ジョビジョバ『Keep On Monkeys』衛星劇場で放送!マギー、再起動ライブへの思い「長期的展望のロマンあり」


ジョビジョバ『Keep On Monkeys』衛星劇場マギーインタビュー

2002年12月に活動を休止した人気コントユニット「ジョビジョバ」。その後、それぞれの道を歩んだ彼らは2014年の「U-1グランプリ case05『ジョビジョバ』」を経て、15年ぶりに“再起動”し、2017年5月にライブ『Keep On Monkeys』を開催した。その模様を、CSチャンネル衛星劇場が、2018年1月1日(月・祝)にノーカットで放送する(再放送有り)。

今回の公演では、新ネタから、オールドファンをニヤリとさせる懐かしいネタまで18本の珠玉のコントを披露している。彼らが、再起動を決めたきっかけは?これからの展望は?リーダーのマギーに、その思いを聞いた。

――今回“再起動”に至った経緯は?

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ジョビジョバが活動休止してから、僕は『U-1グランプリ』という企画で、福田(雄一)さんとコントをやっていたんです。毎回、自分たちがおもしろいなと思った人を集めて。その中にジョビのメンバーを一人ずつ入れていった時に、それぞれがやっぱりおもしろかったんですね。それで、2014年に再集結したんです。あくまでも『U-1』のスペシャル企画だったので、皆で集まるのはこれが最後かなと思っていました。でも、そのライブの時に6人の唯一無二のグルーブ感や純度の高さ、共通言語の速さを感じたんです。芸能活動を辞めていた(木下)明水と石倉(力)の腕も落ちてなかったし。もっと言えば、前よりおもしろくなってたぐらいで(笑)。そこから、もし夢が叶うならもう一度やっていきたいなと思いました。

――他のメンバーの反応はいかがでしたか?

活動休止の時は、長谷川(朝晴)、坂田(聡)、六角(慎司)も覚悟を持ってやめたと思うので、長谷川と坂田には福田さんに同席してもらって鍋を食べながら、僕の“再起動”への思いを伝えました。六角には電話で(笑)。「現在進行系でおもしろがれるコントをやっていきたい」と。明水と石倉には「不定期再起動ということで、もう一度一緒にステージに上がってくれませんか?」って頼んだ時には断られるかなとも思ってたんですけど、拍子抜けするくらい簡単に「やりますよ」って答えが返ってきました(笑)。若い頃は、僕に怒られたりしてつらい思いをしたこともあるはずなんですが、再集結の時がすごく楽しかったらしくて、思い出が上書きされたみたい(笑)。坂田たちも6人じゃないと意味がないと言っていたので、快諾してくれて嬉しかったですね。長谷川からは今だからできる新しいことをやりたいという提案があって。それは、皆も同じ気持ちでした。

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――コントは、懐かしの「ミッキーさん」をはじめ、楽しいラインアップですね。

今回は、とにかくノーテーマでバラバラに作ったコントをコンサートのセットリストを作るように、全体のグルーブ感やうねりを意識して並べました。コントが繋がったりするのは、あくまで最終的な隠し味で。繋げることを目的に作ったコントはないんです。どちらかというと無理やりなつなげ方のコラージュのほうがおもしろいかなと。

――テンポが良いので、一気見してしまうおもしろさがあります。

そう言っていただけると嬉しいです。転換のスピード感やステージングには、20代の頃から心血を注いできましたから。コントとコントの転換をいかにテンポ良く見せるか。どうやったらかっこよく見せられるか。衣装の早着替えを含め、昔から意識しています。酒井若菜ちゃんが僕らのライブをDVDで観た時に、そのつなぎの部分に新しさを感じてくれたみたいで。今はあまりないスタイルだから新鮮に映るのかもしれませんね。

――その酒井若菜さんが、コントのナレーションや劇場アナウンスで登場しますね。

6人とも「ドキュメント72時間」が好きなんです。パロディにした切ないコントが出来たんで、さらにパッケージ感を強めるために、こういうドキュメンタリーのナレーションをやっていそうな女優さんにお願いしたくて、ぜひ若菜ちゃんにと。せっかく若菜ちゃんに出てもらうので、ライブ冒頭のアナウンスも何かネタを織り交ぜながらやってもらうことになりました。

――いつも、どんな風にネタを作っているんですか?

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まずはネタ出しと言う名の雑談から始まります(笑)。僕が「こんなんやってみようか」と示す方向性で、まずはメンバーに即興で動いてもらうんです。僕はその中に入らないんですけど、彼らのアドリブの破壊力は本当にすごくて、おもしろいんです。修正と即興を繰り返し、いろいろな可能性を探りながら生まれたものを僕がいったん持ち帰って、さらに新しいアイデアを加えて、台本にするんです。その台本に稽古を通してさらに笑いを足しながら完成させる、というのが流れですね。だから、6人が稽古場で笑ったものをやり続けているという点は、今も昔も変わらない。ほんの些細なことでも6人がおもしろがれたら、それがジョビジョバのオリジナリティになるんじゃないかと思っています。

――今後の展望は?

役者、脚本家としての自分が、10年後、20年後に何をしているのか、正直何も見えないんです。でも、ジョビジョバのリーダー・マギーとして「60歳になってもいる」みたいなことは、自分の中に描いておきたい一つの夢。それなりに年齢を重ねた6人が、ガハハと笑ったことを皆で笑えるものにしていけたらいいですね。かなり不定期ではあると思いますけど、長期的展望のロマンはあります(笑)

ジョビジョバ『Keep On Monkeys』衛星劇場マギーインタビュー_2

◆公演情報
ジョビジョバライブ『Keep On Monkeys』
2017年
【演出】マギー
【脚本】マギー
【出演】マギー、長谷川朝晴、坂田 聡、六角慎司、木下明水、石倉力

【番組概要】
伝説のコントユニット・ジョビジョバが15年ぶりに再起動。
「今の自分たちだから出来るコント」にこだわった新ネタから、オールドファンをニヤリとさせる懐かしいネタまで18本の珠玉のコントを全盛期と変わらぬスピード感で疾走。円形ステージの臨場感をノーカット完全映像化!すべてのお笑いファン、演劇ファン必見です。

(2017年5月3日~5月7日 品川プリンスホテル クラブeX)

◆CS衛星劇場 放送日
2018年1月1日(月)午前6:45~8:45
2018年1月20日(土)深夜1:00~3:00

ジョビジョバ『Keep On Monkeys』衛星劇場マギーインタビュー_6

(取材・文・写真提供/衛星劇場、編集/エンタステージ編集部)

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