11日(火)から8月30日(日)までシアタークリエにて上演。上演時間は約1時間50分を予定(休憩なし)。

(文・エンタステージ編集部3号)
(写真:オフィシャル提供)

【公演情報】https://db.enterstage.jp/archives/4241

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