2016年を振り返り!○月あなたは何観てた?~7・8月編~


月日が経つのは早いもので、2017年が始まり早くも1ヵ月が経とうとしています。皆さんは、どんな作品で2017年の観劇初めをされましたか?エンタステージでは、昨年末に「2016年を振り返り!○月あなたは何観てた?」という企画を開催し、Twitterにて皆様の熱い感想をたくさんお寄せいただきました。

様々な演劇賞の発表も控える中、どんな作品に注目が集まっていたのか、下半期を振り返ってまいります。今回は、【7・8月編】をお届けします。(初日の早い公演からご紹介いたします)

○月あなたは何観てた?~7・8月編~_2

◆ミュージカル『エリザベート』2016ver.
【上演期間】
2016年6月28日(火)~7月26日(火) 東京・帝国劇場
2016年8月6日(土)~9月4日(日) 福岡・博多座
2016年9月11日(日)~9月30日(金) 大阪・梅田芸術劇場 メインホール
2016年10月8日(土)~10月23日(日) 愛知・中日劇場
【脚本・歌詞】ミヒャエル・クンツェ
【音楽・編曲】シルヴェスター・リーヴァイ
【演出・訳詞】小池修一郎
【出演】花總まり/蘭乃はな、城田優/井上芳雄、田代万里生/佐藤隆紀(LE VELVETS、※東京公演のみ出演)、古川雄大/京本大我(ジャニーズJr.)、未来優希、涼風真世/香寿たつき、山崎育三郎/成河、大谷美智浩、角川裕明、広瀬友祐、秋園美緒、ほか

1992年にオーストリアで初演されて以来、20年以上に渡り世界中で演じられてきた本作。日本でも、2000年以来多くの人を魅了し続けています。2015年にはキャスト、舞台美術、衣裳を一新、2016年も同バージョンで一部新キャストを加え上演されました。この2016年版は、Whiteバージョン/BlackバージョンとしてDVD化を果たしています。見逃してしまった方、『エリザベート』ロスの方は、ぜひ映像もチェックしてみてください。
※『エリザベート』の人気のヒミツに迫るコラムはこちら

【Twitterでのコメント】
・井上芳雄トート様、ゴンドラでの登場からラストまで、やっぱり目が離せませんでした。
・演者の皆さんがとても素晴らしくて、何度観ても観足りない感じがありました。
・(2015年版から)演出に大幅な変更はないものの、大きく変化したと感じた2016年版。個人的に1番の変化を感じたのは古川雄大さん演じるルドルフ。“国を憂う”’という言葉がピッタリの精悍な顔つきにさらに険しさが加わり、フランツにそっくりでした。

○月あなたは何観てた?~7・8月編~_3

◆ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』
【上演期間】2016年7月1日(金)~7月31日(日)
※6月29日(水)・6月30日(木)にプレビュー公演あり
【翻訳】小田島恒志
【訳詞】高橋亜子
【演出】藤田俊太郎
【出演】中川晃教、藤岡正明/中河内雅貴、海宝直人/矢崎広、福井晶一/吉原光夫
太田基裕 戸井勝海 阿部裕 綿引さやか 小此木まり まりゑ 遠藤瑠美子 大音智海 白石拓也 山野靖博 石川新太

トニー賞最優秀ミュージカル賞やグラミー賞などを受賞し、クリント・イーストウッド監督により映画化もされた伝説のミュージカルが、日本人キャストで満を持して上演。チームRED(中川・藤岡・矢崎・吉原)・チームWHITE(中川・中河内・海宝・福井)の2チームそれぞれの魅力が、大きな話題を呼びました。先日発表された第24回読売演劇大賞では、作品賞、男優賞(中川晃教さん)、演出家賞(藤田俊太郎さん)の3部門にノミネートされています。早くも再演が決定しているので、詳細発表が待たれます。
※中川晃教さんのインタビューはこちら
※海宝直人さん&矢崎広さんのインタビューはこちら
※福井晶一さん&中河内雅貴さんのインタビューはこちら
※吉原光夫さんのインタビューはこちら
※藤岡正明さんのインタビューはこちら

【Twitterでのコメント】
・本当に熱い夏をくれてありがとう!再演もあの赤白チームに会えることを祈っています。
・中川晃教さんは、フランキー・ヴァリそのものでした!
・キャストと客席が一体化して楽しめるような演出がとても素晴らしかったです。心に残る舞台でした。

