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赤坂大歌舞伎『怪談 牡丹燈籠』製作発表!源孝志「中村七之助の焦がれ死にをお楽しみに」

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2020年5月に東京・TBS赤坂ACTシアターにて赤坂大歌舞伎『怪談牡丹燈籠』が上演される。その製作発表会見が1月28日(火)に都内にて行われ、中村獅童、中村勘九郎、中村七之助、源孝志(脚本・演出)が登壇した。

2008年、十八代目中村勘三郎の“芸能の街・赤坂で歌舞伎を!”という一言から始まった「赤坂大歌舞伎」。世話物の傑作『狐狸狐狸ばなし』/松羽目物『棒しばり』、2010年には『人情話文七元結』/『鷺娘』、2013年には亡き中村勘三郎の遺志を継ぎ、中村勘九郎、中村七之助兄弟を中心に勘三郎の当り狂言であった『怪談乳房榎』を上演した。

さらに、2015年に『操り三番叟』/『お染の七役』、2017年には蓬莱竜太の作・演出による新作歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』を上演。そして、約3年の時を経て6度目となる今回は、三大怪談噺の一つと呼ばれ、明治25年に歌舞伎化されて以来、公演されてきた人気の演目『怪談 牡丹燈籠』が上演される。

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脚本と演出には2019年に放送されたTVドラマ版『令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear』でも脚本・演出を手掛けた源孝志を迎え、原作落語にある人間模様のおもしろさを再発掘し、新たな解釈も加えて新作に挑む。

挨拶に立った源は「『夢幻恋双紙 赤目の転生』を観た時に、こういう新しい試みができるものなんだと、すごくいい印象でした」と振り返り「なので、今回お話をいただいた時に、挑戦的な演出を試してみたいと思いました。歌舞伎の格好良さというのはスポイルはしたくないなというのがあって、伝統的な歌舞伎の格好良さや細かい感情表現がちゃんと含まれている『牡丹灯籠』にしようと思っています」と明かした。

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獅童は「赤坂大歌舞伎は7年ぶりの出演となりますが、また久しぶりに気心が知れた仲間で芝居をするというので、今から夢が膨らんでいます。源監督とは去年、『スローな武士にしてくれ』というドラマでご一緒させていただいて、また歌舞伎の演出をしていただけるということで嬉しく思っています」とコメント。

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勘九郎は「父が亡くなりまして、もう赤坂大歌舞伎はできないと思っていました。2013年の公演はうちの父で決まっていたんですが、獅童さんと七之助と3人でやらせていただき、前回は蓬莱さんを招いて新作を作り、赤坂大歌舞伎というのがいろんな方向に行けるというのを確信した公演でした」と思い返すと「今作は今までとは違った、ドロドロした愛憎劇の中に美しさがある、美しい舞台になると思います」とアピールした。

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ドラマ版に出演した七之助は「源監督の脚本を読んだ時に、深いところまで突っ込んで描いている素晴らしい作品だなと思ったので、源監督と『これを歌舞伎にしたらおもしろいですよ。歌舞伎にしましょうよ』なんて世間話をしていたんです」とエピソードを披露しながら「こんなスピーディーに決まってビックリしている反面、そのスピーディーさを力として勢いのある作品を皆で作り上げていきたいです」と意気込んだ。

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演出プランについて、源は「ものすごくスピーディーに決まったものでして、まだまったく本ができておりません(笑)」とぶっちゃけると会場も爆笑。改めて「ただ、すごく有名な古典ですし、ドラマ版の脚本とはちょっと違うものにしたいですが、皆さんが観たいところは無くさずに、深く人の心に入っていくというよりもギクッとするような感じの筋立てとか、セリフを書いていきたいです」と解説し「僕は本を書くのは速いほうなので、心配しなくていいです(笑)」と訴えてさらに笑いを誘った。

それぞれの役どころについて、放蕩者の宮辺源次郎と小悪党の伴蔵の二役を演じる獅童は「ただの放蕩野郎で、ただの小悪党です」と笑い「欲によって行動するキャラクターで、人間の欲というのはやっぱり皆さんの共感する部分だと思います」と説明。

黒川孝助と、士官もしない美男の若い浪人・萩原新三郎の二役を演じる勘九郎は「新三郎はニートみたいな感じで親の遺産で暮らしているんですが、そこで絶世の美女・お露と出会ってしまったが故に、運命の歯車が狂って展開していくんです。お露という女性が惹かれれる魅力というものを少しでも出せればいいなと思っています。

映像では七之助が演じていましたので、それを参考にやりたいなと思います(笑)」と述べながら「今回はお露役が七之助なんで、(ドラマ版でお露を演じた)上白石萌音ちゃんだったら良かったなとは思っています(笑)」と冗談を飛ばし、会場を笑いに包んだ。

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ドラマ版で新三郎を演じた七之助は、今作ではお露、お国、お峰の三役を演じる。「お国は悪女なんですけど、生きるために一生懸命だったり、源次郎と出会ったがために単純ではなくなるという心の揺れが魅力だと思います。お露の魅力は父親に対しての反発などがあって、それが新三郎という男性に出会ったことで、人生をそこにかけ、恋い焦がれて死んでしまい、幽霊までになって新三郎に会いに行くところ。

そして、お峰はその二人とは別次元で生きることに一生懸命で、勢いがあって、しかもかわいらしく少しファニーな感じの女性。三者三様すべて役が違うので、これは演じ甲斐があります」と期待を込めると「三役は早替わりになると思いますので、そういった歌舞伎の手法的なところや、ビジュアル的なところも楽しんでいただけると思います」と見どころを挙げた。

七之助のコメントを受けて、源は「今回、中村七之助がどういう焦がれ死に方をするか楽しみにして来てください。なんて言うと、宣伝的にもいいですよね」と笑顔を見せ「客席とのやり取りや、決まりごとの中でスパッとセリフを言って見得を切るとか、そういう歌舞伎の格好良さを意識的にやっていただいてもいいのかなと思っています。歌舞伎の演出は初めてなので、3人からアドバイスを聞きながらやっていこうと思っています」と打ち明けた。

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会見の最後には、登壇者たちが赤坂芸妓から花束を贈呈され、勘九郎が「こうやって花束を頂戴すると、赤坂大歌舞伎が始まるなという気持ちになり、いっそう引き締まりますし、街も盛り上がったら私たちもうれしいです」と喜びを露わに。

「今まで赤坂大歌舞伎を上演している間にお座敷がなかったので、ぜひお願いいたします(笑)」と芸妓たちにお願いする一幕もあった。そして「全国の皆様、スタッフと出演者含めて『怪談 牡丹灯籠』として、新しい『牡丹灯籠』をお届けしますので、ぜひ楽しみに待っていてください」と呼びかけて会見を締めた。

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赤坂大歌舞伎『怪談牡丹燈籠』は5月5日(火・祝)から5月24日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演。チケットは、2月16日(日)より一般発売スタート。

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

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