舞台『マラソン』開幕!寺西拓人と矢田悠祐が芝居で魅せるランナーズハイ


2019年5月31日(金)に東京・DDD青山クロスシアターにて、舞台『マラソン』が開幕した。本作は、これが初主演となる寺西拓人(ジャニーズJr.)と矢田悠祐による二人芝居。“走る”ことをテーマに、孤独な自己との葛藤、互いの思いやり、そして現実の厳しさを描く。初日前には、公開ゲネプロと囲み会見が行われ、寺西と矢田、そして演出を手掛けたTETSUHARUが登壇し、意気込みを語った。

本作の最大の特徴は、マリオとスティーブ、二人の青年が常に舞台上で走っていること。客席も、走る二人の息遣いをリアルに感じられるよう、両サイドに客席が設けたセンターステージとなっている。

寺西は「初主演、ストレートプレイ、2人芝居、役の入れ替え、センターステージ・・・“初”づくしの舞台です。これまで僕を応援してきてくれたファンの方には、新しい僕を観ていただけると思います。ストレートプレイには憧れがあったので、この作品に出ると決まって嬉しかったです」と語った。

矢田とは、すでに何度も一緒に作品作りをしており、ニューヨークへ二人旅に行くほどプライベートでも親密な仲。寺西は「マリオとスティーブの二人の友情には、根底に絶大な信頼があってとても魅力的で、大事にしていきたいです」と、自分たちの関係性になぞらえた。

一方、矢田は“両方の役を演じる”という、役の入れ替えに苦労したと明かし、「稽古では覚えても覚えてもまだ台詞があって。間違えて自分の役名で(寺西に)呼びかけてしまったこともありました(笑)」と苦笑い。

本番前には毎回二人で台詞を一通り確認するそうで、「あとは気合いしかないです!走りながら芝居をすることはなかなかないことですが、“ランナーズハイ”を芝居でも味わえそうな気がしています。生の台詞で伝えるストレートプレイ、そして2バージョンを、楽しんでもらえたら嬉しいです」と言葉に力を込めた。

稽古の序盤には、演出のTETSUHARUを交え3人でランニングをし、実際に走って疲れている時の感覚を体で確かめたそう。その際、寺西はいくら息が上がっても涼しい顔をしてパフォーマンスができてしまうため、「もっと息づかいを荒れさせて」とTETSUHARUからオーダーを受けたという。

大変な稽古に、しっかりと向き合ってきた寺西と矢田に、TETSUHARUは「寺西くんも矢田くんも、これまでにも一緒にやってきた二人なのでお互いの手の内もよく分かっていますが、今回の稽古を経て、二人はとても成長したと思います。二人芝居で役を入れ替えるということは、動きも含めて台本をすべて覚えるということ。相当なプレッシャーがあったと思いますが、今は早く本番を観客として観たいと思うほど、安心しています」と絶大な信頼を寄せていた。

【あらすじ】
舞台はアメリカ、シティマラソンに出場するためにランニングをしている幼なじみのマリオとスティーブ。トレーニングのためのランニングだが、気心知れた仲の二人は走りながらも話が尽きない。話題は、マラソンの語源になったといわれる紀元前のギリシャ人、フィディピディスに始まり、昔付き合った彼女のこと、学生時代の思い出話や、幼い子どもの頃のこと。
会話だけで紡ぐ物語の中で、二人の人物像が浮かび上がってくる。
次第に走るペースを上げていくマリオ。二人の距離はどんどん広がっていき、ついていけなくなるスティーブ。マリオはさらにスピードを上げ――。やがて、思いがけない姿まで見えてきて・・・。

舞台『マラソン』は、6月17日(月)まで東京・DDD青山クロスシアターにて上演。上演時間は約70分を予定。

【シーエイティプロデュース公式(Stage Gate)】https://www.stagegate.jp/

 

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