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黒澤明の名作映画『生きる』市村正親と鹿賀丈史のWキャストで世界初ミュージカル化

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1952年に公開された黒澤明監督の代表作『生きる』が、黒澤明没後20年にミュージカル化されることが決定した。黒澤映画がミュージカルになるのは、これが世界初。映画で名優・志村喬が演じた主人公の渡辺勘治役は、日本のミュージカル界を牽引してきた市村正親と鹿賀丈史がWキャストで務め、演出は宮本亜門が手掛ける。

『生きる』は、まもなく60歳で定年を迎えようとしている市民課長の渡辺が、当時“不治の病”とされていた胃がんになり、死んだように生きていたこれまでの人生を悔い、自分の残りの人生をかけて、市民のために小さな公園を作るという物語。

市村と鹿賀は、劇団四季退団後、本作が5度目の舞台共演、Wキャストでの主演作は、2014年に上演されたミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』以来2度目となる。

上演決定にあたり、市村、鹿賀、宮本よりコメントが届いている。

◆市村正親
黒澤監督の映画『生きる』をミュージカルにすると最初に聞いた時は、非常に目のつけどころがおもしろいと感じました。黒澤作品は役者の皆さんも、皆が必死で手抜きがなく、本当に素晴らしいと思います。普段、私は海外で出来上がった作品に出演することが多いですが、 今回はオリジナル作品ですので、新しい楽曲との出会いを楽しみたいと思っています。鹿賀丈史と同じ役をWキャストで演じるのは今回が2度目になりますが、それぞれの持ち味があるので、僕は僕、丈史は丈史で、作品に向き合うことになります。ただ、今回は丈史の方がこの役にぴったりだと感じていますけど(笑)。
演出の宮本亜門さんとは、『スウィーニー・トッド』以来ですが、もともとダンサー出身の演出家なので、自分とは波長が合います。今回の物語の中で、主人公が、生まれて初めて夜の街を遊んでまわるシーンがありますが、亜門さんのアイデアが存分に発揮されて楽しいシーンになるのではと、今から楽しみです。僕自身も含めて、お客さんに「生きる」エネルギーを与えられたらいいなと思います。

◆鹿賀丈史
劇団にいる頃から黒澤作品は憧れであり、舞台の世界から映像の世界に飛び込んだきっかけともなりました。この『生きる』という映画は、自分が2歳の時の作品です。今回、改めて映画を観ましたが、ミュージカルになる要素がたくさん含まれていることに気がつきました。「生きる」という意味を真剣にとらえて、お客さんに届けたいと思います。これまでは自分より若い役を演じることが多かったですが、今回は無理をせずに演じられる等身大の役なので、少し気がラクかもしれません(笑)。
宮本亜門さんとは、ファンタスティックスという作品でご一緒していますが、とにかくエネルギッシュで明るい方です。亜門さんのエネルギーが作品に与える影響は大きいと思います。海外生まれの作品を40年以上演じてきましたが、とうとう日本から世界へ作品を発信する時代が来たと思うと感慨深く、長くこの仕事を続けてきて良かったと思います。黒澤明監督没後20年の年に、お客さまの心に突き刺さるような、一生忘れない作品を届けたいと思います。

◆宮本亜門(演出)
「世界のクロサワ」の作品であり、しかも名作「生きる」の初舞台化ができることは、この上ない名誉です。以前、お仕事をご一緒したことがある市村さん、鹿賀さん。舞台にとても真摯に向き合うお二人が、余命少ない主役をそれぞれ違った個性で演じ、それを私が演出できると思うと身震いします。あと数日しか生きられないと宣告された時、人はその時、何を考え、何を知るのか。「生きる」ということを深く、またはユーモラスに展開する、ミュージカル版『生きる』。映画とは違う感動をお届けできるよう尽力します。

また、作曲と編曲は、音楽監督を務めたブロードウェイ・ミュージカル『ビューティフル』でグラミー賞を受賞、日本では『デスノートTHE MUSICAL』の音楽監督も務めたジェイソン・ホーランド。脚本と歌詞は、『アナと雪の女王』『アラジン』などのディズニー作品の訳詞などで知られ、東野圭吾原作のオリジナル・ミュージカル『手紙』の脚本でも知られる高橋知伽江が担当する。

ミュージカル『生きる』は、10月に東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演される。チケットは、6月より発売予定。

【公式HP】http://www.ikiru-musical.com/
【公式Twitter】@ikirumusical

(文/エンタステージ編集部)

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