脚本・平田オリザ×演出・本広克行『転校生』開幕! 堺正章の娘・堺小春、本作で8年ぶりの女優業


今春、平田オリザ原作の『幕が上がる』をももいろクローバーZを主演に据えて映画・舞台化し、見事に高校生たちの群像劇を創り上げた映画監督の本広克行が、平田が戯曲を書き、高校演劇のバイブルとも呼ばれる『転校生』に挑む。全出演者をオーディションによって選出し、若手女優発掘プロジェクトとして展開する、本作のゲネプロと囲み取材が、8月22日(土)にZeppブルーシアター六本木で行われた。

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本作は、平田オリザ戯曲特有の「同時多発」会話で繰り広げられる、ある高校生たちの一日を描いた作品。他愛のない日々の会話の中に、彼女たちの日常と社会への好奇心、そして大人たちへの不信感や将来への不安を垣間見ることができる。

本広克行『転校生』

映画監督として高い評価を得ている本広は、本作でも映像を駆使し、斬新な演出を見せる。
本広は、「映画と演劇の中間を狙った」とその演出意図を話し、「『ザ・エンターテインメント』はやってないんです。観る人によって(感想も)変わると思うので、楽しみです」と初日へ意気込んだ。

桜井美南『転校生』

今作に出演する、1474人の中からオーディションを勝ち抜いた21人の女優たちは、本広が「ここからスターになって10年後に舞台が評価されたらいい」と話すように、みな、それぞれ個性が光る。
本作のキーともなる転校生の大西由美を演じるのは、2014年岩井俊二が企画プロデュース・脚本を務めたドラマ『なぞの転校生』でヒロインを演じた桜井美南だ。桜井は、「舞台は初なので、不安もありますが、役が発表されたときはすごく嬉しかったです」と心情を明かすと、「色んな会話が同時に起きている舞台となっているので、何回も観に来てもらって、自分の好きな会話を一個ずつちゃんと聞いていただけたら」と見どころを語った。

『転校生』

さらに、注目は、堺正章の娘で、本作が8年ぶりの女優業となる堺小春。堺は、「このオーディションを見つけたのはたまたまでした。チラシを見つけて『受けなきゃ』って思った瞬間があった」と、本作のオーディションを受けたきっかけを話す。そして、父から「この稽古期間は、すごく連絡をくれて、『稽古で苦しみ、本番で楽しむ』というメールをもらいました」と、アドバイスを受けたことも明かした。
また、堺は「(本作は)すごくいいきっかけだと思うので、これを機に21世紀に羽ばたく女優さんになれたらいいなと思います」と、今後も女優業を続けることを宣言した。

舞台『転校生』は8月22日(土)~9月6日(日)にZeppブルーシアター六本木で上演。

『転校生』

※集合写真の並び
(前列・左から)逢沢凛、伊藤優衣、清水菜月、折舘早紀、桜井美南、本広克行、坂倉花奈、伊藤沙莉、今泉玲奈、生田輝、南佳奈
(後列・左から)森郁月、永山香月、秋月三佳、多賀麻美、石渡愛、芦那すみれ、石山蓮華、藤松祥子、堺小春、吉田圭織、川面千晶

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