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村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』舞台化!藤田貴大とインバル・ピントらの共同演出で

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村上春樹の代表的長編小説「ねじまき鳥クロニクル」が、2020年2月に舞台化されることが決定した。演出は、イスラエルのインバル・ピントとアミール・クリガー、そして藤田貴大の共同で行われ、音楽は大河ドラマ『いだてん』(NHK)などで知られる大友良英が担当する。

インバル・ピントは、演出のほか、振付と美術も手掛けるピントは、日本でミュージカル『100万回生きたねこ』や百鬼オペラ『羅生門』などを生み出してきた。アミール・クリガーは、テル・アビブを拠点に活動する劇作家・演出家・ドラマターグ(劇場所属の文芸部員)。振付家の創作にドラマターグとして参加することも多く、今回は脚本にも参加。二人と藤田は、これが初の共同創作となる。

発表にあたり、ピントと藤田から以下のコメントが届いた。

◆インバル・ピント(演出・振付・美術)
大好きな日本でまた仕事をさせてもらえることをとても嬉しく思います。
村上春樹さんのスケールの大きな物語を凝縮し、ドラマ性やミステリー要素を失わずにダンス、音楽、テキストなどの表現を用いて舞台化するのは、大きな挑戦です。
アミール・クリガーさんとは、お互いに持っている世界観が近いということは分かっていますが、一緒に仕事をするのは今回が初めてです。打ち合わせを重ねる中で、彼と共に作品をより深いものにし、一人ではたどり着けないような領域に達することができるだろうということに気づき始めています。
まだ多くの時間を共有できていませんので第一印象にはなりますが、藤田貴大さんは聡明で優しい方だと思います。大友良英さんはこれまで私がご一緒したどの音楽家とも違った方法で音楽を作り出す方なので、この作品ではどんな音が生まれるかとても興味深いです。
好奇心を刺激するクリエーターの皆さんとの共同作業をとても楽しみにしています。

◆藤田貴大(脚本・演出)
村上春樹さんが「ねじまき鳥クロニクル」で扱っている30代の男性は自分と同じ世代で、 今自分が取り組みたいモチーフと一致しているから、とても興味があります。
今回一緒に演出をするインバル・ピントさんの作品を過去に観て、その世界観に惹かれて、彼女の創作現場を見てみたいと思いました。そして、今までも作品を共に作ってきた大友良英さんとの新しいクリエーションもとても楽しみです。

村上春樹作品の舞台化といえば、蜷川幸雄演出による『海辺のカフカ』が今年2月のパリ公演、5月の凱旋公演でラストステージを終えたばかり。今年、作家デビュー40周年を迎えた村上春樹の作品群の中でも、極めて重要な意味を持つと言われる長編「ねじまき鳥クロニクル」が、エッジの効いたクリエイターたちの手によって、どのように舞台として表現されるのか、注目だ。

『ねじまき鳥クロニクル』は、2020年2月上旬から3月1日(日)まで東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて上演予定。

【詳細】https://horipro-stage.jp/stage/nejimaki2020/
【公式Twitter】@nejimakistage

【あらすじ】
岡田トオルは妻のクミコと共に平穏な日々を過ごしていたが、猫の失踪や謎の女からの電話をきっかけに、奇妙な出来事に巻き込まれ、思いもしない戦いの当事者となっていく――。

主人公トオルは、姿を消した猫を探しにいった近所の空き地で、女子高生の笠原メイと出会う。自分の行動が原因でボーイフレンドを死なせてしまい、登校拒否を続けるメイ。トオルを“ねじまき鳥さん”と呼ぶようになり、二人の間には不思議な絆が生まれていく。
トオルは妻の薦めで、自らを“水の霊媒師”と称する加納マルタと会い、猫を見つける手がかりを得ようとする。マルタからいくつか予言をもらうが、肝心の猫に関してはっきりしたことは分からない。それどころか、妻のクミコまで忽然と姿を消してしまう。クミコの兄・綿谷ノボルから連絡があり、クミコと離婚するよう一方的に告げられる。クミコに戻る意思はないと。
どこで道を間違え、どこに落とし穴があったのか、トオルは過去を辿る。クミコの姉は若い頃に自殺をしていて、兄のノボルが何かしら自殺に関係していたとクミコから聞いたことがあった。加納マルタの妹・クレタはノボルと交わることで損なわれ、“肉体の娼婦”から“意識の娼婦”になったと言う。クミコ失踪の影にはノボルが関わっているという疑念は確信に変わっていく。その一方でトオルは、もっと大きな何かに巻き込まれていることにも気づき始める。
ある日トオルは、二人の結婚に力を貸してくれた本田老人から、第二次世界大戦下にノモンハンで特殊任務についたときの壮絶な話を聞く。皮剥ぎボリスの手によって拷問を受け、 生きたまま皮を剥がれていった伍長、枯れ井戸に放り込まれ九死に一生を得た間宮中尉の話・・・。
何かに導かれるように、トオルは隣家の枯れた井戸にもぐり、クミコの意識に手をのばそうとする。いつしか、クミコを取り戻す戦いは、時代や場所を超越して、“悪”と対峙してきた“ねじまき鳥”たちの戦いとシンクロしていく。暴力とエロスの予感が世界を包みこんでゆく。
“ねじまき鳥”は世界のねじを巻き、世界のゆがみを正すことができるのか?トオルはクミコをとり戻すことができるのか――。

 

(文/エンタステージ編集部)

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