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佐奈宏紀らとクリエイター陣の熱いセッションから生まれる『銀牙』の世界 舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~絆編~ビジュアル撮影レポート<前編>

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2019年7月に上演が予定されている舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~絆編~。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されていた高橋よしひろの人気漫画で、連載終了から30年以上経った今も愛され続ける名作である。登場人物はほぼ「犬」。立ちはだかる最大の敵は「熊」。動物たちの世界を舞台としてどのように表現するのか?その舞台化発表は、演劇ファンの期待と興味を煽った。

エンタステージでは、作品が目に見える形となる最初の瞬間――ビジュアル撮影の現場に密着。主演の佐奈宏紀をはじめ、郷本直也、安里勇哉、荒木宏文、坂元健児らメインキャラクターを演じる5名のコメントを交えながら、その様子を2回に分けてレポートする。前半は、佐奈・郷本・安里回。真っ先にお伝えしておきたいのは、いいカンパニーになる予感しかしなかったということだ。

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佐奈が演じる本作の主人公・銀は、秋田犬である。秋田犬といえば、茶色い印象が強い気がするが、銀はその名のごとく「銀色」の虎毛の持ち主。これは、良質な熊犬(狩猟犬)の証だ。佐奈のビジュアルには、その特徴が様々な形で詰め込まれていた。銀髪に秋田犬特有のおでこの模様、そして三本の傷跡。そこに佐奈の愛嬌が加わることで、強さとかわいらしさを兼ね備えた「銀」の姿が見えてくる。

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撮影現場には、本作の振付を担当する辻本知彦の姿があった。本作では、ビジュアル撮影から辻本と共にキャラクターたちの動きを交えた役づくりを行うようだ。表現するのは“人”ではなく“獣“。ただ美しい姿をカメラに収めたいのではない。辻本が「銀」の絵を見ながらその場で創り出した動きを、佐奈に移していく。

かなり過酷なポージングだが、柔軟性の高い佐奈は最初それを難なくこなしていた。すると、辻本の要求レベルが上がる。危ういバランスに、徐々にキツさが増す。すると、佐奈の表情に“必死”という言葉が浮かび上がってくる。「声出しちゃってもいいよ!」と声がかかると、佐奈は「うあぁぁあああ!」とカメラに向かって咆哮していた。

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「キツい!」と言いながらも、どこか楽しげな佐奈。佐奈は「銀が物語の中でどんな表情をしているか」を見ておこうと、改めて撮影前に原作を読み直してみたという。「子どもの頃にもこの作品を読んだことがあったんですが、改めて読んで、『銀』はあまり笑っていないんだ、ということに気がつきました。若干一歳の子どもですが、生まれ持った運命を背負って、生きるか死ぬかの世界で戦っているんですよね。そういう必死さが、撮影でも表現できたらいいなと思いました」。

また、佐奈は自身の撮影を終えても、ほかのキャストの撮影風景に興味津々(ちなみにこの日は私服も「銀牙」Tシャツと作品愛たっぷり)。「皆さん、早速いい表情を作ってきていますね。もう、水面下で犬たち・・・僕たち役者の心に火が点って、バトルが始まっている感じがします。本番の頃には、その火がどれぐらい大きくなっているのか。僕も楽しみです。皆さんも、それに負けないぐらい心に熱を持って、観劇に来てもらえたらと思います!」と、若き座長は目を輝かせていた。

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「犬」と一口に言っても、様々な犬種がいる。郷本が演じる「奥羽の不動明王」ベンは、グレートデンという大型犬だ。その姿は、特徴的な立ち耳と、原産国であるドイツを思わせる衣裳で表現されていた。

軽快なトークで場を和ませ、周囲への気配りを常に絶やさない郷本。耳の立ち方にこだわりを示すクリエイター陣の前に、直しやすいようしゃがみ込む姿はまるで忠犬のよう。辻本とは初対面だったようだが、郷本も辻本も大阪出身。共にバスケットボール経験者という共通項も見つかり、トークも弾む。

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楽しい空気の中で進められた撮影だが「ここから30秒黙って撮影してみよう」と声が飛んだところから、一気に空気が変わった。ベンという存在に探り探り向き合っていた郷本の中に役が入っていく、と言ったらよいだろうか。きりりと引き締まった表情の中で、鋭い目が開くと、ぞくりとするような迫力が立ち上った。

また、雑談の中で出たバスケットボールの話から辻本は動きの着想を得たようで、新たな動きを郷本につけていく。それは、バスケのシュートポーズのような、上から何かに襲いかかっているような・・・“獣”が伸びる一瞬を捉えたような、迫力ある動きが作り出されていった。

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「ここが始まりというか、作品としては序盤も序盤なんですが、なんだか不思議な感覚で、ドキドキしています」と撮影を振り返った郷本。本作の舞台化については「犬が仲間を集う物語をどう舞台に?と思ったんですが、原作を読んで想像が膨らみましたね。人が想像した犬たちの世界を、人の言葉に置き換えている。ここに、人が演劇としてやるおもしろさがあるのかなという、期待感があります。銀やベンが新たな仲間と出会う部分と、いろんなタイプの役者が集ったこの座組が、いい具合にリンクしていったら、よい作品になるんじゃないかな」と、期待を寄せていた。

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続いて撮影は、ジョン役の安里の番へ。知力と実力を兼ね備え、世界各地で猛獣狩りを経験してきたジョンは、ジャーマン・シェパード・ドッグという犬種。グレートデンと同じくドイツが原産国の犬だが、ベンとはまた違うジョンの姿は、一言で言えば「スマート」だ。辻本の作り出す動きと「もっと犬に」「クールな犬に」といった要望に、「犬っぽくって・・・?!」と最初は少々驚いていた安里だが、持ち前の勘の良さをすぐに発揮。

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一方で「凶暴さを手で表現してほしい」というオーダーには、しなやかすぎると猫っぽく見えてしまうと、辻元と共に試行錯誤する場面も。「右足のつま先を上げながら、左手を斜め上に引き、体全体でスッと上に伸びる感じで・・・」という動きの瞬間を切り取ろうとするポージングには、「これが本番で必殺技みたいにやることになったらちょっと困るな・・・(笑)」と苦笑いしながらも、スマートに決めていた。

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「ジョン役を演じることが決まってから、街で散歩をしている犬を見ると『今、何を考えているんだろう・・・?』と観察するようになりました(笑)」という安里は、撮影中も終始「犬っぽさ」を追求。「撮影では、とにかくスマートでかっこいいジョンを意識しました。すごくかっこよくしていただいたので、僕自身もビジュアルの仕上がりが楽しみです。舞台はまだどんな作品になるのか全容が(現時点では)見えていませんが、楽しみにしてもらえたら」と語っていた。

ビジュアル撮影は、キャラクターと役者が初めて「動く」存在として出会う機会。そして、役者と作り手が、初めてセッションする場でもある。撮影現場には、夏の公演もきっと熱いものになるだろうという予感が漂っていた。

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ビジュアルレポートの後半では、赤目役の荒木とリキ役の坂元の撮影風景をレポートする。お楽しみに。

舞台「銀牙 -流れ星 銀-』~絆編~は、7月6日(土)から7月15日(月・祝)まで東京・天王洲 銀河劇場にて、7月20日(土)・7月21日(日)に兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeにて上演される。

【公式HP】https://www.ginga-stage.com/
【公式Twitter】@stage_ginga

※辻本知彦の「辻」は「一点しんにょう」が正式表記

(C)高橋よしひろ/集英社・舞台「銀牙 -流れ星 銀-」

 

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