『とどけ!愛のうた』柿澤勇人インタビュー!「早く芝居したくて精神的に辛かった」


動画配信サービス「Paravi(パラビ)」で生田絵梨花主演、柿澤勇人、斉藤慎二、シルビア・グラブ、橋本じゅん出演のミュージカルドラマ『とどけ!愛のうた』が独占配信中。本作で、主人公・希奈梨(生田)が思いを寄せる先輩・悠人を演じる柿澤にインタビューし、本作に出演が決まった時の気持ちや“ミュージカルドラマ”についての印象、自粛期間の前と後で仕事に対する意識の変化などについて聞いた。

本作の舞台は今の日本。新型コロナ感染拡大のために自粛生活を送る中、ゴールデンウィークを翌日に控えた4月24日金曜日、町の小さな印鑑屋、真壁印章の社員たちに突然「リモート飲み会」のメールが届いたところから始まり、それぞれが抱えていた“思い”が自粛期間、そしてリモート飲み会をきっかけに動き出していく・・・という物語が展開される。

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本作に出演が決まった時のことについて柿澤は「こういう状況になって舞台が中止になったりして・・・1カ月2カ月舞台に立てていなかったので早く芝居したいなと精神的に辛いと思っていた時期に新しい形で携わらせていただけてうれしかったです」と喜びつつ、「一方でリモート飲み会というやったことのない設定だったことと、タイトなスケジュールだったこともあって不安もありましたが、とても楽しかったです」と振り返った。

新型コロナウイルスの影響で公演中止になる作品もある中、自粛期間の前と後で仕事に対する意識に変化はあったかと聞くと、柿澤は「これまで来月はこの仕事、今年は何月に稽古で何月に本番とか、来年はこの時期にドラマ、映画が入って・・・と先の予定もちゃんと見えていましたが、今は3年後にこの舞台があると言われても、それが100%の形で出来るかまだ分からないし、また飛んでしまうかもしれない・・・という不安があります」と吐露し、「この状況を経て、頂くお仕事ひとつひとつを無事に形にできるというのはとても貴重なことなんだなとより感じることが出来ました」としみじみ語った。

そんな中、白紙の状態から2ヶ月で作り上げていくという、まさにタイトなスケジュールの中で撮影された今作。久々に芝居に臨んだ柿澤は「歌は割とすんなり頭に入ったんですけど、2ヶ月間台本をもらって覚えるという作業をしていなかったのでセリフが全然覚えられなかったんです・・・なんでこんなに入らないんだろうというくらい入らなくて。たった2ヶ月やってないだけでこんな風になってしまうのかと・・・」と驚いたそう。しかし、「歌を先に録って、現場に入ってからランスルーも何回かさせていただいたら徐々に感覚が戻ってきましたね」と短い期間の中で感覚を取り戻し、本番に臨めたようだ。

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今回は、作曲・編曲を服部隆之、作詞を森雪之丞、そして生田の他、柿澤、斉藤、シルビア、橋本が出演という“本気”を感じさせる布陣に。柿澤も「ラインアップを観て本当にガチだなと思いました(笑)」と思ったようで、「キャストで共演したことがあったのはビアさんだけだったんですけど、じゅんさんも舞台でずっと観ていて尊敬する先輩のお一人だったのでご一緒出来てうれしかったです。キャスト、スタッフの布陣を見て安心して信頼できる方々ばかりでうれしくて、『やってやろう!』という気持ちが後押しされました」とうれしそうに語った。

柿澤はドラマ『勇者ヨシヒコと悪霊の鍵』(2012年)でもミュージカルシーンに臨んでいるが、“ミュージカルドラマ”についての印象を聞くと、「舞台のミュージカルもそうですけど、普通のドラマよりも表現として一個飛び越えられるものがあるかなと。ありえないことが出来ちゃう勢いがありますよね」と語り、「普通に芝居するのとは全然違う表現なので観てくださる方の感情を今までとは違う感じで動かせればいいなと思うし、今後またいろんな広がり方をしていくんじゃないかなと」と期待を込めてコメントした。

なお、今作では素晴らしい歌声と共に踊りも披露している柿澤。特に最終話の最後に見せたはじけたようなダンスが印象的だったが、そのことについて「あれは撮影の1時間前くらいにフリをもらったんですけど、テンションが上がっていたんですよね(笑)。監督からも『カーテンコール終わった後だからもう楽しく終わって』と言っていただけていたので思いきり踊りました。変なモードに入ってましたね(笑)」と教えてくれた。

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そして最後に「今だからできる形式でもあるし、皆さんもきっと共感できる部分があると思います。お酒飲みながらでも気軽に楽しめるミュージカルドラマになっているので、ぜひ何度でも楽しんで観ていただきたいです」とメッセージを送った。

◆配信情報
オリジナル連続ミュージカルドラマ『とどけ!愛のうた』
動画配信サービス「Paravi(パラビ)」にて独占配信中

【作曲・編曲・音楽監督】服部隆之(※『隆』は、「生」の上に「一」が入ります)
【作詞】森雪之丞
【脚本】伊藤正宏

【企画・プロデュース】服部英司(TBS)、遠藤学(東宝)
【総合演出】服部英司
【演出】服部英司、斉藤崇、藤野大作、伊藤雄介

【出演】生田絵梨花、柿澤勇人、斉藤慎二、シルビア・グラブ、橋本じゅん

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 3号)

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