小栗旬、横田栄司からのメッセージ到着『ジョン王』全公演中止も「必ず戻って参ります」


2020年6月から7月にかけて埼玉、名古屋、大阪で上演を予定していた彩の国シェイクスピア・シリーズ第36弾『ジョン王』の全公演中止が発表されていたが、今回、シリーズ2代目芸術監督の吉田鋼太郎からのメッセージに続き、主演・小栗旬、ジョン王役の横田栄司からのメッセージが到着した。

1998年のスタート以来、彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督・蜷川幸雄のもとで、国内外に次々と話題作を発表してきたシェイクスピア全37戯曲の完全上演を目指す彩の国シェイクスピア・シリーズ。第36弾は英国史上最も悪評の高い王であろうジョンの治世を描いた歴史劇が、小栗旬、横田栄司、中村京蔵、玉置玲央、白石隼也、植本純米、吉田鋼太郎らによって上演される予定だった。

なお、5月16日(土)に予定していたチケットの一般発売はなく、各種先行販売で購入されたチケット代金の払戻しの受付を行っている。

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以下、小栗、横田のコメントを紹介。

◆小栗旬

干支を一周廻ろうとしているときにとうとう久しぶりに彩の国さいたま芸術劇場の板の上に戻れること、非常に楽しみにしていたのですが、今回は叶わず残念です。

楽しみにしてくれていた方々も同じように感じてくれているのではないでしょうか。

しかし、残念残念ばかり言っていても先には進めないので前を向きたいと思います。
幸い、先日演出の吉田鋼太郎さんより「お陰で演出を練る時間が一杯出来たよ」という心強い連絡を頂き、また新たな楽しみが出来ました。
ですが、練れる時間がたっぷりあるなかで5、6周廻りに廻っておかしな演出にたどりつきやしないかと一抹の不安を抱え始めたのも事実です(笑)。
とにかく、今回声をかけてくれた皆さんの気持ちに答えるべく、小栗も必ず戻って参りますので、皆様もまた戻ってきていただけたらと思います。

それでは、またその時。

◆横田栄司

どんなに大きな戦争や感染病があっても演劇はなくなりませんでした。今回もきっとそうです。

ぼく達は必ずまた立ち上がります。だからお客様、与野本町の皆様、この世界に夢を抱いて演劇学校や劇団に入ることになっていた若いみんな、どうかもう少しだけお待ちください。

甚だ僭越ですが、ぼく達はこれからも演劇の力を通じて、皆様の人生をささやかに明るく照らして行くことを、俳優養成の教育が再開されることをお約束します。

2020年5月12日
蜷川さんの命日に寄せて。

◆吉田鋼太郎(※再掲載)

このひと月、僕達キャスト、スタッフ、プロデューサー全てのジョン王メンバーはパドックでゲートがオープンする瞬間を待つ競走馬のようでした。

でも今回ゲートは開きませんでした。

そして幾ステージかをやはり中止せざるを得なかった前公演「ヘンリー八世」の雪辱を大いに果たす意気込みだったのですが、それも叶いませんでした。

残念です。

残念ではありますが気を取り直して又前を向いて準備をします。

必ず近い将来、極近い将来「ジョン王」も「ヘンリー八世」も上演しようと思っています。

又、彩の国さいたま芸術劇場で皆様にお目にかかれる事、楽しみにしております。

それまでどうぞ皆様も、呉々もお元気でお過ごし下さい。

【埼玉公演】https://saf.or.jp/arthall/information/detail/1108
【名古屋公演】https://www.misonoza.co.jp/lineup/month200703.html
【大阪公演】https://www.umegei.com/system/information/detail/175

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