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まもなく開戦!原作者・一二三も「逆輸入したい」舞台『四十七大戦』稽古場レポート

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アンテナ型2.5次元舞台(地域の特色や名産品などのPRと繋がった2.5次元舞台のこと、造語)として、異例の取り組みを行っている首都争奪バトル舞台(ステージ)『四十七大戦』-開戦!鳥取編-(通称:しじゅステ)。その開幕が、いよいよ間近に迫ってきた。一体どんな仕上がりになっているのか? 実力派ラッパー・掌幻(しょうげん)指導の「ラップバトル」が採用されることなど、徐々に内容が明かされる中、その稽古場を取材した。

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「WEBマンガ総選挙2018」で1位の座に輝いた一二三による人気漫画の初舞台化作品となる本作は、主人公である鳥取さんのお膝元、鳥取でも上演が予定されている。それに先駆け行われる東京公演の劇場は、新宿FACE。稽古場では、ライブハウスや格闘技会場としても使用される劇場特有の空間を、フル活用する演出が練られていた。

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稽古場では、鳥取さん役の永瀬匡、島根さん役の糸川耀士郎、山口さん役の山本タクを中心とした動きの確認が行われていた。タイミングやコンビネーションを図りながら、繰り返し繰り返し、何度も場面を返していく。本作の殺陣を担当しているのは、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」"はじまりの巨人"の照島遊児役や、舞台『機動戦士ガンダム00 -破壊による再生- Re:Build』のミハエルトリニティ役を演じた船木政秀。舞台役者であり、アクションコーディネーターでもある彼の手によって、生き生きとした“魅せる”殺陣がつけられていた。

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演出を手掛けるのは、松崎史也。じっと稽古風景に目を向ける松崎は、冷静に「どう見えるか」「何を見せるか」に注力しているように見えた。アンサンブルを含む細かな動きは船木に任せながら、その場面での感情や、行動の根底にある動機を整理。時に自ら実演して見せながら、広い視野で場面を作り上げていく。松崎が腕の角度をほんの少し調整するだけで、見違えるように場面がきれいに整うのだ。

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松崎の言葉は整然としており、とても分かりやすい。きっちりと役者の耳に届く言葉で演出していく様は、理論的だが魔法のよう。稽古場の隅では、アンサンブル陣に対して松崎の言葉を補足するように、スタベちゃん役の田口涼がアドバイスしている姿も印象的だった。

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稽古が進むと、いよいよ「ラップバトル」シーンに。出来上がったばかりの音源に乗せて、鳥取さん役の永瀬、島根さん役の糸川、そして山口さん役の山本が激しく言葉をぶつけ合う。このラップの歌詞には、トリビアがたくさん散りばめられている。よーく聞くと、きっと「へえ」と言いたくなるに違いない。やたらと山陰・山陽に詳しくなって、劇場を後にすることになるだろう。

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ラップ一つにしても、役者たちの中で試行錯誤しながら練り上げているキャラクターたちが顔を覗かせる。場面が進み、岡山さん役の上杉輝(TOKYO流星群)や広島さん(取材時間、宮城紘大はスケジュールの都合により不在だった)が登場すると、また空気ががらりと変わった。どんなバトルになっているのか・・・お楽しみに。

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そして、この日は原作者である一二三が激励に訪れていた。舞台化について「ものすごく嬉しかったです」と語る一二三は、実は演劇経験者。この「四十七大戦」の前には、演劇漫画「Nowplaying」を連載している。「すごいしか(言葉が)出てこない・・・」と語彙力を失いつつ、「メディアミックスしていただくということは、何でも嬉しいんですが、特に舞台については連載当初から想像することもあったので、本当にありがたくて。自分で描いている漫画の舞台化なのですが、自分の作品ながら、魅力を再発見させていただいたような気持ちです」と感無量の様子だった。

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なお、本作には鳥取県をはじめ、飲むコラーゲン「天使のララ」の株式会社エミネット、鳥取県民なら誰もが知る「白バラコーヒー」の大山乳業農業協同組合などがスポンサーとして強力にバックアップしている。舞台の中では、そういった企業と絡めたオリジナルの技も・・・。そのシーンは一二三にもものすごく刺さったようで「想像以上におもしろかったので、漫画の中でも使いたいです!」と逆輸入を示唆。舞台化は、原作にも新たな刺激をもたらしそうだ。

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また、鳥取県で公演が行われることも一二三は非常に喜んでいた。「鳥取公演は、今まで応援し続けてくださった皆さんへのお返しになるといいなと思っています。東京と鳥取では、全然反応のポイントが違ってくるんじゃないかなと思うんですよ。お客さんと一緒に“作る”という意味で、おもしろいものになるんじゃないかなと思います。ネタが細かすぎるぐらいなので、山陰・山陽地方出身の方は『分かる!』って笑ってもらえるだろうし、それ以外の方も初めて出会う世界がきっとたくさんあります。出てくる地方について、相乗効果で新しい発見をしてもらえたらいいですね」。

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本番も楽しみにしているという一二三は「こんな見せ方もありだったんだと、クリエイターとして純粋に刺激をいただきました。原作も舞台も、その土地の魅力を知ってもらって、触れた方の世界が広がるきっかけにしていただいていたら嬉しいです。稽古を拝見して、想像以上におもしろかったので!皆さん、ぜひ私と一緒に見ましょう」と目を輝かせていた。

鳥取公演には、トリピー先輩役として鳥取県のマスコットキャラクター「トリピー」が登場するなど、まさに総力戦のしじゅステ。開戦は、もうすぐだ。

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首都争奪バトル舞台(ステージ)『四十七大戦』-開戦!鳥取編-は、以下の日程で上演される。

【東京公演】10月24日(木)~10月27日(日) 新宿FACE
【鳥取公演】11月1日(金)・11月2日(土) 鳥取県立生涯学習センター県民ふれあい会館

【公式サイト】http://officeendless.com/sp/47taisen/
【公式Twitter】@crshijyushichi

(C)舞台「四十七大戦」製作委員会

原作「四十七大戦」(作:一二三/アース・スター エンターテイメント刊)

主催:クリーク・アンド・リバー社

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)

   

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