「音楽は言葉の国境を超える」城田優と世界のミュージカルスターが夢の共演!『4Stars 2017』東京公演スタート


ブロードウェイで活躍するミュージカルスターが来日し、幅広いミュージカルナンバーをショー形式で披露するスペシャルショー『4Stars 2017』の東京公演が、2017年12月20日(水)に東京国際フォーラム ホールCにてスタートする。大阪公演を終え、東京公演に臨むラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲス、シンシア・エリヴォ、そして、城田優が囲み会見に応じ、公演の一部を披露した。

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『4Stars』とは、ミュージカルの醍醐味や魅力を余すところなく構成・演出し、世界で活躍するミュージカルスター4名によって極上の歌声を披露する企画。2013年に初演を迎え、今年約4年ぶりに開催された。ラミン、シエラ、城田は前回に続いての出演、シンシアはこれが初登場となる。

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披露されたナンバーは、ミュージカル『塔の上のラプンツェル』より「輝く未来(“I See The Light”)」と『マイ・フェア・レディ』から「踊り明かそう(“I Could Have Danced All Night”)」の2曲。美しく伸びと張りのある高音を響かせるシエラ、シエラより少しソフトな声質で中~高音域を歌い上げるシンシア、低音から高音まで太くハッキリとした歌声を響かせるラミン、華やかで柔らかな声で歌う城田。たった2曲で、四者四様の魅力とクオリティの高さを見せつける見事なステージを披露していた。

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さらに、ダンサーとして大村俊介(SHUN)、前田純枝、三井聡、矢野祐子といういずれも世界レベルのダンサー加わり、公演を盛り上げる。

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囲み会見では、ラミンから挨拶。『オペラ座の怪人』のファントム役として知られるラミンは「東京は大好きなので戻ってくることが出来て嬉しいです。今回(横の3人を見ながら)この“3Stars”と、大阪に続き、東京でも新たに公演ができることを楽しみにしています」と語った。

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シエラは「何よりもこの会場(東京国際フォーラム)で公演が出来ることが嬉しいです。昨日ここでサウンドチェックをして、スタッフ共々ハッピーな気持ちになりました」と笑顔。『レ・ミゼラブル』のファンテーヌ役で人気を博した歌姫は、満足できる環境で歌えることを喜んでいた。

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シンシアは、ミュージカル『カラー・パープル』でブロードウェイデビューを果たし、この作品で演じた主人公セリー役が絶賛され、2016年のトニー賞主演女優賞ほか、様々な賞を受賞している。今回が初来日でもあるシンシアは「この素晴らしい3人と共演できることにエキサイトしています。東京のお客様がどのようなお客様なのかも楽しみにしています」とほほえんだ。

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そして、城田は普通に続くかと思いきや、英語風に切り出し、笑いを誘う。改めて、日本語で話し出した城田は「大阪公演では、最初緊張していたんですが、この3人のポジティブな力に助けられて、楽しく歌えました。僕自身は舞台をやるといつもメンタルが弱くなってしまうのですが、今回はすごく楽しくやっています」とコメント。また、4年前の初演に触れ「世界を代表する3人(レア・サロンガ、ラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲス)と僕の間の壁が高かったんですが、今回は半分くらいになったかな?」と、苦笑しながら語った。その頃、シエラに「私たちは舞台上で『証明』するのではなく『共有』すればいいんだよ」という素敵な言葉をもらったという城田。今回も、シエラは城田の背に手を伸ばし、気持ちに寄り添うように優しく触れていた。

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シンシアは初めての日本で何をしたいか、という質問に対し「スニーカーが大好きなので、オニツカタイガーという店に行ってみたいです」と目を輝かせた。靴好きだというシンシアは、城田がオニツカタイガーの靴を履いているのを見て、興味を持ったそう。この日も、ポップでカラフルなデザインのハイヒールを履いており、そっと見せてくれた。

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このショーについて苦労した点を聞かれると、城田は「歌詞」と即答。「40曲くらいある楽曲のうち、僕が参加する楽曲は15曲が英語、1曲がフランス語、1曲がスペイン語なんです。(先入観で)僕を英語を話せる人間だと思っている方も多いかもしれませんが、実際は、中学校の教科書で初めて英語に触れまして、元々英語で話せるわけではないんです。だからNYに行って3人とショーの稽古をしていても、発音と歌詞を覚えるにあたり何度もつまずきました。この稽古では、ただひたすら反復練習をしていました。歌う、読む、書くの繰り返しでした」と振り返っていた。

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会見の途中から合流した演出家のサラナ・ラパインは、このショーのテーマについて「いろいろなミュージカル作品から楽曲をピックアップしましたが、楽曲を集めた中で何かストーリーを作りたいと思いました。ベルフックスというアメリカの芸術家の作品にインスピレーションを受けたのですが、その方の理念―いかにして困難な時にも愛を失わないでいられるか、ということをこのショーでも大事にしたいと思い『愛の探求』をテーマにしたんです」と説明。その話を聞きながら4人が深くうなづいていた。

会見の最後、城田は「言葉が必要ないくらい、音楽は国境を超えると体感できるショーです。世界最高峰の3人の歌声を一人でも多くの方に聴いていただきたいです」とアピールしていた。

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『4Stars 2017』東京公演は、12月28日(木)まで東京国際フォーラム ホールCにて上演。

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

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