『BIOHAZARD THE Experience』横浜流星にインタビュー!「自分を知っている人に“こんな顔もあるんだ”って思ってもらいたい」


2017年2月10日(金)より東京・Zeppブルーシアター六本木にて『BIOHAZARD THE Experience』が上演される。“超体感型ステージ”と銘打った完全オリジナルストーリーで、さらなる刺激とスリルに挑む意欲作。ゲームシリーズ最新作の発売や、ハリウッド実写映画の新作公開など、「BIOHAZARD」関連のニュースが相次ぐ中、舞台でしか生み出せないアクションサバイバルとは?本作で主演を務める横浜流星に話を聞いた。

『BIOHAZARD THE Experience』横浜流星インタビュー

――間もなく本番が始まりますが、少し振り返っていただいて、ご出演が決まった時の心境を教えてください。

世界的なゲームで、映画化もされている大作ですし、純粋にとても嬉しかったですね。そして、アクションもたくさんできるのかとワクワクしていました。

――横浜さんは空手もされてしますし、体もすごく鍛えられていますよね。このサバイバルな作品には、そういったフィジカルな部分も多く生かされそうです。

そうですね。空手をやってきたことで培った動きや、相手の攻撃の受け方などは活かせるんじゃないかなと思っています。でも、ガンアクションは今回が初めてだったんです!最初は難しかったですが、アクション監督の方に教えてもらい、だんだんと慣れてきました。

――横浜さんは、怖がりな方ですか?

いえ、むしろこういうスリルを感じるものは大好きです!でも、今回は客席にゾンビが登場したりする“体感型ステージ”なので、座って観るお客さんは、めちゃくちゃ恐怖を感じるのではないかと思いますよ(笑)。舞台もそんなに遠くないし、目の前にゾンビがいる迫力を味わってもらえると思います。そして僕らは、そんなお客さんをどこまでも追い詰めて、とことん怖がらせなくてはいけないと思っています。

『BIOHAZARD THE Experience』横浜流星インタビュー_3

――稽古は、どんな感じで進められているのでしょうか?

1月の頭から稽古に入り、早い段階で通し稽古ができるように進んできました。まだ不安はありますが、いい流れで初日に向かっていけそうだなというムードはあります。

――極限状態を描いている舞台なので、演じる皆さんもスタミナがいりそうですね。

そうですね。エネルギーはすごく使います。演出の鈴木さんが「演出や物語のエネルギーだけじゃなく、役者として持っている人間のエネルギーを、全部客席に届けないといけない」って、皆におっしゃっていました。その言葉通り、毎回全力を出し切る感じで臨んでいるので、稽古が終わると全員ヘロヘロです(笑)。

――今回、横浜さんは、今回、医者の役を演じられると伺いました。役に関してはどういった印象をお持ちでしょうか?

僕が演じるカラサワは、IQも高く正義感のある男ですが、同時に、ごく普通の等身大な男だと思っています。だから、観ている方に共感していただけるよう演じたいです。彼自身も、物語を追うごとに成長していくので、そこもしっかり見せられるようにしたいです。

――稽古中で、苦労されたこととかありますか?

医師の役なので、台詞に出てくる専門用語がとにかく難しいです。最初は、噛まないで言うだけで精一杯でしたね。それが一番大変でした(笑)。

――例えばどんな言葉が?

「大脳新皮質」とか(笑)。文字で見るとそこまで難しくないんですけど、普段は絶対に使わないから(笑)。とにかく、何回も言うことで慣れました。

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――ご共演の皆さんの印象はいかがでしたか?

皆さん初めましての方ばかりです。皆さん個性的な方で、とても刺激を受けています。いろんなジャンルで活躍している人たちが集まっていて、こういう現場を経験させていただけるのは、すごくラッキーなことだと思います。芝居をしていく中で「この人はこう来るのか」とか、「この人がこう来るならこうしてみよう」とか、日々、色々考えさせられます。

――チームとして、いい雰囲気で稽古を進められているんですね。

稽古中には、東さんと並んで腕立て伏せをやったりもしています。すごく気にかけてくださって優しいです。それから、篠田麻里子さんが稽古場にアップルパイを作ってきてくださったり。「チーズケーキが食べたい!」って言っていたら、製作発表の日に全員分作ってきてくださったんですよ。

――仲のいい雰囲気がすごく伝わってきます。

そうですね。ただ単に仲がいいというよりは、チームとしてすごくいい距離感でいられているって思っています。
誰も知らない13人が協力して戦っていくというストーリーにも、どこか通じるような。もちろん、お芝居だから切り替えなきゃいけないですけど、人間同士なのでどうしてもにじみ出る部分ってあると思います。

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――舞台上での関係性の伏線が自然にできているという感じなんですね。

そうです。チームワークとしての団結はありつつ、あくまで一人一人が個々で存在している感じで、すごく居心地がいいし、稽古もやりやすいと思っています。演出の鈴木さんにも「この舞台をきっかけにまた一つステップアップしてほしい」って声をかけてもらい、役に対して考えるきっかけをたくさん与えていただいているので、ありがたいです。

――横浜さんは近頃、映像に舞台にと、多方面でご活躍されていますが、映像と舞台では、それぞれアプローチに違いはありますか?

映画やドラマなどの映像作品は、繊細な表情や声色、その変化などを、時間をかけて細かい部分まで作っていくという感じで・・・そのプロセスに、やりがいがありますね。そして舞台の醍醐味は、やっぱり、その“瞬間”にあると思っています。

――“瞬間”というのは?

お客さんの目の前でお芝居をして、その反応を目の前で感じられること。そして、それを受けて、1ヶ月皆で稽古をしてきたことが身を結んだなって、達成感を感じられることが、自分にとってはとても大きいです。映像と舞台、どちらにしても「人間って本気で怒った時はこんな顔になるよな」とか、そういう人間味溢れるものに触れられる作品が好きです。そして、自分もそうありたいって思っています。だからこそ、シリアスからコミカルまで、いろんな役どころにどんどん挑戦して、これまでの自分を知っている人に「こんな顔もあるんだ」って思ってもらいたいです。

『BIOHAZARD THE Experience』横浜流星インタビュー_2

――本作でも、新しい横浜さんの顔を見ることができるのを楽しみにしています。最後に一言、意気込みをお願いします!

“体感型ステージ”になっているので、普通の舞台と比べると、もう一歩密接に、皆さんに共感していただきながら楽しんでもらえる作品になると思います。アクションはもちろん、13人が監禁され、極限状態の中どうなるのか・・・という人間の本性やドラマ性など、深い部分まで突き詰めていますので、そういう部分にも注目してもらえると嬉しいです!

『BIOHAZARD THE Experience』横浜流星インタビュー_4

◆公演情報
『BIOHAZARD THE Experience』
2月10日(金)~2月26日(日)
東京・Zeppブルーシアター六本木
3月4日(土)・3月5日(日)
兵庫・新神戸オリエンタル劇場

◆プロフィール
横浜流星(よこはまりゅうせい)
1996年9月16日生まれ、神奈川県出身。「仮面ライダーフォーゼ」でTVドラマデビュー。映画やドラマ、舞台など多方面で活躍する。出演作は、舞台『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017』、映画『キセキ ―あの日のソビト―』、映画『天使のいる図書館』(2月18日全国公開)など。

(撮影/エンタステージ編集部)

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