エンタステージ

演劇の楽しさを提案する総合情報サイト

フィリップ・ブリーンを講師に迎えた「シアターコクーン・アクターズ・ワークショップ」レポート

010227.jpg

Bunkamuraシアターコクーンでは、2016年秋より「海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ」として、“DISCOVER WORLD THEATRE”シリーズをスタートしている。その創造活動の一環として、2018年7月初旬には第1回「シアターコクーン・アクターズ・ワークショップ」を開催された。

7月の都内某所、猛暑の中で行われたこの俳優向けワークショップ。講師を務めたのは『地獄のオルフェウス』(2015年)、『欲望という名の電車』(2017年)を手掛け、そして2019年初春に上演される『罪と罰』の演出を担うフィリップ・ブリーンだ。定員を大幅に超える応募があり、参加者には、テレビでもお馴染みの俳優から期待の若手まで、年齢層も幅広くバラエティ豊かなメンバーが揃った。

フィリップ・ブリーンワークショップ

内容は、シェイクスピアの三作品『リア王』『ウィンザーの陽気な女房たち』『お気に召すまま』を題材に、俳優の“心理的リアリズム”ではなく“テクニック”に注視する形で行われた。前半はシアターゲームから始まり、韻文・散文の読み方、呼吸と身体に関してなど、アカデミックに進んでいく。

後半は、前半で学んだテクニックをふまえたシーンスタディ。ブリーンがつける演出に俳優たちは機敏に反応し、短時間のうちにシーンが出来上がっていく。そのアプローチのおもしろさに会場は驚きと笑い声にあふれ、ブリーンも新たな俳優との出会いに興奮していたようだ。

3日間のカリキュラムはあっという間に終わり、多忙を極めるブリーンはワークショップ最終日の深夜便でロンドンへと発った。

フィリップ・ブリーンワークショップ

本企画について、エグゼクティブ・プロデューサーの加藤真規(株式会社東急文化村 舞台芸術事業部 事業部長)は、「今回のような演出家と俳優の出会いの場を創出することが、先々の作品作りの糧となればと思っております。演劇で国境を越える冒険へと導いてくれた演出家・蜷川幸雄芸術監督が生み出した舞台作品同様、世界に通用する演劇を作り続けるための道のりとして、今後も本シリーズでは新たな取り組みを進めていく予定です」とコメントを寄せている。

“DISCOVER WORLD THEATRE”シリーズでは、2018年11月から12月にかけて『民衆の敵』、2019年1月に『罪と罰』の上演を予定している。各公演の詳細は、以下のとおり。

◆DISCOVER WORLD THEATRE Vol.4『民衆の敵』
【東京公演】2018年11月29日(木)~12月23日(日・祝) Bunkamuraシアターコクーン
【大阪公演】2018年12月27日(木)~12月30日(日) 森ノ宮ピロティホール

【作】ヘンリック・イプセン
【翻訳】広田敦郎(シャーロット・バースランドの英語逐語訳による)
【演出】ジョナサン・マンビィ
【美術・衣裳】ポール・ウィルス

【出演】
堤真一、安蘭けい、谷原章介、大西礼芳、赤楚衛二、外山誠二、大鷹明良、木場勝己、段田安則
内田紳一郎、西原やすあき、本折最強さとし、目次立樹、西山聖了、石綿大夢、四柳智惟、中山侑子、
木下智恵、穴田有里、安宅陽子、富山えり子
阿岐之将一、香取新一、島田惇平、竹居正武、寺本一樹、中西南央、石川佳代、滝澤多江、田村律子、中根百合香、林田惠子
池田優斗(★Wキャスト)、大西由馬(★Wキャスト)、松本晴琉(☆Wキャスト)、溝口元太(☆Wキャスト)

◆DISCOVER WORLD THEATRE Vol.5『罪と罰』
【東京公演】2019年1月9日(水)~2月1日(金) Bunkamuraシアターコクーン
【大阪公演】2019年2月9日(土)~2月17日(日) 森ノ宮ピロティホール
【原作】フョードル・ドストエフスキー
【上演台本・演出】フィリップ・ブリーン
【翻訳】木内宏昌
【美術・衣裳】マックスジョーンズ

【出演】
三浦春馬、大島優子、南沢奈央、松田慎也、真那胡敬二、冨岡弘、塩田朋子、粟野史浩、瑞木健太郎、深見由真、奥田一平、山路和弘、立石涼子、勝村政信、麻実れい
高本晴香、碓井彩音

<ミュージシャン>
大熊ワタル(クラリネット)
秦コータロー(アコーディオン)
新倉瞳・ほか(チェロ)※日替わり出演

(文/エンタステージ編集部)

この記事の画像一覧(全3枚)

  • 010227.jpg
  • フィリップ・ブリーンワークショップ
  • フィリップ・ブリーンワークショップ

関連タグ

関連記事

トップへ戻る