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KAAT×サンプル『グッド・デス・バイブレーション考』5月15日まで!松井周、「人間の共生」を求めて

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2018年5月5日(土)に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオにて、KAAT×サンプル『グッド・デス・バイブレーション考』が開幕した。本作は、第55回岸田國士戯曲賞を受賞した作家・演出家・俳優の松井周による作品。深沢七郎の「楢山節考」をヒントに、現代の家族や、グッド・デス(安楽死)・・・「死」のあり方を描いている。

2007年に旗揚げされた劇団「サンプル」は、2017年に劇団公演『ブリッジ』を最後に劇団としては解体。本作より、松井周の一人ユニットに変態し、再始動となった。

KAAT×サンプル『グッド・デス・バイブレーション考』舞台写真_2

出演者には、約12年ぶりの舞台出演となる戸川純のほか、野津あおい、稲継美保、板橋駿谷、椎橋綾那、そして松井自身も名を連ねている。

開幕後、松井は「幕が開けてみないと分からなかった、お客さんの視点でどういうイメージが広がるかが少し分かって、俳優やスタッフも作品のイメージを、より共有できたと思います。戸川さんは存在感を発揮してくださって、期待していた以上のものを持っている方です。今回は老人役なんですけど、それを越えていく部分を自在に演じてくださって、びっくりしました」とコメント。

KAAT×サンプル『グッド・デス・バイブレーション考』舞台写真_3

また「大前提として、自由に観ていただきたい」と語り、「今までより分かりやすかったり、ポップであったり、ベタだったりするかもしれません。ただ、テーマは重いかもしれません。基本的には『姥捨て』の話なので。人間はどんな環境でもしぶとく生きていくんだろうか?とか、シリアスな状況でもユーモアや笑いを見つけて生きていけるのだろうか?というのを考えたり、感じてもらえれば、と思っています。今回は『人間が共生していく』ということを求めて作りました。こういう奇妙な形の家族がいましたよ、というのが印象に残ればと思います」と呼びかけた。

介護と子育てが同時にやってくる私たちの世代。多様性やテクノロジーを受け入れつつ、サバイバルできるのか?現代の家族の選択とは?

KAAT×サンプル『グッド・デス・バイブレーション考』舞台写真_4

【あらすじ】
現代~近未来版楢山節考。
生演奏により、語られていく物語。
閉ざされた地域に暮らす一つの家族。
貧困家庭の六十五歳を過ぎた人間は、肉体を捨てることを強く望まれる社会。
元ポップスターの父と、介護と子育てに疲労する娘と孫が直面する現実とは?
別の集落からやってくる孫の嫁、隣人、謎の男が加わることで、家族の形が少しずつ変化していく。
彼らはどのように生きていくのか?

KAAT×サンプル『グッド・デス・バイブレーション考』舞台写真_5

KAAT×サンプル『グッド・デス・バイブレーション考』は、5月15日(火)まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオにて上演。

(写真/前澤秀登 Hideto MAEZAWA)

(文/エンタステージ編集部)

KAAT×サンプル『グッド・デス・バイブレーション考』

作品情報KAAT×サンプル『グッド・デス・バイブレーション考』

現代の「家族」「死」のあり方を問う現代版“楢山節考”

  • 公演:
  • キャスト:戸川純、野津あおい、稲継美保、板橋駿谷、椎橋綾那、松井周

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