平野良、宮下雄也らが笑いの競演!舞台『ハイスクール!奇面組2~嵐を呼ぶ変態ライバル対決~』開幕


舞台『ハイスクール!奇面組2~嵐を呼ぶ変態ライバル対決~』が、2018年8月2日(木)に東京・草月ホールにて開幕した。本作は、1980年代に「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載されていた、新沢基栄の人気漫画を舞台化したもの。昨年6月に第1弾が上演され、今回は前作の続編となっている。

初日前には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、出演者より平野良、寺山武志、もう中学生、高木晋哉(ジョイマン)、鳥越裕貴、なだぎ武が登壇し、演出を手掛けたなるせゆうせい司会のもと、意気込みを語った。

舞台『ハイスクール!奇面組2~嵐を呼ぶ変態ライバル対決~』舞台写真_5

奇面組の面々は、全員第1弾からの続投となる。すでにチームワークは抜群のようで、各自のコメントにツッコミ合うような笑いの絶えない会見となった。一堂零役の平野は「この作品は、2.5次元舞台ですが(奇面組を演じる役者の)平均年齢が高いんです。でも、若手よりも動いています(笑)。怪我しないようにがんばりたいと思います」と、共演者を見回しながらニヤリ。

舞台『ハイスクール!奇面組2~嵐を呼ぶ変態ライバル対決~』舞台写真_2

冷越豪役の寺山は「前回同様とにかく動き回ります!ハチャメチャに動いて、楽しさを表現して、とにかく全力で最後まで動かしていきたいと思います」と眉毛に力を込めた。

出瀬潔役のもう中学生は「芸人界のTOP3人と俳優さん界の四天王、この7人が織りなすハーモニーが、ソーセージを湯がいたお湯でカップ焼きそばを作るくらい、最高です。風味満点のおいしい舞台ですので、皆様ぜひご期待ください!」とオリジナリティ溢れる言葉で心境を表現。

舞台『ハイスクール!奇面組2~嵐を呼ぶ変態ライバル対決~』舞台写真_3

大間仁役の高木は「普段は、ジョイマンで『ありがとう、オリゴ糖』とかやっていますが、、今回は役者ということで。稽古の中で、ちょこちょこ“ジョイマン”がもれてしまったので、本番は封印していこうと思います」と、ラップ封印宣言。「役者・高木晋哉を見ていただけたらなと思っております」というが、Twitter(@joymanjoyman)で“役者”らしいツイートをすると「何故かフォロワーが減るんですよ」と首をひねる。

奇面組キャストでは唯一の20代、物星大役の鳥越は「前作よりも熱をもって、全力でふざけたいと思っていますので、思う存分皆さんに楽しんでいただけるよう、はしゃぎ倒します!」とコメント。会見でも、先輩方のおもしろトークに大笑いしていた。

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そして、舞台初登場のキャラクター、春曲鈍役の宮下は「良から、前作の話は聞いていたんですけど、すごくカロリーを消費する舞台です(笑)。稽古中に何回も脱水症状寸前までいったり・・・お客さんにどういう風に伝わるか楽しみです」と、開幕を心待ちにしている様子を見せた。また「夏休みなので、お子さんにも観てもらいたいなと思います」と、万人に楽しめる作品であることをアピール。

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そして、前作にも出演していたが、今回はまったく別役、しかも2役で出演するなだぎ。「役が変わるということで、誰をやるの?と聞いたら、『零のお父さん役(一堂啄石役)をやることになると思います』と言われたんですよ。そのあと、『どうやら犬(ラッシー役)をやるみたいで・・・』と変わり、で、蓋を開けてみたら2役になっていました。今回、表にはなかなか伝わりませんが、裏で一番バタバタしているのは私でございます!」と強調しつつ、「今回もハチャメチャですが、熱量を落とさないように。日々の公演が、アドリブなどでだいぶ違ってくるので、毎日楽しめる舞台だと思います」と語った。

