寺山修司の大傑作『毛皮のマリー』開幕!美輪明宏「お見逃しになれば、一生の後悔に」


2019年4月2日(火)に東京・新国立劇場 中劇場にて『毛皮のマリー』が開幕した。本作は、寺山修司が美輪明宏に捧げ、1967年に演劇実験室「天井棧敷」の第3回公演として初演された伝説的名作。2001年の上演時に美輪による演出が実現し、今回も美輪の手により、親子の壮絶な近親愛と近親憎悪の物語が、頽廃美あふれるゴージャスな世界観を保ちながら、普遍的なテーマとして描かれている。

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【あらすじ】
「鏡よ、鏡よ、鏡さん。この世で一番の美人は誰かしら?」
入浴しているのは名誉ある男色御当家家元三代「毛皮のマリー」。そして、そばに立つのは映画至上最大の怪物、エリッヒ・シュトロハイムを彷彿とさせる下男である。
時は、大正五十七年。「毛皮のマリー」の屋敷に、一人の少年がいた。半ズボン姿の美少年・欣也。歳は十八歳。日本一ゴージャスな男娼のマリーに、わが子以上に過保護にかわいがられ、外の世界を知らず育てられた。

彼は今日も「大草原」と呼ばれる応接間で、蝶を追っていた。
その前に、誘惑を企てる美少女が現れ、欣也を見たこともない未知の世界へと誘うのだが・・・。

出演は、美輪のほか、藤堂日向、麿赤兒、深沢敦、三宅克幸、大野俊亮、プリティ太田、ほか。

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開幕にあたり、美輪は「天才詩人・寺山修司の大傑作をお見逃しになれば、一生の後悔になります。このようなお芝居は、今の世界には存在しない稀有な芸術性の高い演劇です。誰もが優しい人になれます」とコメントを寄せている。

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『毛皮のマリー』は4月21日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演。その後、福岡、名古屋、大阪を巡演する。日程の詳細は、以下のとおり。上演時間は約2時間5分(休憩20分を含む)を予定。

【東京公演】4月2日(火)~4月21日(日) 新国立劇場 中劇場
【福岡公演】4月25日(木) 福岡市民会館
【名古屋公演】5月8日(水) 愛知県芸術劇場 大ホール
【大阪公演】5月24日(金)~5月26日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

(撮影/御堂義乘)

 

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