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『ブラッケン・ムーア』岡田将生、木村多江、益岡徹ら出演で来夏に

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2019年8月に『ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~』上演が決定した。本作は、ローレンス・オリヴィエ賞を受賞したイギリスの劇作家アレクシ・ケイ・キャンベルの作品で、2013年にロンドンで初演。日本では、これが初上演となる。

10年前に事故で息子を亡くした夫婦のもとに、かつて息子の親友だった青年とその父母が訪れ宿泊することになるが、その夜から青年は息子の亡霊に憑りつかれ毎晩うなされるようになる・・・というサスペンスタッチの展開の末に、意外などんでん返しが待ち受ける。

日本版演出は上村聡史が手掛ける。上村はアレクシ・ケイ・キャンベルの戯曲をこれまで2作演出(『信じる機械』『弁明』)。シアタークリエでは、『大人のけんかが終わるまで』に続いての演出となる。

本作の上演決定にあたり、上村は「サスペンスというかミステリー、またはホラーといった背筋がゾッとする、お盆の季節にピッタリなお芝居になるかと思います。1937年の第二次世界大戦前夜のヨーロッパを舞台にした作品ですが、演出者として、今の日本でこの作品を上演できることに責任と喜びを感じています。そして、何よりも “想像”や“記憶”といった人間として誰もが持ちうる力を素敵に感じる作品にできるよう努めたいと思います。『怖い話なの?』それとも『感動的な話なの?』と困惑されるかもしれませんが、それこそがこの作品の醍醐味。ぜひとも、その魅惑的なバランスにご期待いただければと思います」と語った。

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出演者には、10年前に亡くなった親友の亡霊にとりつかれる青年役に岡田将生、亡くなった子どもの父母役に木村多江と益岡徹。このほか、峯村リエ相島一之立川三貴前田亜季。上村は、この顔ぶれについて「皆さんとは初めての仕事となりますが、演出者としては、この出演者皆さんがどういう化学反応を起こすのかが大変楽しみです。そして、この台本のおもしろさと相まって、物語を語る上で重要ともいうべき“静謐な熱量”を感じるアンサンブルになるのではないかと」と期待を寄せている。

ほか、岡田、木村、益岡より、以下のコメントが届いている。

◆岡田将生
上村聡史さんの演出に興味があり、台本も魅力的だったので「演劇」を学べるのではと思い、出演を決めました。上村さんと色んなアイデアを共有し、この舞台を通してまた一つステップアップできればと思っています。木村多江さんとの共演は初めてなのですが、品があり古風で知的な印象の木村さんが息子を亡くした母親の役をどう演じるのか楽しみです。また、自分自身がこの公演中に30歳を迎えるので、その節目に舞台に立てるのは光栄なことですし、大切な舞台にしたいと思っています。ぜひ劇場でこのブラッケン・ムーアの真実を観ていただきたいです。

◆木村多江
主演の岡田将生さんはじめ、才能のある役者の方々とご一緒したかったですし、また、この作品の登場人物たちのような、哀傷に満ちて抜けだせない人たちの想いを伝えたくなったので、出演を決めました。共演者の方々とどんな化学反応が起こるか楽しみですし、公演に向けて、普遍的な人の心、止まってしまった時計の針を繊細に演じたいと思います。

◆益岡徹
登場人物の対立、共感、過去の悲劇、秘密と真相の暴露、告白、そして最後の・・・サスペンスの面白さにあふれた本だったので出演を決めました。
テレビドラマや映画ではご一緒した事のある方がほとんどですが、舞台ではみなさん初めての共演です。演出の上村さんも初めてですので、皆さんと濃い時間を過ごすことになります。来年の夏の上演ですが、体調を整えて、良い初日を迎えられるようにがんばります。

『ブラッケン・ムーア~荒地の亡霊~』は、2019年8月14日(水)から8月27日(火)まで東京・シアタークリエにて上演される。チケットは、2019年初夏より一般発売予定。ほか、全国公演の予定あり。

【あらすじ】
舞台は1937年のヨークシャー。ハロルド・プリチャードは代々、裕福な炭鉱主で、非常に権威的で頑なな男。ある炭鉱の閉鎖により職を失った炭鉱夫から家族の窮状について訴えられ、炭鉱の復旧を求められるが、一向に聞く耳を持たない。
ある日、プリチャード家に、10年ぶりにエイブリー一家が訪ねてくる。かつては家族同士、仲良くしていたのだが、ロンドンに引っ越し、さらにある事件をきっかけに疎遠になってしまった。その事件というのは、10年前、1870年代に炭鉱が閉鎖されたブラッケン・ムーアという場所で、プリチャード家の一人息子・エドガー(当時12才)が、炭鉱跡に落ちて出られなくなり死んだという事故であった。エドガーが発見された時には3日が過ぎており、すでに手遅れだった。その事故以来、母親であるエリザベス・プリチャードは家の中にふさぎ込むようになり、幸福感が全くない家になってしまった。
エイブリーの一人息子、テレンスは死んだエドガーの親友だった。事故の直前に一家はこの地を離れており、それ以来、訪れることはなかったのだが、10年が経ち、傷も癒えた頃と察し、やってきた。しかしテレンスと再会したエリザベスは、息子のことばかり憑りつかれたように話し出した。エイブリー夫妻は気の毒に思い、気晴らしにロンドンに遊びに来るように勧め、一家はプリチャード家に数日、滞在することになった。
しかし、その夜から毎晩深夜になると、うなされたテレンスの恐ろしい叫び声が、屋敷中にこだまするようになる。テレンスはエドガーの霊が憑依し、囁いてくると言う。やがて、エドガーの霊が憑依したテレンスは、事故現場であるブラッケン・ムーアに向かう。そして事故当時の知られざる事実が、少しずつ明らかになっていく―。果たして、その先にある真実とは・・・?

ブラッケン・ムーアチラシ

(文/エンタステージ編集部)

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