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平野良の座長ぶりについては、「優しいんだな、やっぱり」ともう中学生。「どっしりと構えているようで、一人一人に丁寧にアドバイスをしてくれました」と明かした。しかし、宮下からは「飲みの席で必ず寝るのはやめてほしい」とダメ出しが。その言葉に苦笑いの平野だったが、なだぎが「前回の公演の時はそんなことなかったんだよ。雄也が入った結果な気がする」とフォロー。平野の盟友とも言える宮下が座組に加わったことで「二世帯住宅みたい」(なだぎ談)な安心感が座組に生まれたという。

最後に、平野は「嵐を呼ぶ変態ライバル対決ということで、VSがどう決着するのか。どろぼうチームなど、ほかのキャラクターがどう絡んでくるかも見どころです。昨今難しい情勢ですが、一時忘れて、くだらないものを楽しんでいただけたら嬉しいです」とメッセージを贈った。

舞台『ハイスクール!奇面組2~嵐を呼ぶ変態ライバル対決~』舞台写真_6

【あらすじ】
夏休み、宿題そっちのけで浮かれる奇面組。そんなある日、一堂零の実家「おもちゃの一堂」のお隣に、ある男が引っ越してくる。その男こそ、零の幼馴染にして宿命のライバル・春曲鈍だった。再会早々、何かと意地を張りあう零と鈍ちゃん。

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その頃、彼らの住む一応町ではドロボウの被害が相次いでいた。暗躍していたのは、町ドロボウ連盟なる組織。次なるターゲットに選ばれたのは、なんと春曲家だった。異変を察知した奇面組と鈍ちゃんは、ドロボウたちを捕まえてお手柄を立てようと待ち構えるのだが・・・。

舞台『ハイスクール!奇面組2~嵐を呼ぶ変態ライバル対決~』舞台写真_10

今回は主人公・一堂零率いる変態5人組「奇面組」や、ヒロインの河川唯(松田彩希)、宇留千絵(東理沙)といったお馴染みのキャラクターに加え、一堂零の変態ライバルで、原作の人気キャラクターの春曲鈍、零の妹・一堂霧(一村すみれ)も初登場。また、うしろゆびさされ組を演じる上田芽依、小林都がTVアニメ版の主題歌を劇中音楽として歌い、原作の雰囲気をより一層高めている。

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このほか、ボス役として松本ししまる(グレアムボックス)、彼好愛役としてあまりかなり、存在感梨男役として鈴木そぼく、胡散苦成役として岡田地平、潜利虚無蔵役として杉崎シュンペーター(グレアムボックス)、宇宙警備隊員トリシ・マルー役として石田隼、謎の生物カブト役としてKENK1が出演。

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奇面組の面々も、鳥越演じる物星大のセクシー度アップなど、個々のキャラクター度を深めているが、何と言っても鈍ちゃんを演じる宮下のパワーがすごい。おそらく、ここで同じことを二度言ったりやったりすることはないんだろうなと感じさせるほど、バリエーションの豊かさを感じる芝居を見せてくれた。それに呼応するように平野のテンションも上がって見えるし、なだぎも欲しがる。ギャグシーン満載の一方、零と鈍ちゃんの因縁や、未知なる生物を巡るシーンでは、優しい気持ちがこみ上げてくる。なるせの演出がぴたりとハマり、物語全体にメリハリを効かせていた。

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コメディは難しい。笑いが独りよがりになっては観客が置いていかれてしまうし、やりすぎてもお腹いっぱいになってしまう。しかし、経験豊富な役者陣と百戦錬磨のお笑い芸人たちはいい塩梅をよく知っている。原作のことを何も知らなくても大丈夫。「あ~、くだらない(笑)」と笑って、観る前よりちょっと元気に、気持ちよく劇場を後にできる作品となっている。

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舞台『ハイスクール!奇面組2~嵐を呼ぶ変態ライバル対決~』は、8月10日(金)まで東京・草月ホールにて上演。上演時間は約2時間を予定(途中休憩なし、役者のアドリブにより増減あり)。

【公式HP】http://kimengumi-stage.com/

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部、一部撮影/オフィシャル提供)

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