2年半ぶりのTEAM NACS公演『PARAMUSHIR~信じ続けた士魂の旗を掲げて』東京公演開幕


2018年3月14日(水)、これまでの地方公演を終えたTEAM NACS 第16回公演『PARAMUSHIR~信じ続けた士魂の旗を掲げて』の東京公演が東京・TBS赤坂ACTシアターにて幕を開けた。初日前には囲み会見が行われ、森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真が登壇した。

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本作は73年前に当時北海道であった場所で起こった出来事を元にした作品。タイトルにもなっている“PARAMUSHIR”は島の名前であるが、この読み方について原案・演出も務めた森崎は「北海道に住んでいても知らない人がいますし、お客様にも分からないまま来てほしいんです」と、タイトルさえも演出の一部であることを明かした。

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続けてこれまで各地方を巡演してきたことについて触れ「本作は東京を含めて全56ステージあるのですが、その半分近くが東京での公演と言うことで、最後の最後にとんでもないボリュームが来たな、という感じです(笑)」とコメントし「今日はその一歩となる初日ですので、もう一度しっかりと気を引き締めてがんばっていきたいと思います」と誓った。

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そんな森崎に「彼の演出だからこそ得られる満足感があります」と絶対の信頼を置いているのは大泉。これまでの公演が東京・TBS赤坂ACTシアターよりも大きな会場であったことに触れ「今回は(お客様との距離が近い分)我々に分があるのではないでしょうか。大きいところでやってきた甲斐があるってもんです」と冗談交じりに意気込みを語った。

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安田も森崎を「よくぞここまでまとめあげられたなと思います」を称賛。また、脚本を担当した林民夫を話題にあげ「重厚なテーマですし、一つ一つの言葉にもやりがいがあります。作品そのものの出来について、後はお客様に判断していただければと思います」と作品への思いを述べた。

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戸次はこれまでの公演を振り返りながら「今まで34ステージやらせてもらったので、今までの結果を東京初日の一発目から出したいです」熱意を言葉に乗せた。

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役作りについて聞かれた音尾は、作品の時代背景を踏まえて、自身の役が戦車整備士であることを説明しながら「髪型ですね。(役柄に沿うように)今回のために短く切り揃えました」ともっともらしく説明。すると安田が「『陸王』でも同じ髪型!(笑)」と即座にツッコミを入れてるなど、会見は笑顔の絶えない時間となった。

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会見の最後には森崎が「TEAM NACSの演出をすることは非常に重たい勇気が必要です。全員ドラマや映画に出演する俳優ですし、それに対しての重圧や申し訳なさもありますが、20年を共にしてきた5人のチームなので、勇気を出してしっかり楽しもうと思います。期待以上の物語になりましたし、役者としてすばらしい方々だと改めて実感しました。我々がお世話になった北海道の物語なので、とても重きを置いていますし、真心のこもったお芝居になっています」と稽古を振り返るとともに、作品をアピールした。

TEAM NACS 第16回公演『PARAMUSHIR~信じ続けた士魂の旗を掲げて』は、3月14日(水)から4月1日(日)まで、東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演。4月1日(日)14時の公演は、全国47都道府県の映画館でライブ・ビューイングが予定されている。

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(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)
(舞台写真/オフィシャル提供)

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