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『チック』7月に再び!演出の小山ゆうな「新たな発見のある舞台に」

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2019年よりヴォルフガング・ヘルンドルフ作の児童文学「14歳、ぼくらの疾走:チックとマイク」を舞台化した『チック』が上演されるが、このほど公演の詳細が明らかになった。

本作は14 の冴えない少年マイクとロシア移民の転校生チックの2人の少年が、無断で借りた車で夏休みに旅をするというロード・ムービーさながらの物語。日本では2017年に初演され、第25回 読売演劇大賞 優秀演出家賞、第10回 小田島雄志・翻訳戯曲賞(小山ゆうな)など名誉ある賞を多数受賞している。

初演同様に、翻訳・演出を手掛けるのはドイツ出身の小山。チックとマイクを演じるのは、等身大の演技で評価を得た、初演と同じ柄本時生と篠山輝信の二人。さらに、チックとマイクの前に現れるゴミの山に一人住む不思議な少女イザには土井ケイト、マイクの父親や彼らが旅先で出会う強烈な個性の複数の登場人物を演じる大鷹明良らが初演に引き続き出演。

そしてマイクの良き理解者でありながらお酒の力を借りられないと生きていけない母親役や、旅先で出会う世話好きな女性たち等の複数の役に、新たに那須佐代子が迎えられた。

◆小山ゆうな(翻訳・演出)
自分の演出作品が再演されるというのは初めての経験で、とてもうれしいです。この『チック』という戯曲はすごく自由度が高くて、初演時は信頼できる俳優陣や舞台美術の乘峯雅寛さんをはじめスタッフの方々からもたくさんの素敵なアイディアをもらいましたが、今回も新たに那須佐代子さんをお迎えすることで、より作品世界が広がるんじゃないかと楽しみにしています。

また登場人物たちも、変り者の転校生・チックが全世界的な問題になっている「移民」であるという背景や、まさに彼女を主人公とした昨年12月公演の戯曲リーディング『イザ』で語られた少女・イザの過去と内面の葛藤などの設定を踏まえて、キャラクターひとりひとりをさらに掘り下げて、初演をご覧いただいた皆さんにもより楽しんでいただけるよう、ブラッシュアップしていきたいと思います。

主人公は感性のビビッドな14歳の少年たちですが、当たり前に存在する普遍的なマイノリティの疎外感や思春期特有の複雑な心境が繊細に描かれているので、同年代の学生さんはもちろん、その年齢を通り過ぎ、日々の仕事や生活に悩みを抱えている大人の皆さんがご覧になっても、しみじみと共感でき爽やかな気持ちでお帰り頂ける作品により一層進化させていけるのではないかと思っています。是非たくさんの方にご覧頂き、その度に新たな反応や発見のある、風通しのよい舞台を創っていきたいと思っています。

『チック』は7月13日(土)から7月28日(日)まで、東京・シアタートラムにて上演される。チケットは5月19日(日)より発売予定。

(撮影/細野晋司)

 

(文/エンタステージ編集部)

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