テニミュ3rdシーズン『全国大会 青学vs氷帝』で新生・青学(せいがく)始動!阿久津仁愛「氷を溶かして、暑い夏をお届けします」


2018年7月12日(木)、東京・TOKYO DOME CITY HALLにてミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝が開幕した。初日前には公開ゲネプロと囲み会見が行われ、越前リョーマ役の阿久津仁愛、手塚国光役の青木 瞭、跡部景吾役の三浦宏規、木手永四郎役の武藤賢人が登壇。見どころや意気込みを語った。

会見で、阿久津は、「青学(せいがく)は、僕以外のキャストが一新しました。常に上を目指してがんばっていきたいですし、やっていて本当に楽しいなって思えます」と前向きにコメント。新たなバトンを引き継いだ青木も「合宿や稽古を経て、今、ようやくここまで辿り着けました。公演を重ねるごとに必ずパワーアップして、また凱旋で戻ってきたいと思います」と気合十分。

三浦は「1年ぶりに氷帝9人全員で帰ってくることができて本当に嬉しいです。僕たち氷帝は、青学8代目から9代目、現青学(せいがく)へと繋がれていくバトンを見てきましたが、また新たな青学(せいがく)とともに戦えることが楽しみで、ワクワクした気持ちです」と喜びを語る。武藤は「比嘉中にとって初めてのゲスト校ですが、むしろこれからがスタートだと思っているので、青学(せいがく)と氷帝に負けないように熱量を持ってやりたいです。観に来てくださったお客様に笑顔で帰っていただけるよう、がんばります」と挨拶した。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝舞台写真_3

見どころについて問われると、阿久津は「僕、全国氷帝戦の全試合が好きなんですよ」と教えてくれた。「全部のキャラクターに個性やストーリーがあって、どれもいい試合なんですけど、やっぱり(自身が演じる)シングルス1かな。30分以上も試合を繰り広げますが、毎回自分の限界を越えようって思いながら稽古をしてきて。でも、衣装を着てメイクをして実際にコートに立ってみると、疲れよりも楽しさが大きくて、それだけリョーマに入り込めてるのかなって思います。もっとコートを全力で駆け回り・・・コートをはみ出るくらい全力で走りますので、ぜひ僕の“キツい顔”を見に来てください(笑)」と笑顔を見せた。

青木は「シングルス2の手塚vs樺地戦がおすすめです」と答え、「左腕でしっかりラケットを振れるようになり、青学(せいがく)メンバーへ背中で語るという手塚の強さをどれだけ仲間に見せられるのか。そして、樺地の強さも見られる試合をどのように表現するか、見ていただきたいです」と、おすすめの理由を明かした。

三浦は「全部の試合が繋がっているんです。負けたら終わりだから試合が進むごとに気持ちも入ってくるし、毎回ベンチから見ているだけも手に汗握るので、そうしてラリーが繋がっていくところが見どころです」と語り、武藤は「(自分たちを)破った青学(せいがく)を見にいく心境にこだわって演じようと、比嘉の皆で話しました。まだ燃えきれていない比嘉がいます」と、チームメイトの想いも代弁した。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝舞台写真_4

会見の最後、青木は「氷帝も比嘉も僕たちにいろんなことを教えてくださったので、その力をすべて発揮して頑張ります」、三浦は「平成最後の夏、このテニミュを見て深く心に刻んでいただけたらいいなと思います」とそれぞれメッセージを送り、武藤は「時におもしろく、時に真剣な比嘉がいますので、そこにも注目してみてください」とアピール。

座長の阿久津は、「僕たち青学(せいがく)12人で氷を溶かして、暑い夏を皆様にお届けします。キャスト一同、テニスに捧げている青春もお届けしますので・・・もう、全公演きてください(笑)!」と熱い気持ちをぶつけ、会見を締めくくった。

前回、比嘉中に勝利した青学(せいがく)は、全国大会準々決勝へとコマを進めた。そこで対峙するのは、因縁の関係である氷帝学園。関東大会で青学(せいがく)に敗北し、一度はトーナメントから敗退した氷帝だが、全国大会開催地枠として舞い戻ってきたのだ。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝舞台写真_2

