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新国立劇場『オレステイア』で生田斗真と上村聡史が初タッグ

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生田斗真が、新国立劇場2018/2019シーズン演劇公演として2019年6月に日本初演される『オレステイア』で主演を務めることが分かった。イギリスの作家ロバート・アイクによる本作は、アイスキュロス作『オレステス』の悲劇を中心とした『オレステイア』三部作を軸に、そのほかのギリシャ悲劇も盛り込みながらアイクが再構成したもの。

演出を手掛けるのは上村聡史。上村は、『オレステス』も含む10本のギリシャ悲劇を集大成した戯曲『グリークス』(ジョン・バートン他編)を通し上演するなど、ギリシャ悲劇にも精通。生田と上村がタッグを組むのは、これが初となる。

上演決定にあたり、上村、生田よりコメントが届いた。

◆上村聡史(演出)
“オレステスは、なぜ母を殺さなければならなかったのだろうか?”
戦争から生じた憎しみを、家族の血塗られた惨劇と青年の悲痛を軸に展開するこのギリシャ悲劇は、いつの時代でも、たくさんの国で上演され、または、小説・映画・オペラ・絵画などのモチーフになり、人間生活の支柱となってきた。今回は、『アウリスのイピゲネイア』も挿入された、アトレウス家の惨劇をサスペンスタッチかつスピード感に溢れた脚本で上演するわけだが、これまで多くの物語にみる戦争は、個人を苦しめる壮大な運命そのものであり、殺人は、個人が他者へ向けた愛の裏返しとして描かれることがほとんどであった。だが、今日では、愛から生まれた憎しみは、氾濫する情報を吸収し肥大化、やがて、復讐の連鎖となり、世界を包む。そんな時代に、私たちは“赦し”を見出すことはできるのだろうか。
この大きな問題を前に、今回の上演では、今を生きる私たちの刹那的な在り様を、このギリシャ悲劇に重ねてみたいと思う。そして、神が登場する“赦し”の場『慈しみの女神たち』では、現代のオレステスでもあり、私たちを写したかのような“神”を表出させたい。

◆生田斗真(主演)
『オレステイア』に出演させていただくことになりました。
演出家、上村聡史さんの作品をこれまで拝見してきて、いずれご一緒出来たらと思いを募らせていました。
敬愛する小川絵梨子さんが、2018年から新国立劇場の芸術監督を務めていらっしゃることも、今回お話をお受けした理由の一つです。
敷居が高いと思われがちな古典作品を多くの方に楽しんでいただけるよう、一生懸命努めます。新国立劇場はとても綺麗な劇場ですので、毎日の通勤が今から楽しみです。

このほか、音月桂、趣里、横田栄司、下総源太朗、松永玲子、佐川和正、チョウ ヨンホ、草彅智文、高倉直人、倉野章子、神野三鈴が出演。

新国立劇場2018/2019シーズン演劇公演『オレステイア』は、2019年6月6日(木)から6月30日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場にて上演される。チケットは、4月14日10:00より一般発売開始。

【あらすじ】
ドクターがオレステス(生田)に小さい頃の記憶を尋ねている。「二羽の鷲と一匹の野ウサギ」。野ウサギのお腹の中には子ウサギがいる―。
オレステスの父アガメムノン(横田)は戦争の勝利のために「子殺し」の神託を実行し、幼い娘イピゲネイア(趣里)は生贄として殺害された。そして凱旋の日、夫の帰りを盛大に迎えたクリュタイメストラ(神野)は、その夜自らの手で娘の仇である夫を殺す。
トラウマのために混乱するオレステスに、ドクターは真実を見るよう促す。
ついにオレステスは父の仇である母クリュタイメストラを殺害。その罪をもって裁判にかけられる―。

※高倉直人の「高」は「はしごだか」が正式表記

(文/エンタステージ編集部)

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