宅間孝行×戸田恵子が初タッグ!タクフェス第5弾『ひみつ』は王道の泣ける作品に


2017年10月31日(火)より東京・サンシャイン劇場にて上演される、宅間孝行プロジェクト タクフェス第5弾『ひみつ』の記者会見が8月29日(火)都内にて開催され、主演の戸田恵子、宅間孝行、松本利夫(EXILE)をはじめ、福田沙紀、ベンガル、山崎静代(南海キャンディーズ)、東風万智子、武田航平、赤沢橙が登壇し意気込みを語った。

タクフェスとは、脚本家・俳優としてTVドラマ・映画などで活躍する宅間が仕掛ける極上のエンターテインメントプロジェクト。ただ観て感動するだけでは終わらない、出演者と観客が触れ合うなどLIVEの楽しさを追求し、劇場空間をプロデュースしたフェスティバルだ。その第5弾となる本作は宅間による4年ぶりの新作書き下ろし、宅間×戸田の初タッグとしても注目作品となっている。

物語は、ある田舎町の別荘に連れてこられた山之内夢(福田)と出会った老女が自分の母親・本橋渚(戸田)だと告げられることから始まる。かつて渚は3人姉弟で、渚と弟の五郎(宅間)と“虹色渚ゴロー”という漫才師を組み、マネージャーでもある末弟の八郎(松本)に支えられ大活躍していた。しかし人気絶頂だった姉弟に、運命を一変させるある出来事が起きる。なぜ渚は夢と25年もの間、別々に生きることになったのか?本橋家の“ひみつ”とは?姉と弟、母と娘、人々とつむがれる涙に溢れた純愛が描かれる。

タクフェス第5弾『ひみつ』製作発表_2

作・演出・出演の宅間は「3年に一度は新作を発表するはずが、4年ぶりの新作となりました。今回、戸田さんとご一緒したいということではじまり『戸田さんと一緒に何をやったらおもしろいだろう』と。映画監督の堤幸彦さんから『二人の夫婦漫才をやってもらいたい、そのあかつきには僕が映画化したい』と言われまして、それならと思い作った作品です」と挨拶、戸田と漫才ペアルックで登壇したが本編ではキービジュアルの衣裳は着用しないと明かされキャストたちはびっくり、この日の二人の衣装は貴重なシーンになりそうだ。

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タクフェス初出演となる主人公・渚役の戸田恵子は「出演が決まった時から、たくさんの周りの人に『ついに出るんだね』と声をかけていただきました。とても期待してくれているんだなと思っています。ひとりっこの私が姉弟役をいただくと、それだけで嬉しくて燃えております」と気合い充分、続けて「新しいことにたくさんチャレンジできる作品です。120%の力を出して、タクフェスで一番良かったと言ってもらえるようにがんばりたいです」とコメントし、地方公演も多数あり全国のファンに会えることも楽しみと笑顔いっぱい。

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渚の弟・八郎役の松本は「ずっと宅間さんが作る作品の大ファンで、『歌姫』(ドラマ化もされた劇団東京セレソンデラックス代表作)の舞台に出演したことをきっかけに食事などに行かせていただき、その席で『僕も出演させてください』とお願いして今回実現しました」と出演秘話を語り感謝の想いを伝え、さらに劇団EXILE 松組を立ち上げ演出家としても活動しているからこその視点で、「宅間さんが何を見て何を感じてどんなアンテナを張りながら稽古を進めていくのか、すべて盗み取ってやろうという気持ち。いつの間にかタクフェスがマツフェスになるかも」と会場を沸かせた。

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今回初参加となる渚の娘・夢役の福田は「とにかく緊張しています。どんな舞台になるのか私自身が楽しみです。最初に本をいただいた時の衝撃を忘れずに最後まで走っていけたらと思います。宅間さんから『お酒すきですか?』と聞かれて、お酒が今回ポイントになるのかな?と。共演のみなさんと楽しく飲むことがひとつの目標になりました。良いチームになれたら」とニッコリ。戸田との親子関係が早くも気になる。

