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山崎育三郎、古川雄大のヴォルフガング役抜擢を予言?!ミュージカル『モーツァルト!』製作発表

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2018年2月15日(木)に都内にてミュージカル『モーツァルト!』の製作発表が行われた。脚本・歌詞をミヒャエル・クンツェ、音楽・編曲をシルヴェスター・リーヴァイ、演出・訳詞を小池修一郎というゴールデントリオが手掛ける本作。2002年10月の初演から何度も公演を重ね、これまでの通算上演回数は500回を超える。2018年5月より待望の再演を迎えるにあたって、ヴォルフガング・モーツァルト役の山崎育三郎と古川雄大、その妻・コンスタンツェ役の平野綾、生田絵梨花(乃木坂46)、木下晴香が登壇した。

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歌唱披露では3曲の劇中歌を披露。まずは古川が、本作品の代名詞ともいえるナンバー「僕こそ音楽」を堂々と歌いあげた。数多くの舞台を経験して着実にステップアップし、今なお進化する過程を見せ続けてくれる古川は、美しい歌声を武器に帝国劇場で初主演に挑む。

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次に、生田と木下が「ダンスはやめられない」を歌唱。生田の歌声はこれまでより一層力強くなった印象で、木下もあどけない少女の顔から大人の表情に一変、伸びやかな声を轟かせる。2017年に『ロミオ&ジュリエット』でもWキャストを務めた二人は、絶妙なコンビネーションで声を合わせ歌いあげた。

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最後は、山崎と平野による「愛していれば分かり合える」。山崎は2010年、2011年の前々回公演と、2014年・2015年の前回公演からの続投。圧倒的な歌声でさすがの存在感を見せつけた。平野も前回公演からの続投だが、その後の様々な舞台出演で技量に磨きをかけ、経験が目に見える形で還元されている。

演出を手掛ける小池修一郎からは、ビデオメッセージにてコメントが届けられた。小池は、今回は初演よりもテンポよく仕上げたり、帝国劇場用の新たな舞台美術が作られたりと、新たな挑戦を試みるという。また、ハンガリー版が上演される際に作られた「楽な道はいつも間違った道」(タイトル直訳)という楽曲が新しく取り入れられるとのこと。演出プランについても「舞台上にあるものは、基本的にピアノ一台で済ませたいと思っています」と現段階でのイメージを明かした。

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今回主演に抜擢された古川については、「昨年シルヴェスター・リーヴァイの前で何曲か歌いましたが、俺の知っている古川はどこへ行ったんだ!と言いたくなるほどに堂々と歌ったので大変驚きました。この驚きを皆様にも味わっていただけるのでは」と希望を抱く。生田については、「ミュージカルの大役を次々とこなしてきた新星であり本格派です。リーヴァイのリクエストに対しても言われた通りにスイッチしてみせたので、20歳にしてこの変身力ということは、普段の楚々とした姿は実は作られたものなのでは?と考えてしまうほどに見事でした」と称賛。木下についても、「リーヴァイも手放しで褒めていました。これからの日本のミュージカル界を担っていく人材だと思うので、今回は彼女の成長のためにも3人目のコンスタンツェを振り当てることにしました」と抜擢の理由を明かした。

続投の山崎には「とどまるところを知らない、今の登り坂のエネルギーからどんなヴォルフガングが出てくるのか。彼自身も新しいヴォルフガングをもう一度見つけていくと思うので、とても楽しみにしています」と期待を寄せる。平野にも「前回演じた時は精一杯だったと思いますが、今回はその後の経験が違うので、精一杯を通り越して彼女なりの、技ありコンスタンツェを見せてくれるのではないかと思っています」とエールを送った。

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会見では、それぞれから意気込みが語られた。山崎は「2010年の初日公演では緊張のあまり足が震えたことを覚えています。30代の今の自分がどのようにヴォルフガングと向き合えるのか、もう一回ゼロから役と向き合って新しいヴォルフガングに出会いたいです」と、新たな気持ちで再演に挑む。

また、これまで大変だったことを問われると、「僕にとって初演の年はほとんどのキャストが再演メンバーだったので、皆が思い出し稽古をしている中、僕はゼロから作っていかなくてはいけなくて。ほぼ誰とも会話をしない状態で稽古に挑んでいました。小池先生からも“市村(正親)さんが主演の作品にしか見えないよ”とダメ出しされ、どん底まで落ちていたんです。そんな時(山口)祐一郎さんに優しく声を掛けていただき、皆さんに支えてもらいながら何とか乗り越えました」と苦しい思い出を振り返った。

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古川は、前回の山崎回を観たと言い「とにかく圧倒されました。いつかこういう大きな役をやりたいという目標になったのですが、まさかこんなに早くチャンスをいただけるとは思っていなくて正直びっくりしました。自分に出来ることを全部やって、ガムシャラに稽古に挑み4人目のヴォルフガングを作りたいと思います」と挨拶。

