エンタステージ

演劇の楽しさを提案する総合情報サイト

主演は小早川俊輔!坂口安吾の名作『白痴』をほさかようの脚本・演出で

008932.jpg

2018年春に、東京・CBGKシブゲキ!! にて舞台『白痴』の上演が決定した。「白痴」とは、 無頼派と呼ばれた文豪・坂口安吾が「堕落論」に続き、1947年に発表した作品で、新文学の旗手として脚光を浴びるきっかけとなった名作の一つ。敗戦間近という時代に、裏町に住む独身の映画演出家の男が、隣家の白痴の女と奇妙な関係をもっていく中に、人間の持つ自己承認欲求といった、滑稽であり苦しくもある、美しい“男女関係における独特の感覚”が映し出されている。

脚本・演出を手掛けるのは、演劇プロデュースユニット「空想組曲」主宰であり、ダークファンタジーの作風に定評のあるほさかよう。ほさかは、2012年にも坂口安吾作品である『桜の森の満開の下』の舞台化作品で脚本を担当している。

主演は、現在、テレビ神奈川で放送中の情報番組『猫のひたいほどワイド』にレギュラー出演しており、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンで宍戸亮役を演じる小早川俊輔が務める。このほかの出演者には、佐伯亮、中村龍介、碕理人、二瓶拓也、谷戸亮太、熊手萌、加藤啓、木ノ本嶺浩が名を連ねた。

発表にあたり、脚本・演出のほさかと、主演の小早川よりコメントが届いている。

◆ほさかよう(脚本・演出)
坂口安吾の作品はどれも一筋縄では読めません。ニヒリズムに満ちた言葉の中に見え隠れする希望。その希望を切り捨てるかのような残酷な展開。にも関わらず最期に訪れるのは不思議な爽快さだったりする。自分の周りの世界が全て崩れ去った時、人はどう生きるべきなのか。それを極限まで突きつけまくったのが『白痴』だと思うのです。
・・・なんて書くとこの舞台化作品を「小難しそうだなぁ」と感じるかもしれませんが、多分そうはなりません。
「一筋縄ではいかなくて、僅かな希望も圧倒的な残酷さもあって、不思議な余韻が待っている」
それってものすごく簡単にまとめると「おもしろい舞台」だと思うのです。
今を生きる人たちにも、いえ、今を生きる人たちにこそ響くおもしろい舞台にしようと思っています。というか、します。

◆小早川俊輔(伊沢役)
今回、『白痴』で伊沢役を務めることになりました小早川俊輔です。この作品に関しては触れる度に、心が楽になるような苦しくなるような感覚になり、毎回違う印象を持ちました。その時にしか感じられない臨場感を楽しんでもらえると嬉しいです。そして、初めてご一緒させていただく方が多いので新しい出会いを大切に、真摯に作品に取り組んでいこうと思います。劇場でお待ちしております。

【あらすじ】
時代は過去。舞台はこの国。戦争が起きている。
林立する安アパートの半分以上は軍需工場の寮となり、そのほとんどの部屋には妾と淫売が暮らしている。近所の商店街は荒れ、商品もない百貨店。毎晩開かれる賭博に、安酒が消費される国民酒場。それらが雑多にひしめき合う小さな町。
若手の映画演出家である伊沢はこの町の寮に住んでいる。そして、その隣には、町でも有名な「気違い」の一家が住んでいた。ある日、気違いの妻である白痴の女が、伊沢の部屋の押し入れに逃げ込んできたかのように隠れていた。その日から二人の奇妙な共同生活が始まる。
「駄目だ。君を抱いたら、私はこの町の人間たちと同じ豚になってしまう。・・・触れたい。・・・抱きたい。俺は、君が欲しい」
やがて鳴り響く空襲警報。その時、伊沢が起こした行動とは・・・。
-悔い改めろ。お前の物語を生き抜くことを。

『白痴』 は、3月28日(水)から4月1日(日)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて上演される。チケットは、3月3日(土)10:00より一般発売開始。

(文/エンタステージ編集部)

白痴(2018)

作品情報白痴(2018)

  • 公演:
  • キャスト:小早川俊輔、佐伯亮、中村龍介、碕理人、二瓶拓也、谷戸亮太、熊手萌、加藤啓、木ノ本嶺浩

この記事の画像一覧(全1枚)

  • 008932.jpg

関連タグ

関連記事

トップへ戻る