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タクフェス2度目の出演となる本橋元子役の山崎は「部活の様に団結して稽古をしていて、初めての体験だったので熱い青春を経験しました」と振り返り「色々考えさせられる物語です。いろんな形の愛があるから人間は生きていける。人間に生まれてきて良かったな」としみじみ、そしてお酒については「めちゃめちゃ鍛えられてお酒に目覚めた。さらに強くなっているのでそこでも戦っていけそうです」と笑わせた。

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続いて漆原さん役の東風は「宅間さんの作品は『くちづけ』以来の出演になります。本作は一言で『良いお話です』とは言えないほど切なく悲しい部分もあり、とても深い物語です。初めて共演する方が多いので早く慣れて素敵な作品を作りたい」と意気込んだ。

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以前から宅間の作品を観ていたというレイジ役の武田航平は「脚本を読んでこんなに涙を流したのは初めてでした。私は少々チャラく気になるような役どころです。それをしっかり演じていきたいです。素敵なキャストの皆さまと早く全国を回ってお届けしたい」と述べ、同じくちょっと個性的な出で立ちの漆原一馬役の赤澤は「宅間さんの作品に出ることを目標にしてきて念願が叶いました。美容室でパーマをかけながら脚本を読みはじめ、最後にはパーマのクルクルが付いた状態で号泣していました」とエピソードを披露、そして「僕は渚とゴローに憧れているヤンキーの役です。タクフェスに憧れていた自分自身にも重ねて精一杯がんばります!」とアピール。

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渚たちが所属する芸能プロ・長妻社長役のベンガルは「脚本を読ませていただきまして、根の深い話が出てきて後半はずっしりと来るものがありました。そういう重いものがあるから前半の笑いが引き立ちます。喜劇の基本はシリアスなので、暗く作れば作るほど最後がおもしろくなると思っています。そして何十年も舞台をやっておりますが、全員初共演という作品は初めて。とても楽しみにしております」と期待を膨らませた。

会見ではタイトルにかけて、それぞれの『ひみつ』を聞かれると、戸田は「秘密の隠し味で黒酢レーズンを常備しています」と語り、今後キャストたちも味わう機会がありそうと和やかな雰囲気に。すると松本はお酒のワードになぞらえて「EXILEはレモンサワーを良く飲みますが、ツアー先の街からレモンが無くなったという噂は事実です。お酒は2500杯消費しました」と凄まじい記録を暴露。山崎からは「誰にも言わないで欲しい」と前置きしつつ、「一人旅が好きで誰もいない草原で気持ちよくて野グソをしました」と衝撃の告白が飛び出し、報道陣に破壊力抜群のパンチを効かせていた。

最後に宅間から「タクフェスはフェスですから、お芝居をメインに、前後にはイベント的なことをたくさんやっていて、最後には存分に踊りを披露してもらうコーナーがあります。もちろんベンガルさんにも踊ってもらいます(笑)。チケットはおよそ8000円ですが、ディズニーランドやUSJに負けないエンターテインメントを作っていきます、お楽しみに!」と自信をみせ締めくくった。

宅間孝行プロジェクト タクフェス第5弾『ひみつ』は、10月19日(木)鹿児島市民文化ホール 第2ホールでの公演を皮切りに、全国10ヶ所にて上演される。

【鹿児島公演】2017年10月19日(木) 鹿児島市民文化ホール 第2ホール
【石川公演】2017年10月24日(火) 北國新聞赤羽ホール
【富山公演】2017年10月26日(木) 富山県教育文化会館
【新潟公演】2017年10月28日(土) りゅーとぴあ・劇場
【東京公演】2017年10月31日(火)~11月12日(日) サンシャイン劇場
【栃木公演】2017年11月16日(木) 足利市民プラザ・文化ホール
【山口公演】2017年11月19日(日) 周南市文化会館
【愛知公演】2017年11月24日(金)~11月26日(日) 刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
【北海道公演】2017年12月1日(金)~12月2日(土) 道新ホール
【大阪公演】2017年12月6日(水)~12月10日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

(取材・文・撮影/谷中理音)

チケットぴあ
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