人間・モーツァルトの苦悩を描く『モーツァルト!』製作発表


1999年の初演以後、世界中に旋風を巻き起こした人気ウィーンミュージカル『モーツァルト!』。日本でも多くのミュージカルファンを魅了してやまない名作が、4年ぶりに上演される。11月8日(土)の初日に先駆けて、8月7日(木)、東京プリンスホテルで製作発表記者会見が行われた。

会場には演出・訳詞の小池修一郎と、井上芳雄、山崎育三郎、花總まり、平野綾、ソニン、香寿たつき、春野寿美礼、山口祐一郎らメインキャスト、総勢9名が登壇。また会場には公式HPで募集し、5000件以上の応募の中から選ばれた一般客400名も参加した。

今回の上演をもって、初演からヴォルフガング・モーツァルトを演じてきた井上が”卒業”するということが既に報じられているが、これについて井上は「この役はこれまでの演じた中でも一番と言っていいほどハードな役。だから若者に譲ろうかな…というのは冗談ですが(笑)、自分の中の区切りとして、モーツァルトが死んだ35歳に(自分が)なるまで演じられたら、と思っていた。それが実現したので、幸せだと思っています」とコメントした。

また、初期の胃がんが見つかり、手術と療養のため会見を欠席したモーツァルトの父・レオポルト役の市村正親について質問が飛んだが、Wキャストでヴォルフガング役を演じる山崎育三郎は「市村さんと初めて共演した時、市村さんはお母さん役で(笑)(※『ラ・カージュ・オ・フォール』)、この前はお父さん役。それもあり普段からかわいがっていただいて…。お父さんの帰りを待って、今回の公演で本当の親子に見えるように、いっぱい勉強させていただきたいと思います」とコメント。全員が市村の復帰を心から待ち望んでいることがうかがえた。

なお、この日は妻・コンスタンツェ役の平野綾、ヴァルトシュッテン男爵夫人役の春野寿美礼、そしてヴォルフガング役の井上・山崎によって劇中ナンバーも披露された。日本初演から12年、より成熟度を増した『モーツァルト!』を楽しみにしたい。

ミュージカル『モーツァルト!』は、2014年11月8日から12月24日(水)まで、帝国劇場にて上演される。

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