恋の“あるある”ミュージカル 『ファースト・デート』開幕!


11月22日(土)、東京・日比谷シアタークリエにてミュージカル・コメディ『ファースト・デート』が開幕した。『ファースト・デート』は2013年にオン・ブロードウェイでオープンし、今年の1月まで上演されていた最新ミュージカル。日本でも大人気の海外ドラマ『ゴシップ・ガール』の脚本家、オースティン・ウインズバークが劇作を手掛け、ニューヨークに生きる男女の一晩のデートの模様がユーモアたっぷりに描かれている。

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舞台はお洒落なレストラン。金融マンのアーロン(中川晃教)が緊張した面持ちでこの夜初対面を果たすデートの相手を待っている。そこにやって来たのはファンキーで強気な写真家の卵・ケイシー(新妻聖子)。噛み合わない会話の中、お互いの出身地が近い事や、共通の知人が大勢いる事が判明するのだが、バックボーンの違いからなかなか二人の関係は前に進まない。そんな二人のぎこちないデートに「心の声」としてゲイの友人や姉、元婚約者たちの叱咤激励が聞こえてくる。果たしてアーロンとケイシーの“ファースト・デート”は成功するのか!?

出演者は全部で7人。アーロンとケイシー以外のキャスト5人が1人で何役も演じるというスタイルで物語は進む。同僚の紹介で出会った男女が初めて顔をあわせるシチュエーションや、劇中に出てくるSNSのくだりが現代を象徴しているようで面白くもあり、若干ほろ苦くもある。アーロン役の中川とケイシー役の新妻は意外なことに本作が初共演。これまで比較的ドラマティックな役割を担う事が多かった二人が、いわゆる“普通の男女”を等身大に演じる姿は新鮮だ。歌の上手さはもちろん、スピード感あふれる台詞の応酬は観ていて気持ちが良い。

また、一人で複数の役を演じる5人のキャストたち(藤岡正明昆夏美、古川雄大、未来優希今井清隆)もそれぞれの役を魅力的に表現している。古川雄大の“おネェ”っぷりに笑い、今井清隆のどこかトボけたウエイターに癒され、未来優希の安定感にほっとする。これまで大劇場の中央に立ってきたプリンシバルたちが、シアタークリエという濃密な空間で魅せる大人のラブ・コメディ・ミュージカル。劇中にちりばめられた“恋愛あるある”に思いっきり頷きながらゴージャスなキャストの競演に酔いしれて欲しい。

ミュージカル『ファースト・デート』は12月4日(木)まで東京・日比谷シアタークリエで上演。大阪公演は12月6日(土)大阪・サンケイホールブリーゼにて。

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