『SUMMER BAZAAR』蒼木陣×佐奈宏紀×三井理陽インタビュー!俳優集団であるSUNPLUSの“夢”


2019年10月18日(金)に東京・新宿村LIVEにてSUNPLUS 第1回公演『SUMMER BAZAAR~夏の終わり~』が開幕する。SUNPLUSは、2015年に結成されたサンミュージック所属の若手男性俳優たちで結成されたユニット。これまで、ファンイベントなどを行ってきたが、満を持して、一つの舞台作品を作り上げる。

舞台公演を行うことは「俳優集団」である彼らにとって、結成時からの夢。蒼木陣、佐奈宏紀、三井理陽の3名に、夢の公演に向けて語ってもらった。

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――SUNPLUSとして、念願の演劇公演がついに始まりますね。

佐奈:SUNPLUSが出来て、どんな活動をしていくのかまったく決まっていない頃から、「俳優が集まった集団である」ということは大事にしたいって話していたんです。このメンバーだけでやる舞台はもちろん、演技に関わることをどんどんできたらいいなって思い描いていたんです。僕らはアイドルではなく、俳優集団なので。

蒼木:ここまで結構かかったけど(笑)。

三井:イベントの中でも、ちょいちょいお芝居したりしたけどね。

佐奈:そう。5分とか10分とか、少しずつチャレンジして、お客さんに免疫をつけてもらってきたからね(笑)。

――計画的ですね(笑)。

佐奈:そうですよ~。だからこの公演ができるって聞いた時は、やっとできるんだ!って嬉しくてたまらなかったです。

蒼木:ここに来るまで、準備に結構かかったんですけど、逆に時間がかかった分、みんなとの関係性が深まっている気がします。今年の5月に、SUNPLUSのみんなでタイに行ってきたんですが、そこで一緒に過ごせた時間が、僕の中では大きかったな。ここまでの全部を踏まえた上で舞台を作るのは、結成してすぐやるのとはまた違った密度のものができるんじゃないかっていう楽しみになりました。

佐奈:舞台をやるよって発表は、イベントの中でやったんですけど、歓声がすごかったよね。お客さんからドカーンって大きな反応をいただけたので、皆さんも待っていてくれたんだなって伝わってきました。

三井:泣いてる方も結構いたよね。

佐奈:そうそう!

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――先ほど、タイのお話も出ましたが、SUNPLUSとして積み上げてきたものを、少し振り返っていただけますか?

佐奈:SUNPLUSとしての、この人たちの最初の印象はGパンに白T。

蒼木:ははは、そうだった(笑)!

佐奈:ホームページ用の写真を撮るためだったかな?会社に集まった時の、みんなの探り具合が超おもしろかった(笑)。僕、その時が(丸山)隼くんと話すの初めてだったんですよ。隼くん、僕に気を使ってくれたのか、「なんかすごい目薬使ってるね」って声をかけてきてくれたのをよく覚えています。

蒼木:もうちょい何かいい話題あったやろ(笑)!

佐奈:そんな探り合いの中で、自由気ままな三井とかは、その日から個性が爆発してたし。その頃から比べたら、今は結構腹を割って話せるくらい、みんな仲が深まったよね。

蒼木:居心地がいいと思えるぐらい、楽になったね。久しぶりに会ったら安心するし。

三井:タイに行った時なんて、1週間ぐらい一緒にいたから家にいても寂しかったですもん。

蒼木:そんなに(笑)?!

――皆さん、タイでの経験が本当に大きかったんですね。

蒼木:そうですね。ホテルでは、三井と谷水と同じ部屋だったんですけど、それまであまり密に話す機会がなかったから、貴重でした。同じ屋根の下で同じ時間を過ごして、普段は話さないようなことも話したしね。

三井:そうだね。タイに行くまではあんまり話したことなかったから。どんな人なのかなっていう興味はずっとあったんですけど。

蒼木:何か印象変わった?

三井:・・・まんま。

蒼木:うぉいっ!印象変わった人おる?