よりパワーアップした氷帝と再び対戦する青学(せいがく)は、越前役の阿久津を除く11名が初お目見え。堀尾聡史役の琉翔、加藤勝郎役の中三川歳輝、水野カツオ役の奥田夢叶によるフレッシュな一年トリオの登場に続いて、青学(せいがく)レギュラー陣が全員揃うと、皆が生き生きとした表情で目の前のことに全力投球。すでに高められたチームワークを武器に、白熱の試合を繰り広げていく。

シングルス3は、くるくると変わる表情が印象的な桃城 武(大久保 樹)と、クールな佇まいに熱さを秘めた忍足侑士(井阪郁巳)が対峙。ダブルス2では、絶妙な“先輩後輩感”は健在ながらも各々のポテンシャルの高さを見せつけた乾 貞治(竹ノ内大輔)・海堂 薫(中島拓人)ペアが、ここぞという場面で息ぴったりに動く向日岳人(北乃颯希)・日吉 若(内海啓貴)ペアに挑む。

シングルス2で登場した手塚国光(青木 瞭)は、鋭い眼光で部長の貫禄を示し、未知なる力を秘めた樺地崇弘(八巻貴紀)との試合に全力を注ぐ。ダブルス1では、大石秀一郎(江副貴紀)・菊丸英二(田口 司)による新生“ゴールデンペア”が誕生し、根性と気合をもって清々しく戦う宍戸 亮(小早川俊輔)・鳳 長太郎(渡辺アオト)ペアとともにエネルギッシュなステージを見せた。

そしてシングルス1では、越前リョーマ(阿久津仁愛)と跡部景吾(三浦宏規)が一騎打ち。静かな情熱をむき出しにしながら食らいつく越前の姿が、これまでの青学(せいがく)の想いをしっかりと背負った阿久津自身とも重なるようで、次はどんな表情を見せてくれるのかと目が離せない。跡部を演じる三浦もまた、どんな時でも弱みを見せない絶対的カリスマであることを見せつけ、関東大会から時を経てよりいっそう力強く安定した歌声にも驚かされた。

本公演では11曲の新曲を披露。やさしい眼差しで試合を見守る不二周助(皆木一舞)の見せ場も楽しみのひとつで、河村 隆(岩田知樹)の魂のこもった応援も観る者の心を打つ。氷帝の芥川慈郎(田村升吾)と滝 萩之介(山崎晶吾)も試合シーンこそないものの、それぞれのキャラクターを最大限に活かせる場面で和ませてくれる。

また、木手永四郎(武藤賢人)を筆頭に、甲斐裕次郎(吉澤 翼)、平古場 凛(岩城直弥)、知念 寛(雷太)、田仁志 慧(高田 誠)、不知火知弥(園村将司)、新垣浩一(松井遥己)ら比嘉中の面々も応援に駆けつけ、時におもしろく、時に真摯なパフォーマンスで約2時間40分の公演を盛り上げた。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)vs氷帝舞台写真_5

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学(せいがく)VS氷帝は、7月22日(日)までTOKYO DOME CITY HALLにて上演。その後、大阪、福岡、岐阜、宮城、東京凱旋公演を行う。日程の詳細は以下の通り。

【東京公演】7月12日(木)~7月22日(日) TOKYO DOME CITY HALL
【大阪公演】8月1日(水)~8月12日(日) 大阪メルパルクホール
【福岡公演】8月18日(土)・8月19日(日) アルモニーサンク北九州ソレイユホール
【岐阜公演】9月1日(土)・9月2日(日) バロー文化ホール(多治見市文化会館)大ホール
【宮城公演】9月8日(土)・9月9日(日) 多賀城市民会館 大ホール
【東京凱旋公演】9月20日(木)~24日(月・休) TOKYO DOME CITY HALL

※田仁志 慧の「慧」は旧漢字
※山崎晶吾の「崎」は、「大」の部分が「立」が正式表記

(C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト
(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

(取材・文・撮影/堀江有希)

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