音楽劇『ハムレット』キム・ヨンソク(CROSS GENE)にインタビュー!「読む度に毎回発見がある」


2019年10月22日(火・祝)より、東京・天空劇場にて音楽劇『ハムレット』が上演される。演出を藤間流八世宗家・藤間勘十郎が手掛けることで話題の作品だ。洋式の音楽・コスチュームに和楽器の鳴り物を加えた演出に期待が膨らむ。
悲劇の王子ハムレット役を演じるのは、韓国で俳優やアーティストとして活躍中のキム・ヨンソク(CROSS GENE)。古典作品に挑む意気込みを聞いた。

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お客様の前でパフォーマンスをすることが大好き

――ヨンソクさんは近年、ミュージカル『マイ・バケットリスト』や『星の王子さま』など舞台にご出演されていますが、演劇と音楽活動に違いはありますか?

お客様の目の前でステージに立って歌ったりパフォーマンスをしたり、演技をすることが大好きです。ライブや舞台の魅力は、表情とかを近くで見られて、良かったら拍手があり、すぐ反応が来るのが魅力だと思います。ダイレクトに伝わりダイレクトに返ってくる、それが魅力だと思います。

――ライブは当日のコンディションで多少変えたりできますが、舞台は同じものを提供しなくてはいけないので舞台の方が大変と思いますが・・・。

僕はライブも舞台も同じだと思っています。感情のサイズは違っても台詞を言う力は同じ。クオリティを保つことは一緒、演劇と音楽に違いはないですね。

――この音楽劇『ハムレット』に出演するきっかけは?

音楽劇『星の王子さま』をやって、古典作品の魅力を感じました。最初は大変なこともあって、台詞も普通の生活で使わない単語が多かったので心配でしたが、やればやるほど作品の魅力に気づいて、自分も成長できるので古典作品の機会があれば絶対やろうと思っていました。

――CROSS GENEメンバーの皆さんは驚いたのでは?

そうなんです!とても驚いていました。シンくんがドラマやミュージカルをやっているので「古典の中では一番有名な作品。がんばってね」と応援してくれました。

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他人の人生に入って生きることが楽しい

――ハムレットの印象や役づくりについて教えてください。

基本は重い作品でみんな死んでしまう。悲しくて寂しい印象ですがそこが魅力的です。僕は、役のイメージやキャラクターの姿の正解は台本の中にあると思っていて、だからいつも台本をずっと読み込んでいます。読み終わってから最初のページに戻ると「あ、こんなことがあった」とまたイメージが湧くので、そうやって役を作っていきます。読む度に毎回発見があります。

――『星の王子さま』で演じる楽しさに気がついたそうですね。

はい、そうです。楽しいです。ヨンソクの今までの人生の話ではなく、ほかの人の人生に入って生きることが楽しいです。とても勉強になります。

――今まででやっていて楽しかった役は?

星の王子様ですね。いろんな星でいろんな人達と出会って、いろんな経験をしました。この王子様をやったからこのハムレットもやってみたいと思いました。今回はハムレットの星に入ってハムレットになります。

――藤間勘十郎さんの演出で早替えなどがあるそうですね。

舞台の袖で早く着替えたことはありますが(笑)。初めての体験です。インターネットで動画を見たことはあって、どうやっているのかずっと見入ってしまいました。

――ヨンソクさんの声を活かした歌も見どころですが、自分のアピールポイントは?

僕はハスキーな声が魅力だと思っています。ハムレットでは日本風の音楽と混ざってもっと素敵になりそう。人の心を引き寄せるような、今までとまた違う歌声を聞かせることができそうです。中学生の時にバンドのボーカルもやっていたのでロックも好きですけど、その中でもロックバラードが大好き。バラードのラブソングもいいですよね。悲劇のお話ですが恋人もいるので色々な曲がありそうで楽しみです。

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この作品が終わっても繋がっていたい

――挑戦や課題と思うことは?

もちろん日本語と発音と言いたいですが、まずはこの7人のチームワークだと思っています。一つ一つ解決してステージへつなげていきたいです。

――座長公演となりますが、心掛けていることはありますか?

お互いの呼吸が重要だと思っています。そして稽古の時はしっかり集中して終わったらお茶を勧めたりご飯に行ったり、そうやって距離を縮めますね。アイスコーヒーが好きなのでコーヒーを飲みながらお話をして、もちろん作品のこともお話しして一緒に作っていけたらいいと思っています。

――共演者の皆様は舞台やミュージカルで活躍されていて、とても豪華で期待が膨らみます。

もし僕が一番下手だったらどうしようって今思いました(笑)。僕の周りの仲間たちはみんなルーさんに反応していて。

――ルーさんは日本語と英語を混ぜた言葉、ルー語を使うことで有名です。“藪から棒”を“藪からスティック”とか、“トゥギャザーしようぜ”とか。

あ~!好きです!僕もいま韓国語をしゃべる時、日本語を混ぜて喋ります。お会いする時のために僕も準備して挨拶してみます。

――楽しみにしていることは?

この作品が終わっても繋がっていたいです。友達になって僕のライブとかにも来て欲しい。仲良くなりたいですね。そしてこの作品を東京だけでなく全国でやりたいです。そして韓国やブロードウェイにも。実現できたら嬉しいです。

――最後にメッセージをお願いします。

歌とお芝居があり、素晴らしい演者さんと一緒に音楽劇『ハムレット』を上演します。劇場で待っていますので、ぜひ遊びに来てください。

(オフィシャル提供:取材担当・撮影/谷中理音)

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◆公演情報

音楽劇『ハムレット』
2019年10月22日(火・祝)~10月25日(金) 東京・天空博劇場(北千住)

【作】ウィリアム・シェイクスピア
【演出】藤間勘十郎
【上演台本】戸部和久
【音楽】橋本賢悟

【出演】
KIM YONGSEOK(CROSS GENE)、大橋典之、栗原沙也加、野島直人、根本正勝、ルー大柴/北翔海莉

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