佐奈:(水田)達貴!達貴はもう、僕の中で花開きました。その香りの良さに、全然気づいてなかったと思いました。

蒼木:タイでも、佐奈が日に日に、分かりやすく(達貴に)ハマっていくのが分かるくらいだったもんね(笑)。達貴と(野口)準は新メンバーだったので、タイ旅行から本格合流みたいな感じだったんですよ。空気が独特だよね。二人とも、今まで周りにいなかったタイプ。

佐奈:準のことは前から知っていたんですけど、達貴のことは知らなかった分、知れば知るほどおもしろくて。いじると、「えぇ~、いやですよ~」って言いながら、応えてくれるんですよ(笑)。もう、超好き!

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――今回の『SUMMER BAZAAR』は、海沿いの全寮制男子校が物語の舞台です。皆さんの役にも、その個性が反映されているらしいと伺ったのですが・・・。

蒼木:最初、設定をいただいただけでおもしろいなって思いました。僕の役、知的だけどちょっと腹黒いことが書いてあったんですけど・・・。

佐奈:当て書きかなぁ?

蒼木:コラコラコラ(笑)!

佐奈:実は、僕はこの作品の構想が練られている段階で、脚本の宮本武史さんと、演出の赤澤ムックさんとお会いできる機会があったんです。そこで「過去にどんなトラウマ持ってる?」とか、「自分の中でネックになっていることって何?」とか、いろいろ聞かれたので何も包み隠さず素直に話したら、こうなっていたので・・・。きっと、何かしら個々の人生にリンクしている役をお見せできるのではないかなと思っています。

蒼木:思い当たる節ないんだけどな・・・。

佐奈:(笑)。三井が演じる役も、おもしろい設定だよね。僕が演じる役と親戚なんだよね。

三井:唯一、彼(佐奈さんが演じる堀尊)の事情を知っている存在なんですよ・・・。それから、芸術大学に通っているところに、僕が絵や音楽が好きだという部分を汲み取ってくださったのかなと思う役です。

蒼木:これまでのSUNPLUSでの活動を振り返ると、客観的に二人は気が合うんだろうなと感じていたので、おもしろい設定だなと思いましたね。

佐奈:陣くんとも、気は合うよ。オフは会わないけど。

蒼木:たまに飯行くじゃ~ん!何でウソ言うの~!

佐奈:本当にたまに、です(笑)。家が近いんだよね。

――佐奈さんと三井さんは、オフでも会っていたりするんですか?

三井:結構会ってます。

蒼木:おーい!

佐奈:で、気も合います(笑)!

――じゃあ、役のように三井さんも佐奈さんの秘密を知っていたり?

佐奈:マイルドなやつで頼むよ!

三井:秘密?!えーっと、秘密・・・オフでもあんまり変わらないんですよ。佐奈って、めっちゃきれいな顔してるじゃないですか。でも、常に殻を破っているというか。

蒼木:分かる。常にさらけ出しているよね。ずっと裸で歩いてるって感じ。

佐奈:ずっと裸で歩いてる・・・(笑)?これ、文字で見たら大分ヤバいよ!

三井:そこが素晴らしいんだよ。

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――物語の中で、どんな学生たちの「夏」が描かれるか楽しみですが、皆さんの学生時代を振り返って、印象的なことがあればお聞きしてもいいですか?

蒼木:学生時代っていうと、三井が一番最近だよね。どんな感じやった?

三井:そうだなあ・・・制服というものがすごく苦手でした。なんで、みんな同じものを着ているんだろう?って思って。決められた範囲内で、いかにおしゃれにできるか考えて、サスペンダーとかしてました。

蒼木:へぇ~、アーティスティックだなあ。

三井:それから、スクバ(スクールバッグ)をしょってる人が多かったんですけど、僕はペタンコにして、クラッチバック風にしたりしていました。

佐奈:それ、何も入ってないじゃん!だめじゃん(笑)!