また、「曲数が多くて難しいし、ずっと舞台に出ずっぱりなので体力面でも自分をどうコントロールするか。また、小池先生からは常日頃『君はちょっと悲劇なんです』と言われていて。ヴォルフガングは天真爛漫で明るいキャラクターなので『そこまでどう持っていくかが勝負だよ』とも言われました」と、自身の課題と真摯に向き合った。

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Wキャストである山崎と古川に「お互いの印象は?」と質問が投げかけられると、古川は、山崎について「常にオンのスイッチが入っているイメージです。バックステージの居方もそうですし、プライベートでご飯へ行くときなんかも常に“山崎育三郎”というスイッチが入ってるんだなって」と独特の言い回しで表現。すると山崎は「僕は(古川に対し)常にオフの印象(笑)」とすかさず古川へツッコミを入れ、会場は笑いに包まれた。テキパキした口調で話す“オン”の山崎と、ゆったりしゃべる“オフ”の古川、あくまでも舞台上ではない素性の部分ではあるが、対照的な二人を目の当たりにしてWキャスト公演への楽しみがまた一つ増えた。

山崎は「ご飯の話をしてましたけど、あんまりご飯にも来てくれないんです」と嘆きつつ、「雄大は秘めたエネルギーを持っているんです。すごくストイックで、発声とか筋トレとかをずっと一人で黙々とやってる。『レディ・ベス』では舞台袖で自分の声を録音していて、自分のシーンが終わるとなぜか猛ダッシュでそれを取りに行く(笑)。そうやって、毎回自分の声を確認してる姿などを見てきているので、ストイックで真面目な印象ですね」と改めて古川のイメージを語った。

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また山崎は、配役が決まる前から古川が次のヴォルフガング役になることを予想していて、その思いを古川自身にも伝えたことがあるという。「雄大に決まった時は““やっぱり”って思いました。客席から観ていても華があるし、普段はすごく小さい声でしゃべったり“オフ”なんですけど、舞台の上で輝く姿にとてもエネルギーを感じていました」と、貴重なエピソードを教えてくれた山崎の横で、当の本人は恐縮しきり。

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コンスタンツェ役の平野は「前回は余裕がない中で精一杯やらせていただきました。それからいろんな経験をさせていただいて、30代に突入した今、新しいコンスタンツェを演じたいです」と経験を糧に挑む。「山崎さんと久しぶりに『愛していれば分かり合える』を歌って安心したし、古川さんとはどんなお芝居が出来るか楽しみ。何よりお二人(生田と木下)が若いので、若いパワーをいただきながら一緒に素敵な役を作りあげたいです」と笑顔を見せた。

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生田は「10歳の時にこの作品を観ました。(子役の)アマデ役をやりたいなと思っていた年頃だったので、まさか自分がコンスタンツェになるとは思っていませんでした。自分にしか出来ないコンスタンツェを探し出して、皆さんと協力していい作品をお届けできるよう精一杯努めます」と意気込む。役作りについては「コンスタンツェは悪妻と呼ばれていますが、妻や女性としての葛藤や、人間らしい感情を大切にしたいなと思います」と語った。

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木下は「この役に挑戦したいと思った反面、まだ今の私には難しい役かな?という思いもありました。少しずつコンスタンツェという役に触れていく中で、今はワクワクした気持ちでいっぱいです。大きな難しい挑戦になると思いますが、初めての帝国劇場で自分なりのコンスタンツェを演じられるよう体当たりでがんばります」と前向きにコメント。悪妻という役どころについては「今の自分の限界を突破しないと演じられない役だと思うので、失敗を恐れずに稽古場からどんどん挑戦していきたいです」と頼もしい言葉を聞かせてくれた。

最後は山崎が代表して「今回は新しいキャストが入り、新しい演出とセット、さらに楽曲も加わります。皆で力を合わせて新星『モーツァルト!』を作り上げたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします」と熱量たっぷりにアピールし、会見を締めくくった。

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ミュージカル『モーツァルト!』は5月26日(土)から6月28日(木)まで東京・帝国劇場にて上演される。その後、大阪、愛知を巡演。日程の詳細は、以下のとおり。

【東京公演】5月26日(土)~6月28日(木) 帝国劇場
【大阪公演】6月30日(土)~7月18日(水) 梅田芸術劇場 メインホール
【愛知公演】8月1日(水)~8月19日(日) 御園座

(取材・文・撮影/堀江有希)

(文/エンタステージ編集部)

モーツァルト!(2018)

作品情報モーツァルト!(2018)

ウィーン・ミュージカルの傑作が約4年ぶりに帝劇に登場

  • 公演:
  • キャスト:山崎育三郎、古川雄大、平野綾、生田絵梨花、木下晴香、和音美桜、涼風真世、香寿たつき、山口祐一郎、市村正親、阿知波悟美、武岡淳一 、遠山裕介、戸井勝海、ほか

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