錦織一清×筧利夫で“ヨコハマ”に新たなミュージカルが誕生!A NEW MUSICAL『JAM TOWN』開幕


2016年1月13日(水)より神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<ホール>にて開幕するA NEW MUSICAL『JAM TOWN』。錦織一清の原案・演出として話題を呼ぶ本作は、2014年11月に日本ではあまり例をみないトライアウト公演が行われ、約1年の充電期間を経てついに本公演として上演される。初日前日には、同劇場で公開舞台稽古と囲み取材が行われ、筧利夫、松浦雅、水田航生、東風万智子、藤井隆、錦織一清が登壇した。

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物語の舞台は、運河に係留される船を改善したボート・バー「HEAVEN」。マスターの橘祐司(筧)を慕い、バーには毎晩のように常連客が集まる。若かりし頃、横浜で鳴らした彼には、離婚した妻(東風)との間に何年も会っていない娘(松浦)がいた。平成の横浜で育った若者たち。かつて、アメリカが一番近かった場所・港ヨコハマ。今は動かない船のバー。洋館の風情が残る山手元町で、父と娘が再会する・・・。

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「KAATでの初めての制作舞台と伺った時に、それならばぜひ横浜を舞台とした作品を作りたいと思いまして。横浜の人たちが大切にしている”こだわり”に興味があって、それに特化したものにしたかったんです」と錦織が明かしたとおり、音楽、ストーリー、舞台セットと、すべてが“ヨコハマづくし”となっている本作。

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その音楽もロック、ポップス、ラップ、ソウル、R&Bなどバラエティに富んでいる。マスターの娘・あゆみを演じる松浦が「音楽の雰囲気も私の好みで、ライブ感もあって、自分にとって特別な作品です」と言うように、本作は芝居付のライブコンサートとも評される。公開稽古では、音楽監督の西寺郷太が自ら演奏する生バンドによるライブ感を強く感じた。さらに劇中では、錦織が本作の着想を横浜と縁の深い歌手・柳ジョージから受けたことから、柳の曲「SUNSET HILLS」も歌われている。

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音楽に合わせたダンスシーンも盛りだくさん。日本を代表する女性ストリートダンサー・YOSHIE(Be Bop Crew. ebony)によるカッコいい振付にも注目だ。

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主演のマスター役を務める筧は「本番を境に“世界の錦織”になるということで、ドキドキワクワクしています(笑)」と冗談を交えながらも手応えを感じているようだ。また、マスターの後輩であり探偵役の藤井は、大の”錦織ファン”という。「稽古中に振付の先生と話し合いをしながら、錦織さんがさっと踊って見せてくれるんですけど、その軽やかなステップを見ると、『ニッキだ!』ってミーハーになっていました」とファン心を明かした。

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初日を迎える心境を聞かれると、あゆみと恋に落ちるJ.J役の水田は「お客様が入って完成する作品と思っております。早くお客様の前でこの作品を披露したいと思います」と語り、初ミュージカル挑戦となるマスターの妻・マリ役の東風も「とてもパワフルな作品です。脚本も初期段階からドンドンと膨らんだ内容となっていて、それを早くお客様に届けたいと思っています」とコメント。皆、一様に開幕を心待ちにしている様子だった。

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最後に、錦織が「半月前に形になり始めた時から、自分の作品ですが、お客様の気分になって楽しませてもらっています。本当に、早く初日を迎えてお客様に観て頂きたいと思っています」と作品をアピールした。

異例のトライアウト公演を経て、原案・演出の錦織を含め、全員が作品の出来に手応えを感じている本作。この“A NEW MUSICAL”を冠する新たなミュージカルを目撃するために、“ヨコハマ”という地にぜひ足を運んで欲しい。

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A New Musical『JAM TOWN』は2016年1月13日(水)から1月30日(土)まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場<ホール>にて上演される。

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