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中屋敷法仁×五関晃一(A.B.C-Z)『奇子』開幕「プレッシャーを乗り越えて」

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2019年7月19日(金)東京・紀伊國屋ホールにて手塚治虫生誕90周年記念事業 パルコ・プロデュース舞台『奇子(あやこ)』が開幕した。初日前には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、五関晃一(A.B.C-Z)、梶原善、そして演出の中屋敷法仁が登壇。意気込みを語った。

本作は、手塚治虫が人間の“黒い”部分を描いた作品の中の一つで、戦後の田舎社会を舞台に、少女監禁や近親相姦などセンセーショナルな描写も巧みに取り入れた、逃れられないとある一族の血の「絆」の物語。

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今回が初の単独主演となる五関は「お話しをいただいた時は、手放しで喜んでいたのですが”手塚治虫生誕90周年”という重みや、原作のスケールの大きさにプレッシャーを感じていました」と心情を吐露。「しかし、演出の中屋敷さん、共演者の方々、スタッフのみなさまに助けられここまでくることができました」と笑顔を見せた。

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五関が演じる天外一族の次男・天外仁朗はとある理由から眼帯を付けているが、この眼帯にはとあるこだわりが。「(両目で見ている状態と同じになるような)透けている眼帯も用意してもらったのですが、それだと振り向き方などが、いつもと同じになってしまうんです。でも、それで片目しか見えないリアルさが損なわれるのが嫌だったので、完全に片目がふさがる眼帯をしています」とこだわりを語った。

一族の長男である天外市朗を演じる梶原はゲネプロを終え「重い作品ですね」と、神妙な面持ちでコメント。「原作と違う部分も多数あるので、必死で悩みながら稽古してきました。でも、休憩に入ると女性陣から明るい喋り声が聞こえてきたりと、メリハリのある稽古場でした」と稽古期間を振り返った。

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かねてより本作の舞台化を切望していたという中屋敷。「物心がついた時・・・小学生くらいかな?からこの本を読んで育ったと言っても過言ではありません。水戸でプレビュー公演を終えて東京公演に臨んでいますが、ずっと夢を見ている感覚で、感動して言葉を失っています。僕のやりたかった作品で、好きな役者さんで、好きに演出して…。東京公演が待ちきれませんでした!」と話した。

また五関については「文句をまったく言いません。苦労を苦労と思わず、できないだろうな、と要求したことを簡単にやってのける役者ですね」と高く評価。梶原については「その逆で文句をすぐ言います(笑)」と笑いを誘い「でも、稽古場ではそういう意見がとても重要なので、とてもありがたかったです」と、日頃の感謝を伝えた。

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会見の途中ではジャニーズ事務所社長・ジャニー喜多川の話題にもなり「僕が一人で舞台に立っているのを見て、喜んでくれるのではないでしょうか?ダメだしをされないように気を付けなくっちゃ。いつも身長のことで『YOU、ちっちゃいよ!』と言われていたので(笑)。奇子役の駒井蓮さんは、スタイルもよくてスラリとしていますからね」と語るも、梶原から「それって身長のことじゃなくて、舞台で大きく羽ばたきなさいって意味じゃないの?」と愛のあるツッコミが飛び、稽古場での和気あいあいとした雰囲気がこちらにまで感じられた。

会見の最後には五関が「主人公がシーンごとに違い、見どころもどんどん変化してきますし、どきっとするような場面もたくさんあるので、お客さまも僕たちと一緒に(舞台となる)穴倉に一緒に入ったつもりで、ドキドキ、ゾクゾク、ワクワクしてください」と締めくくった。

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出演者には五関、梶原のほか三津谷亮、味方良介、駒井蓮、深谷由梨香、松本妃代、相原雪月花、中村まことが名を連ね、奇子の世界観を作り上げる。タイトルには『奇子』という、一族の体面のために土蔵の地下室に幽閉されてしまった女の子の名前が付けられているが、舞台上で描かれていくのは、奇子の物語であると同時に、奇子を作り上げた周りの人々の物語。

敗戦直後の東北の農村地帯を舞台にした、大地主一族の遺産相続をめぐる骨肉の争いをきっかけに、彼らは徐々に歪み始めていく・・・。安易な「絆」を求める時代に、手塚治虫が昭和に生み出した愛おしくもおぞましいこの物語を、ぜひ見届けて欲しい。

手塚治虫生誕90周年記念事業 パルコ・プロデュース舞台『奇子(あやこ)』は以下の日程で上演される。

【プレビュー公演(水戸公演)】2019年7月14日(日)・7月15日(月・祝) 水戸芸術館ACM劇場
【東京公演】2019年7月19日(金)~7月28日(日) 紀伊國屋ホール
【大阪公演】2019年8月3日(土)・8月4日(日) サンケイホールブリーゼ

 

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

※手塚治虫および手塚プロダクションの「塚」の字は、旧字体が正式表記

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