柚希礼音が世界の運命を賭けてゾンビと戦う!『ミュージカル バイオハザード』開幕!


2016年9月30日(金)、東京・赤坂ACTシアターにて『ミュージカル バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~』が開幕した。本作は、ゲーム・映画で大ヒットシリーズとなった『バイオハザード』を、ミュージカル・芝居・文芸作品等、多岐にわたりマルチな才能を発揮し続けているG2が世界で初めてオリジナルミュージカル化。さらには、元宝塚歌劇団星組トップスター・柚希礼音が、宝塚歌劇団退団後に初めて主演を務めるミュージカルということでも話題の作品だ。その初日当日に、同劇場にて囲み取材と公開ゲネプロが行われ、柚希礼音が登壇した。

会見では、宝塚歌劇団を退団後の初主演ミュージカルの初日を迎えた心境として、柚希は「やっぱりお芝居をするということが楽しいんだなと思いました。“柚希礼音”としてコンサートに出るのも最高に好きなんですけど、“柚希礼音”ではなくて、役になるということが、すごく好きだったんだなと実感しています。今日は、今の自分を精一杯出したいなと思いつつ、千秋楽まで成長していけるようにしたいと思います」と明かした。

“人類を滅亡へと向かわせる「ウイルス=奴ら」との壮絶な戦い”をテーマとした作品への出演について、「原作ゲームや映画を観て、今回の台本を読んだんですけど、ウィルスについても考えさせられるところがありました。ゾンビと戦うというイメージだったんですけど、それもありながら、ウィルスは怖いというのもあったんです。でも、ウィルスってスゴいなという考えになってきました。そこから、細胞とか、人間が生きているというのがスゴいなという気がしてきました。お客様にもそう感じて頂けたら良いなと思っています」と自らの考えを語った。

『ミュージカル バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~』舞台写真

また、女性でありながら、凜々しく、何事にも大胆不敵に立ち向かう主人公リサ・マーチンの役作りについては「バイオハザードというと、すっごく格好良いアクションのイメージがあったんです。だけど、このミュージカルは、とても人間ドラマを描いて下さっているんです。ずっと戦っているわけではなく、リサ・マーチンの人間性と、周りの人間との関係性について、とても大切に作りました」と語ると共に、“後に何も残らない”ミュージカル・アクション・ホラーにしたくないというG2の思いを強調。

製作発表時に原作ゲームが苦手と話していた柚希。その後の上達ぶりについての質問に対し、「上手な友だちに倒し方だけ教わって、今だっ!て時だけ代わってもらって倒したりしていました(笑)」と相変わらずの様子で、笑いを誘った。ただ、その一方で、「ゲームをプレイすることで、世界観を見ることができましたし、銃の持ち方や、歩き方は、男役のときでもなく、女でもないというスタンスだと感じました。訓練を受けているような部分があるので、普通の女みたいな佇まいではないんだなと、ゲーム上の“戦う女”を見て学びました」と、ゲームをプレイしたことで役作りに反映できた点も説明。実際にゲネプロでも銃や棒を使い、彼女ならではのアクションを披露した。

『バイオハザード』20周年という記念すべき年を飾る舞台作品。その見どころについて、「一番最後の戦いのシーンを観て欲しいです。それとダンスもニ幕にあります。スペシャルダンサーのYOSHIEさんと一緒に踊っています。毎回感動しながら、踊っています」とアピール。彼女の言葉どおり、バトルにダンスという、今までの『バイオハザード』とは違う、新しい『バイオハザード』に出会える作品だ。

『ミュージカル バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~』柚希礼音_2

『ミュージカル バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~』は、10月12日(水)まで東京・赤坂ACTシアターにて、11月11日(金)から11月16日(水)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

舞台写真(C)GEKKO

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