蒼木:でも、なんか想像できるな(笑)。

佐奈:陣くんは?

蒼木:僕はずっとダンスをしていました。友達と一緒に、ずっとダンスをしていたので、あんまり勉強した記憶がない・・・(笑)でも、その夢中になっていた時間が今の役者活動にも活きているので、よかったなと思っています。

佐奈:僕はトラウマばっかり。

蒼木:え、なんで?

佐奈:学校という場で、挫折という挫折をすべて味わったんですよ。小学生の頃は、すごくモテたし、めちゃめちゃ人気者だったの。「おもしろいといえば、佐奈宏紀」「かっこいいといえば、佐奈宏紀」「1位は全部、佐奈宏紀!」みたいな。でも、中学に行ったら全部上がいた。各地からおもしろいヤツが集まってきていたし、進学校に行ったこともあってみんな頭がよくて。

三井:そんなスペシャリストが集まった学校だったの?

佐奈:そう。だから全部ドベ。もっともっとカッコもよくて、さらに運動できるヤツがいて。どんなにがんばっても、強いヤツには全然敵わないことを思い知った。それでもがんばったんだよ。でも、どんだけ僕がおもしろいことをしようとしても、本当におもしろいヤツには勝てない。運動神経が本当に良いヤツには、どんなに練習しても勝てない。結局、何もできないまま終わった学生時代だった。

蒼木:意外。僕らから見たら、今回の役もそうだけど、何でも器用にこなすっていうイメージ強いから。

佐奈:高校の卒業間近の頃は、強いグループの金魚のフンみたいな存在になってて、それをすごくみじめに感じてた。二度と戻りたくないなあ。

――そういう劣等感も、きっと役者としての佐奈さんを強くしますね。まもなく本番ですが、皆さんがどんな作品を作り上げるのか、楽しみにしています。

蒼木:メンバーの個性が分かっているから、ちゃんとぶつかり合った上で個性を消さないようにできたら、きっと作品としてもおもしろくなるよね。

三井:僕は、舞台に立つのが久しぶりだから、ひたすら台本読んで、本番を迎えようと思います。一つのことしかできないので、きっと公演の間はほかのこと何も考えられなくなっちゃう。

佐奈:髪の色は?

蒼木:そうや、三井、毎公演髪の色変えようや(笑)!

三井:いやいやいや(笑)。

佐奈:こんな感じでね!SUNPLUSは、いろんな個性の持ち主が揃っているんですけど、太陽のようなピカーッとしたキラキラ感を持っている子たちが集まっているなと僕は思っているので、観に来てくださった方に、元気を与えられる私たちなのではないかと思います!

蒼木:急に最後になって佐奈節が出てきたよ(笑)。

佐奈:お花たちをすくすくと上を向かせるような、そういう力を私たちは持っています。 元気がない方も、元気がある方もさらに元気にできる僕たちに、会いに来てくださーい!

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公演情報

SUNPLUS 第1回公演『SUMMER BAZAAR ~夏の終わり~』
2019年10月18日(金)~10月27日(日) 東京・新宿村LIVE

【脚本】宮本武史
【演出】赤澤ムック

【出演】
蒼木陣、井澤巧麻、佐伯亮、佐奈宏紀、谷水力、野口準、平野宏周、丸山隼、水田達貴、三井理陽、山形匠

<アフタートーク開催日>
10月20日(日)18:00公演 赤澤ムック+SUNPLUS
10月22日(火・祝)14:00公演 蒼木・井澤・佐伯・三井・山形
10月23日(水)14:00公演 佐奈・谷水・野口・平野・丸山・水田

<ハイタッチ会開催日>
10月21日(月)19:00公演 蒼木・井澤・谷水・丸山
10月23日(水)19:00公演 井澤・佐伯・野口・三井
10月24日(木)19:00公演 佐伯・佐奈・谷水・水田
10月25日(金)19:00公演 蒼木・佐奈・平野・山形

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(取材担当・撮影:エンタステージ編集部1号)

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