紅ゆずる&横山由依のコメディ力に期待!熱海五郎一座『Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー~日米爆笑保障条約~』会見レポート


2020年6月に東京・新橋演舞場で上演される熱海五郎一座『Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー~日米爆笑保障条約~』の製作発表記者会見が行われ、三宅裕司、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之ら一座の他、ゲスト出演する紅ゆずる、横山由依らが登壇。本作への意気込みや見どころなどを語った。

本作は三宅率いる熱海五郎一座の新橋演舞場シリーズ第7弾で、太平洋戦争も終盤のサンフランシスコを舞台に連合国と日独の戦いに翻弄される日系ミュージシャンの悲劇という名の東京喜劇を描いていく。今回は紅ゆずると横山がゲスト出演。歌・ダンス・アクションなどのエンタテインメントをふんだんに盛り込んだ舞台で“コメディ力”を発揮させる。

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構成・演出も務める座長の三宅は紅と横山について「今まで何名か宝塚出身の方に出演してもらいましたが、退団後すぐの舞台に熱海五郎一座を選んでいただいたのは初めてで、AKBグループの方も初めてです。このおふたりの“宝塚とAKBの化学反応”も見どころです。一座に溶け込んでいただき、一緒に最高の舞台を作っていきたいと思います」と期待を寄せる。

また、「この一座はお年寄りから小学生までが一緒に笑えるギャグ、笑いを連発して、最後に感動させる、そんなわかりやすいものを目指しています。笑いは免疫力を上げます。6月に熱海五郎一座を観てみなさんの免疫力を上げると非常にいい状況になっていくと思っております。熱海五郎一座が日本を救う!という気持ちで今年の公演をがんばりたい」と力強く意気込んだ。

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座長から期待を寄せられる今回のゲストの1人、紅ゆずるは「退団して4ヵ月が経ち、今日公の場で初めてスカートを着ました。スースーしますね(笑)」とコメントし、「宝塚ではコメディ芝居が好きで、いつもお客様を笑わせることをずっと考えてやってきたので、熱海五郎一座のオファーは夢のようでした。昨今の暗いニュースが多い中、最後に残るのは『悲劇』ではなく『喜劇』だと思います。皆さまに少しでも現実を忘れて笑っていただけるような作品になるように、間とかセリフの言い方ひとつで変わってしまう繊細なものがコメディだと思うので私も笑いに貪欲になってがんばっていきたいと思います」と熱く語った。

また、今回は軍服姿ながら自身初の女性役ということで「ファンの方は恐らく男役なんじゃないかと期待されていると思うのですが、女性です。見かけは男役っぽいんだけど中身がすごく女性っていうのは、自分の中でちゃんと女性を作っていないと『なんだ今までと変わんないじゃん』と思われてしまうと思うので、(ちゃんと作っていくことが)挑戦だと思っています」とコメントした。

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今作で、バンドメンバー役は楽器を演奏することに。三宅はウッドベース、昇太はトロンボーン、小倉はテナーサックス、ラサールはギターに臨むが、もう1人のゲストである横山もドラムに挑戦。横山は「熱海五郎一座に参加させていただくことになり、幼い頃からテレビで観ていた方々とご一緒できて、夢のようことだと思いすごくうれしかったです」と出演できることを喜び、「個人的には今回、ドラムをやらせていただくんですけど、小学生の頃音楽教室でドラムを習っていて12年越しに初めてお披露目できるのでがんばりたいです」とやる気満々の様子。さらに「要所要所に笑いが散らばっている、笑いにこだわる舞台は初めてで本番中に自分が笑わずにできるのか心配なんですが、たくさん稽古をして新しい自分をお見せできるようにしたいです」と意気込んだ。

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熱海五郎一座の一員である渡辺らからもあいさつが。渡辺は「熱海五郎一座の季節がやってまいりました。ワクワクドキドキがんばろうと思います。いつもは稽古前ギリギリに台本をもらうのに、今回は1週間くらい前に送られてきました。内容は言えませんが、とにかく楽しい舞台にしたいと思います」とアピール。また、「紅さんとお話したら、出身地が大阪の同じ町だということが分かりまして、『あの店知ってる?』などの話をしたら年が違い過ぎて全くかみ合いませんでした。これから接点を探していきたいと思います(笑)」とコメントした。

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また、今作でバンドのバンマスの役を演じることになった小倉は「僕は私生活で人を引っ張ったことがないものですから・・・今までの人生で命令口調を一度も使ったことがないので、今回の役のセリフがちゃんと言えるか心配ですががんばりたいです」と笑いを誘いつつ意気込み、昇太は「普段一人で落語という芸をやっているのでみんなで一緒にいるのが楽しみでしょうがないんです。台本をいただいて読んでみたらとてもいい感じの話になっていましたので楽しみにしております」と語った。

さらに今回“ラジオ局のプロデューサー兼ディレクター兼オーナー役”を演じる東は「後半はセリフが多くて、やることも多くてとても難しい役なので、今からプレッシャーを感じているんですが一生懸命やりますのでぜひ観に来てください!」とアピールし、東と交互出演する深沢は「三宅さんがいつも仰る“緊張と緩和”を大切にしてやっていきたいと思います」とコメントした。

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最後に三宅が「爆笑の連続でそして最後にちょっと感動できる、そんなお芝居なので、予備知識はまったく要りません。ただ劇場に来ていただければ笑ってスッキリして帰っていただくことができると思います。宝塚とAKBの化学反応も今から楽しみです。ぜひ劇場に来ていただければと思います」とメッセージを送り、会見を締めた。

熱海五郎一座『Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー~日米爆笑保障条約~』は2020年6月2日(火)から6月30日(火)まで東京・新橋演舞場で上演される。

【出演・構成・演出】三宅裕司
【出演】渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之
【ゲスト出演】紅ゆずる、横山由依(AKB48)

【公式サイト】https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/2020_atamigoro/

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 3号)

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