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糸川耀士郎×松崎史也、“普遍の感情”を画面の向こうへ「ひとりしばい」第6弾レポート

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講談社とOffice ENDLESSの共同プロジェクト「ひとりしばい」の第5弾が、2020年8月1日(土)に配信された。5人目の「ひとりしばい」挑戦者は、糸川耀士郎。ほさかようの脚本、松崎史也の演出のもと、約40分間、力いっぱい舞台上で肉体を躍動させた。本番前に行われた公開ゲネプロ(オンライン)より、その一部をレポートする。

この「ひとりしばい」という企画は、稽古・配信をオンラインミーティングアプリ「Zoom」で行い、観劇は配信課金システム「ファン⇄キャス」を通じて行われる。3月に誕生した新LIVEエンターテインメント複合施設ビル「Mixalive TOKYO」(ミクサライブ東京)内のHall Mixaをどう使うのか。毎回、その俳優と演出家の組み合わせならではの表現がおもしろい企画となっている。

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糸川が取り組んだ演目は『LA・LA・LA・LIBRARY』。物語の始まりは図書館で。舞台上には、書棚と貸し出しカウンターが設けられている。糸川が演じるのはホシノアオイ、17歳。夏休みを利用して図書館でアルバイトをしている。趣味はもちろん読書。だけど、ベタなやつは好きじゃない。

暗くてちょっとイタくて、人と話すのが苦手な少年だが、図書館に本を借りに来た少女にオススメを聞かれ、「翼をよこせ」「ベタ殺しのジョニー」「四月は二度盗まれる」「リングイネ」「刃心―10001回のタイムリープ―」など、様々な本を勧めていく。

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本の内容は、劇中劇として繰り広げられていく。糸川演じるアオイは、上半身裸で叫んだり、非情に銃をぶっ放す殺し屋になったり、謎を解き明かす探偵になったり、ホラーな体験をしたり・・・。

本の貸し出しを通して、少しずつ交流を深めていく中、ある日、少女から突然映画に誘われる。アオイは、ベタだけどまるで主人公になれるようなその一瞬を、楽しみにしていた。しかし、約束の日に彼女は現れなかった。それから一週間。アオイは、図書館にやってきたある女性から手紙を手渡された。そこに書かれていたのは・・・。そして、一緒に手渡された「私の天使くん」という本は――。

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ベタな話は苦手と言いながら、ベタな展開に巻き込まれていく主人公。今、現実世界はベタな日常が恋しい状況だ。松崎は、そんな状況下で糸川と作る芝居で“何を表現したいか”と考えた時、「人間が本来持っている普遍的な感情を舞台に乗せたい。そういうものを、自分も今観たいし、観てほしいと思った」そうだ。

そして、脚本をほさかに頼んだことで生まれた妙。本作は、ほさかが最も得意とするダークファンタジーとは少々趣向が違った。ほさかの本を、松崎の演出で、糸川が舞台上に解き放つことで生まれる色は、きっと、今しか出きない色なのだろう。

糸川は、これが一人芝居初挑戦。糸川は、その手応えを「一人芝居って、これまで培ったものが通用するのか、己を試すことができる場でもあると思うので、お話をいただいた時は、本当に嬉しくて。でも、台本をいただいてからは、これ一人で覚えきれるのか・・・と焦って(笑)すごく貴重で、これからの役者人生の糧になる体験をさせてもらいました」と語った。

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てんやわんやで、頭の中もパニック状態。しかし、「自分に対してショックも受けました。本当に楽しめたのは、稽古最終日くらいからで・・・。でも、本番は暗転の中で、自分にならできる!って思えたんですよね」と、充実の表情を見せた。目の前にはいないが“観客”の存在を感じることができていたようだ。

ゾーンに入る・・・というのだろうか。舞台上でノッた時の糸川は、強い。最近の糸川は、大きな役を得たり、主演が決まったり、声優に挑戦したりと、新たなステップに進んでいるように思う。そんな中、自粛期間に入り演劇を取り巻く状況もガラリと変わってしまったが、舞台に立つ糸川の姿は、決してくすむことなくキラキラしていた。

演出の松崎も、「演出家が感動していると言うのはなかなか恥ずかしいんですが・・・。耀士郎くんの芝居を見ていて、配信でも届くものがあるんだなと思いました。少し前は、配信で演劇をやる意味などを考えることもあったんですが、本番を観客に近い感覚で見ていて、本当に多くのことを教えてもらった気がします」と称賛。

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終演後の挨拶で、「この物語のように、どんなにつらい状況でも笑顔で終われたら。皆さんの傍にも、笑っていてほしいと思っている人はいるはず。そして、僕も皆さんにとって、そういう存在の一人でありたいと思っています。配信を観てくださった方が、やっぱり演劇って素敵だな、劇場で観たいなと思っていただけていたら、この一人芝居やってよかったなと思えます。まだまだ高い壁が立ちはだかりますが、僕は演劇を盛り上げていけるように突っ走るつもりなので、また劇場に笑顔で足を運べる日を楽しみにしていてほしいなと思います」と思いの丈を語った糸川。

役者としてますます輝きを増す糸川が、未来を明るく照らす光の一つになる。そんな期待を抱ける公演だった。

次回、『ひとりしばい』第6弾は8月30日(土)18:00からを予定。出演は大平峻也、糸演出は川本成。チケットは3,000円。

「ひとりしばいvol.5 糸川耀士郎」アーカイブ配信、舞台写真販売

<アーカイブ配信チケット販売>
販売期間:8月1日(土)21:00~8月10日(月)20:00
価格:3,000円
配信期間:8月3日(月)12:00~8月10日(月)23:59
※配信期間中は何度でも視聴可能
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=28859

<舞台写真販売>
【価格】3枚組A/Bセット:各600円
【販売開始】8月7日(金)12:00~
Office ENDLESSオンラインショップ:https://officeendlessshop.stores.jp/

【公式サイト】http://officeendless.com/sp/hitorishibai/
【公式Twitter】@hitoshiba2020

(C) 舞台「ひとりしばい」製作委員会

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