吉田鋼太郎、柚希礼音も感涙!ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』製作発表レポート


1984年のイギリスを舞台に、バレエの才能に目覚めた11歳の少年の姿を描くミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』が、2017年7月19日(水)から東京・赤坂ACTシアターにて上演される(本公演は7月25日(火)から)。それに先駆け、2月18日(土)に、東京・品川プリンスホテル クラブeXにて製作発表が行なわれ、主人公ビリー役に選ばれた加藤航世、木村咲哉、前田晴翔、未来和樹の4名が登壇、みずみずしいパフォーマンスを披露した。

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本作は、大ヒット映画『リトル・ダンサー』を原作にしたミュージカル。この映画の監督を務めたスティーブン・ダルドリーが演出を、そして世界的ミュージシャンのエルトン・ジョンが音楽を手がけている。2006年には、ローレンス・オリヴィエ賞4部門、2009年にはトニー賞10部門を受賞し、世界中で80以上の演劇賞を獲得した。

炭鉱不況にあえぐイギリス北部の町で、バレエの才能を見出された少年・ビリーが、名門ロイヤル・バレエ・スクールを目指していくストーリーは、1000万人以上の観客を魅了し続けている。

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4名のビリーは、応募総数1346名の中から、1年をかけて実施されたオーディションで選ばれた精鋭たち。劇中のロイヤル・バレエ受験シーンで、面接官から「踊っている時は、どんな気持ち?」と聞かれ、その答えを表現した曲「エレクトリシティ」にのせて歌い踊るシーンを実演。少年特有の澄んだ優しい声が響き、癒しを感じさせる一方で、バレエやアクロバットなど、難易度の高い技を次々と繰り出す様は、まさに圧巻。しなやかに魅せる四肢は、人間の体はこんなにも軽いのかと錯覚を起こさせる。時間にしておよそ5分ほどだったが、未知の可能性を存分に秘めたパフォーマンスは、それだけで観る者に希望を与えるといっていい。

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事実、パフォーマンス後に登壇した吉田鋼太郎(ビリーのお父さん役)は、「(舞台裏で見ていて)みんな泣いてました」というほど感動した様子。吉田と同じく、Wキャストでお父さん役を務める益岡徹、ビリーにバレエを教えるウィルキンソン先生役(Wキャスト)の柚希礼音、島田歌穂もしみじみとうなずいた。

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それに対し、「緊張しました」と加藤。パフォーマンス中は、「何も考えてない。考えられない」と必死だったよう。前田も、「緊張したけど、自分的にはうまくできたのでよかった」とほっとひと安心。4名のうち唯一、熊本県出身の未来は、「緊張した」に同意しつつも「踊っている時は気持ちよかった」と余裕を見せ、「いままでは熊本の人に元気になってほしいと思ってやってきたけど、これからは観に来てくださる方に元気になってもらえるように」と語った。そして木村は「ビリーになれたのは、支えてくれた人やまわりの人のおかげ」と感謝を示し、「自分のビリーでビリーを演じたい」と意気込みを見せた。

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そんなビリー役の4名は、「オーディションで落ちたたくさんの仲間たちの分も頑張る」と言っていたそうで、益岡は「そういう気持ちを持っている子たちとやれて、幸せです」と述懐。島田が「ビリーとの出会いは、生涯の宝物になるはず。これから先、どんな時も活きてくる」と励ますと、吉田は「稽古をちゃんとやれば、絶対観客は感動する」とアドバイス。柚希も「その通り。これからも、『楽しい』と『苦しい』がくり返して交互にやってくるけど、それが全部『楽しい』と感じられたらいいよね」とエールを送った。

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この日はほかに、ビリーのおばあちゃん役(Wキャスト)の久野綾希子、根岸季衣、大人になったビリー(オールダー・ビリー/Wキャスト)役の栗山廉(Kバレエカンパニー)、大貫勇輔らも登壇した。

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ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』は、2017年7月19日(水)から7月23日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにてプレビュー公演が行われ、本公演は7月25日(火)から10月1日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアター、10月15日(日)から11月4日(土)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演される。

(取材・文・撮影/尾針菜穂子)

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