中山美穂、初舞台で4人だけの会話劇に挑む!『魔術』2016年3月上演決定


女優・中山美穂が主演を務める舞台『魔術』が、2016年3月に東京・本多劇場にて上演される。本作は、南河内万歳一座座長として、冷静な観察眼に裏打ちされた戯曲と緩急自在の演出で観客を魅了してきた内藤裕敬の書き下ろし作品。中山のほか、萩原聖人、橋本淳、勝村政信が顔を揃え、現代社会が直面している言い知れぬ不安、世界の不確実性や他者との距離感の欠如を敏感に描いた会話劇に挑む。

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舞台は深夜の終着駅、高架下の屋台。どこからともなく集まった3人の男と1人の女。乱れたダイヤ、つながらない電話、途切れた記憶の糸。肩を寄せ合い近くにいたはずなのに、距離と密度が狂い始める―。湯気の向こうに揺らめく世界は現実なのか、それとも魔術にかけられたのか?

2015年6月にデビュー30周年を迎えた中山だが、本格的な舞台出演はこれが初となる。中山は、本作の初稿台本を読み「この世界観であれば演じてみたい」と出演を決意したという。映像作品では時に繊細に、時に大胆に多様な女性像を演じてきた彼女が、舞台の上で見せる新たな姿は必見だ。

『魔術』キャストイメージ_2

萩原が演じるのは、それぞれの話の綻びに最初に気づき疑問を抱きだす男。内藤作品には過去3作に出演し、内藤から絶大な信頼を寄せられている。何にでも変化できそうな、未来を楽しみに思わせる青年を演じるのは、名立たる演出家の作品に出演し、若手ながら演技の幅と柔軟さが光る橋本淳。そして、十数年ぶりに内藤作品へ出演する勝村は、飄々とした雰囲気でオッサン呼ばわりされる男を演じる。

また、本作の作・演出を手がける内藤からコメントが届いているのでお伝えしよう。

◆内藤裕敬(作・演出)
日曜日の日比谷。ひとけの無い路地で中山美穂さんに御挨拶した。目がスゴかった。街灯りが薄暗いのもあったろうが、黒猫にニラまれた気がした。いろいろ観察してやろうと思ったのに、こっちがしっかり見抜かれた気がする。舞台の上に立った時、観客は目で殺されるに違いない。
聖人君の印象は「不機嫌な少年」、これは昔から俺の中では変わらない。もう10年以上前からかな、演出だけではなく一本一緒に作りましょう、と度々話していた。今回はその少年が不機嫌では居られなくなるようにするのがヨロシイなと。
橋本君は、「鍛えがい有り」だ。まだちゃんと話した事はないけれど、稽古の中でいくらでも変化できる事が彼の年頃の武器だ。稽古場でじっくり向き合いたい。
勝村君とは若い頃に同じミュージカルに出た時、稽古の後に2人で深酒をして、翌日共に遅刻をしたのに怒られたのは俺だけだった。彼は「にこやかな不良」だ。久しぶりに一緒に芝居を作る。どうなるのか、楽しみだ。

鮮烈で強力な4人のキャストが集結し繰り広げる会話劇『魔術』は、2016年3月27日(日)から4月10日(日)まで東京・本多劇場にて、4月15日(金)から4月17日(日)まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演。その後、4月中旬から下旬にかけて全国ツアーが予定されている。

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