西岡徳馬、念願の『スルース~探偵~』上演へ!新納慎也&音尾琢真は初のWキャスト挑戦にライバル心むき出し!?


ヒッチコック監督の『フレンジー』、アガサクリスティ原作の『ナイル殺人事件』など、数々の映画脚本でも知られる、アンソニー・シェーファーによる傑作戯曲『スルース~探偵~』が2016年11月から12月にかけて上演される。11月16日(水)には、都内にて合同取材会が行われ、主演の西岡徳馬のほか、共演の新納慎也、音尾琢真と演出を担当する深作健太が意気込みを語った。

本作は、トニー賞演劇作品賞も受賞した傑作推理劇。著名なミステリー作家のアンドリュー・ワイクとその妻の愛人である若い男のマイロ・ティンドルが対峙し、二人の騙し合いに観客までもが翻弄されるストーリーが展開される。今回は「探偵バージョン」として西岡と新納のペア、「スルースバージョン」として西岡と音尾のペアによる2バージョンで上演される。

『スルース~探偵~』合同取材会_2

まず、西岡は「(1973年に日本公開された)映画を見て、いたく感動してからずっとやってみたいと思っていたので、今年の秋に降って沸いたようにこの話が来て、神様からのプレゼントだと思いました」と作品への思い入れを明かすと、「疎かにできない作品なので、大変熱が入っています。(新納と音尾の2人を相手に)2倍できる嬉しさでいっぱいでワクワクしています」と熱く語った。

『スルース~探偵~』合同取材会_3

そんな西岡の思いを受けて、新納は「プレッシャーしかないまま顔合わせに行ったら、徳馬さんがやりたかった作品だったという話を聞いて、もう死んでしまいたいような気持ちでいっぱいになりました(笑)」と重圧を感じた様子だ。さらには「Wキャストでやるのは初めてなので、相手をどう思うのかと気になっていたんですが、実際には『ああ、こんな感じか』と。ちょっと文章には書けないような気持ち(笑)」と音尾に対するライバル心をちらつかせた。

『スルース~探偵~』合同取材会_4

音尾も、そんな新納に「僕もWキャストは初めてなんです。すでに新納さんと西岡さんの稽古は始まっているのに、僕はまだたまに行く状態で、怖くて怖くてしかたない(笑)。ビビっていますが、今日、新納さんと初対面いたしまして、同い年でもあるということもあり、ますますライバルだと感じています」と応戦。

『スルース~探偵~』合同取材会_5

さらに新納が「僕の回を見たお客さんは『こんなに色々な展開があるんだ。じゃあ音尾さんの回も観に行こう!』と、帰りにチケットを買われると思うんです。でも、音尾さんのチケットを取っていて、僕のも観たいとなっても観られない。後悔の嵐が日本中に吹き荒れますよ!だから、とりあえず(自分の回の)初日とか二日目とかを買っておいたらいいと思うんです」と訴えるなど、お互いを刺激し合うコメントで、会場を沸かせた。

『スルース~探偵~』合同取材会_6

キャスト陣がそれぞれに熱い情熱を持って臨む本作に、演出の深作は「『探偵バージョン』、『スルースバージョン』、どちらも全然違った作品になると思います。(新納と音尾が演じる)マイロという青年の造形は、衣装から何から、根本から変えていこうと思っているので(役柄自体)全然違う2バージョンになる思います」と自信を覗かせた。

『スルース~探偵~』合同取材会_7

パルコ・プロデュース公演『スルース~探偵~』は、11月25日(金)から12月28日(水)まで東京・新国立劇場 小劇場にて上演される。その後、福岡・愛知・仙台を巡演する(スルースバージョンのみ)。日程の詳細は以下のとおり。

【東京公演・探偵バージョン】11月25日(金)~12月11日(日) 新国立劇場 小劇場
【東京公演・スルースバージョン】12月17日(土)~12月28日(水) 新国立劇場 小劇場
【福岡公演・スルースバージョン】2017年1月14日(土) ももちパレス
【愛知公演・スルースバージョン】2017年1月16日(月) 日本特殊陶業市民会館
【宮城公演・スルースバージョン】2017年1月18日(水) 電力ホール

※西岡徳馬の「徳」は旧漢字が正式表記

(取材・文・撮影/嶋田真己)

チケットぴあ
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