日本初演『8月の家族たち August: Osage County』ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出で上演決定


2016年5月にケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)演出で上演される『8月の家族たち August: Osage County』に、豪華キャストが集結することが明らかとなった。本作は、トレイシー・レッツ原作で、トニー賞最優秀作品賞を受賞したブラック・コメディの名作。酷暑のアメリカ中部オクラホマ州オーセージ郡を舞台に繰り広げられる“三姉妹と家族たちの不協和音”を描いている。

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2007年にシカゴの小さな地下劇場で初上演され、同年にブロードウェイ進出を果たした。2013年には映画化もされ、メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ジュリアン・ニコルソン、ジュリエット・ルイス、ユアン・マクレガー、ベネディクト・カンバーバッチなど多数のスターが出演し、アカデミー賞をはじめ各国で映画賞を受賞・ノミネートし脚光を浴びた。

物語は、詩人でアルコール中毒の父べバリーが、突如失踪することから始まる。その知らせを受け、両親想いの次女アイビー、5年ぶりの訪問となる母方の叔母マティ・フェイと夫チャーリー、そして長女のバーバラと夫ビル、その娘ジーンがオクラホマ州の実家に帰省してくる。久しぶりに集まった家族が目にしたのは、夫の失踪と薬物の過剰摂取で半錯乱状態となった母バイオレットの姿。そしてある衝撃的な事件が起こる。やがて、婚約者のスティーブを連れてやってきた三女カレン、叔母の息子リトル・チャールズも現れ、ようやく一族全員で楽しいディナーを迎えるはずだったが、皆が抱える心の闇が見え隠れし始め・・・。

これまで、『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』(2012年)、チェーホフの『三姉妹』(2014年)など、数々の“三姉妹作品”を演出してきたKERA。本作を選んだ理由について「日本で封切られた映画版を観に行きましたが、観客が喜劇だと思ってないからか、ほとんど客席に笑いは起こりませんでした。その後、ブロードウェイ上演の映像を観ると、打って変って爆笑の連続。こりゃあやりがいがあると感じ、すぐに上演権の獲得を依頼しました」と語っている。

出演は、バイオレット役に麻実れい、バーバラ役に秋山菜津子、アイビー役に常盤貴子、カレン役に音月桂という、美しくも力強い豪華な顔ぶれが並ぶ。さらに、生瀬勝久、橋本さとし、中村靖日、村井國夫、木場勝己など実力派男優たちも集結し、KERAの挑戦作にふさわしいキャストが揃った。主演の麻実れいは「KERAさんと初めてご一緒するこの舞台、何か素敵な予感がして今から胸がワクワクしています」とコメントを寄せている。

「家族」とはなにか?「愛」とはなにか?ダイナミックかつ繊細な“ホームドラマ”が繊細に紡ぎだされる。『8月の家族たち August: Osage County』は、2016年5月7日(土)から5月29日(日)まで、東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演される。また、6月上旬から行われる大阪公演は、大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演予定。

チケットぴあ
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