野田秀樹作、幻の一人芝居『障子の国のティンカーベル』好評に応え、7月再演


2015年7月12日(日)より、野田秀樹作、幻の一人芝居『障子の国のティンカーベル』が、東京芸術劇場 シアターウエストにて上演される。昨年、野田の優れた戯曲を気鋭の演出家により紹介していくシリーズの第2弾として、毬谷友子を主演に迎えて上演された本作だが、上演直後から、再演を望む声が絶えず、今回待望の再演となった。

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この戯曲は、野田が若き日に、まさしく天からおりてきた何かに突き動かされるようにして「殴り書いた」というもの。ピーターパンの物語に登場する妖精ティンカーベルを主人公にし、人形に恋をしてしまったピーターと、そのピーターに恋をしたティンクの“人でなしの恋”を、障子の国(=日本)を舞台に一人芝居で語っていく。野田の作品には珍しく「歌」が随所に散りばめられており、椎名林檎らのメロディにのせて野田の「言葉あそび」の世界が堪能できるという。

演出は野田が厚い信頼をよせる盟友マルチェロ・マーニ。『エレファント・バニッシュ』『春琴』など、日本でも国際共同制作による素晴らしい舞台を創りだしているサイモン・マクバーニーと、創造集団「コンプリシテ」を創立したマーニは、身体性を重視し、具象によらず観客の想像力を活かして豊かな表現を生み出す「フィジカル・シアター」と呼ばれる方法をとるアーティスト。野田の作品『THE BEE』にも出演している。そして主演を務めるのは、前回に引き続き毬谷友子。この不思議な魅力にあふれた一人芝居を、変幻自在の魅力的な演技で鮮やかに描き出す。

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愛する者を失い、生きる意味を自らに問う人をそっと励ます大人の為のファンタジー、舞台『障子の国のティンカーベル』は、2015年7月12日(日)から7月20日(月・祝)まで、東京芸術劇場 シアターウエストにて上演される。

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