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イプセン劇の15年後を描いた意欲作『人形の家 Part2』栗山民也が永作博美を指名

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2019年夏に、PARCOプロデュース2019『人形の家 Part2』の上演が決定した。本作は、ノルウエーの作家ヘンリク・イプセンの『人形の家』を、アメリカの劇作家ルーカス・ナスが、大胆にもその続編という形で打ち出した新作。2017年に発表され、同年のトニー賞作品賞をはじめとする8部門にノミネートされた。日本では、これが初上演となる。

演出を手掛けるのは、「第26回読売演劇大賞」大賞及び最優秀演出家賞に輝いた栗山民也。受賞作となったPARCOプロデュース『チルドレン』に続き、話題の海外新作にいち早く挑む。ノラ役には、栗山が永作博美を指名。夫・トルヴァル役には山崎一、乳母アンネ・マリー役には梅沢昌代、ノラに相対する娘役には那須凜が決定した。

『人形の家』は、発表当時“女性の自立”を描いた結末で社会に因習を打ち破る衝撃を与え、以降、140年間に渡り世界中で上演され続けてきた近代古典の名作。本作で描かれるのは、主人公ノラが家を飛び出した15年後だ。なぜノラは15年の時を経て帰って来たのか?そしてノラが帰ってきた理由とは何だったのか?

『人形の家』を風刺する洒落た会話劇であるだけなく、二人芝居が連続するスリリングな構成、サスペンスタッチの台詞の応酬で、混沌とした現代社会の中での女性の生き方、現代の家族のあり方を提示する意欲作だ。

以下、上演発表にあたり届いた、栗山のコメントを紹介。

◆栗山民也(演出)
とんでもないことを考えたものです。だって、あの『人形の家』の幕が降りてからの、その15年後のお話なのですから。昔、井上ひさしさんと雑談していた時、「とってもおもしろい芝居を思いついたよ」とすごく興奮気味に、「菊池寛の『父帰る』のその後で、『父帰りっぱなし』という題で・・・」と熱く語っていましたが、戯曲は残念ながらボツになったようです。
この作品は、ノラが閉めた家の扉が、再びノラによって開かれるところから始まります。それからの物語の展開は、今はまだ内緒ですが、果たして『ノラ帰りっぱなし』になるのでしょうか。
だけど、今言えることだけは、はっきりと申し上げておきましょう。一日でも早く稽古に入りたいほどおもしろく、一度読んで大変魅せられた芝居です。嘘ではありません。

PARCOプロデュース2019『人形の家Part2』は、8月9日(金)から9月1日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演される。チケットは、5月25日(土)10:00より一般発売開始。9月に地方巡演の予定あり。

【あらすじ】
舞台は15年前にノラ(永作)が家族を残して飛び出した家。15年ぶりに同じ家に帰ってきたノラは、乳母のアンネ・マリー(梅沢)と再会する。夫のトルヴァル(山崎)は仕事で留守中。アンネ・マリーは、死んだと思っていたノラの帰還を喜び、夫トルヴァルとの和解を勧めるが、ノラは断る。ノラが帰ってきた理由は別にあったのだ。そこに、夫トルヴァルが仕事から帰宅し、ノラと予期せぬ再会をする――。

【公式HP】http://www.parco-play.com

(文/エンタステージ編集部)

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