『人間風車』が河原雅彦の演出で復活!成河、加藤諒らの出演で9月に上演決定


後藤ひろひとが劇団「遊気舎」へ1997年に書き下ろし、初演された舞台『人間風車』。2000年、2003年と、G2演出によりパルコ劇場で2度にわたって再演され、生瀬勝久、斉藤由貴、阿部サダヲ、八嶋智人、大倉孝二、永作博美など、そうそうたる人気俳優たちが出演してきた人気作だ。そんな本作が今回、まったく新しい形で再演されることが決定した。

舞台『人間風車』成河(ソンハ)

まず、気になるキャストの顔ぶれだが、主演、そして主役となる平川役には、実力派俳優の成河(ソンハ)が選ばれた。高い身体能力と演技力で、会話劇から大型ミュージカルまで幅広い活躍を見せる成河が、平川という人物の、天国から地獄に堕ちてゆく激情をいかに演ずるかというところに期待が高まる。

舞台『人間風車』ミムラ

ヒロインのアキラ役に抜擢されたのは、存在感と透明感を併せ持ち、確かな演技力に定評があるミムラ。2015年上演の『スタンド・バイ・ユー ~家庭内再婚~』以来2度目の舞台出演となるミムラだが、この作品は大きな挑戦となることだろう。

舞台『人間風車』加藤諒

そして、物語のキーとなる青年・サム役は加藤諒。加藤は昨年、その強烈なビジュアルとキャラクターとキレキレのダンスでブレイク。原作との高いシンクロ率で話題となった舞台『パタリロ』のパタリロ役など、唯一無二の存在感を放っている。

舞台『人間風車』河原雅彦

さらに、この2017年版『人間風車』のもう一つの見どころは、河原雅彦による演出だろう。エンターテインメント性とカルトな世界観を両立させる独特な美学と高い演出力で、ジャンルを問わず様々な作品を手がけ高い評価を得ている河原。現在の演劇界を牽引する演出家が創りあげる、より恐怖とエンタテインメント性を高めた新しい『人間風車』。その全貌が明らかになる日を楽しみにしたい。

最後に、今回の公演に際し、メインキャスト3名と演出の河原から寄せられたコメントを紹介。

◆成河(平川役)
素晴らしい作品に参加させていただく事が出来てとても幸せに思っています。僕は売れない絵本作家の役をやらせていただきます。この作品の持ち味である、人間本来の持つ弱さと醜さ、矛盾と葛藤をきちんと表現出来るよう、全身全霊、役と自分と向き合っていきたいと思います。

◆ミムラ(アキラ役)
このような興味深いテーマの作品に参加出来ることを、とても嬉しく思っております。童話好きとして、そのおもしろさと自由さ、そして時に怖さを感じておりましたので、これらをベースとした人間模様を演じるのが楽しみでなりません。“アキラ”として舞台を生き、皆様を物語の深淵へお連れできるようしっかり務めさせていただきます。

◆加藤諒(サム役)
2000年と2003年に上演され、観劇された方々に笑いと恐怖と感動を与えた偉大な作品に出演させていただくことになりまして、大きなプレッシャーと共にとてもワクワクしております!!もがき苦しみながら、成河さん、ミムラさん、そして演出の河原雅彦さんに喰らいついていけるように精一杯頑張らせていただきます!!

◆演出・河原雅彦
僕もかつて出演させてもらったファンタジーホラーの傑作『人間風車』を演出させてもらう日がくるとはなんとも感慨深いわけで、この作品が持つ行き場のない悲哀と苛立ちと恐怖を僕なりのタッチで増幅してみようと、後藤さんの想いも合わさって、ちょっとした変更を試みるわけで、ま、観た人の心に嫌というほどまとわりつくような爪痕を残せるよう、いっちょやってみます。

舞台『人間風車』チラシ画像

舞台『人間風車』は、9月28日(木)から、東京・東京芸術劇場 プレイハウスでの上演を皮切りに、大阪ほか各地での公演が予定されている。チケット発売は今夏予定。詳細については、パルコステージと、キューブ公式HPで順次公開予定。

◆公演情報
PARCO&CUBE 20th. Present『人間風車』
2017年9月28日(木)~10月9日(月・祝)※予定 東京芸術劇場 プレイハウス
大阪ほか、各地公演予定
【作】後藤ひろひと
【演出】河原雅彦
【出演】成河、ミムラ、加藤諒、ほか
【企画・製作】パルコ・キューブ

◆お問い合わせ
パルコステージ
TEL:03-3477-5858(月~土 11:00~19:00/日•祝 11:00~15:00)
公式サイトhttp://www.parco-play.com/
キューブ
TEL:03-5485-2252(平日12:00~18:00)
公式サイトhttp://www.cubeinc.co.jp

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