○月あなたは何観てた?~7・8月編~_4

◆ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』(日本版)
【上演期間】
2016年7月21日(木)~8月6日(土) 東京・新国立劇場 中劇場
2016年8月13日(土)~8月22日(月) 大阪・オリックス劇場
2016年8月28日(日)~9月4日(日) 東京凱旋・東急シアターオーブ
【脚本】ハーヴェイ・ファイアスタイン
【音楽・作詞】シンディ・ローパー
【演出・振付】ジェリー・ミッチェル
【日本版演出協力・上演台本】岸谷五朗
【訳詞】森雪之丞
【出演】小池徹平 三浦春馬 ソニン 玉置成実 勝矢 ひのあらた 飯野めぐみ 白木美貴子 施鐘泰(JONTE)
<エンジェルス>穴沢裕介 森雄基 風間由次郎 森川次朗 遠山裕介 浅川文也

2013年のトニー賞で、ミュージカル作品賞をはじめとする6部門を受賞する快挙を成し遂げた大ヒットミュージカルが、待望の日本初上陸!オリジナルスタッフ陣が集結し、人気と実力を併せ持ったキャストたちと日本版の『キンキーブーツ』を作り上げました。ローラ役を演じた三浦さんは、NYで約1ヶ月間、シンディ・ローパーさんのヴォイストレーナーによるヴォーカルレッスンを受けて臨んだそうです。また観たい・・・!と思っている方も多いのではないでしょうか。なお、日本オリジナルキャストによるライブ録音盤CDも枚数限定で発売されることが決定しています。こちらもお見逃しなく!
※稽古場レポートはこちら動画
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【Twitterでのコメント】
・私もカンパニーの一員のような気持ちで観劇していました。ミュージカルの楽しさを教えてくれた作品です。
・最後の「RAISE YOU UP」も最高だけど、カンパニーの歌声の厚さとパフォーマンスのおもしろさが際立ったボクシングのシーンがお気に入りです。
・何度観ても胸が踊りました。観客巻き込む圧巻パフォーマンス!フィナーレの会場一体感、最高。シャイな日本人と忘れるほど一緒に盛り上がれました。ずっと心に残る作品。
・自分が変われば世界は、変わる。とても大切なメッセージをいただいた作品です。

○月あなたは何観てた?~7・8月編~_5

◆キャラメルボックス『彼は波の音がする』『彼女は雨の音がする』
【上演期間】
2016年7月30日(土)~8月14日(日) 東京・サンシャイン劇場
2016年8月18日(木)~8月23日(火) 大阪・サンケイホールブリーゼ
【脚本・演出】成井豊+真柴あずき
【出演】畑中智行、実川貴美子、大森美紀子、西川浩幸、岡田さつき、三浦剛、鍛冶本大樹、林貴子、石森美咲、山崎雄也、石川寛美/小林春世 
【GUEST】福澤朗(『彼は波の音がする』のみ)、武田航平
※公演紹介記事はこちら

演劇集団キャラメルボックスのSUMMER TOUR2016への感想がたくさん寄せられました。夏に上演されたこの作品は、一組の男女のラブストーリーを男の視点で描いたバージョンと女の視点で描いたバージョンの2通りの芝居にしようという、ちょっと変わった二本立てとなったこの公演は、キャラメルボックスの新しい挑戦となりました。「どちらも観たくなってリピートした!」という声が多数。

【Twitterでのコメント】
・別視点からの物語も同時上演していたので両方観ました。観ながら脳内では、アチラも再生。とても大きな作品になっていました。
・福澤さん演じるアルのキャラクターがすごくおもしろくて、畑中さんの新宮と三浦さんの串本との友情は感動ものでした。武田くんも観れた!生ジャストミート!!も聞けました(笑)。
・大好きなキャラメルボックスがいっぱい詰まった舞台でした。

○月あなたは何観てた?~7・8月編~_6

◆エムキチビート第十三廻公演『アイ ワズ ライト』
【上演期間】
2016年8月3日(水)~8月7日(日) 東京・紀伊國屋サザンシアター
【脚本・演出】元吉庸泰
【出演】村井良大、黒沢ともよ、川村ゆきえ、森本亮治、末原拓馬、山本侑平、長谷川あかり、天野翔太、宗形拓樹、林愛子、若林亜希、望月ミキ、内田靖子、新藤みなみ、菊池真奈美、小島里砂、橋本裕介、郷寛樹、平井杏佑、大洞志津久、氏家綾乃、若宮亮、太田守信、福井将太、大谷朗

元吉庸泰さんが主宰するエムキチビートの第十三廻公演として上演された本作。2012年に同劇団の第十廻公演として初上演されたものをリライトし、再び上演されました。元吉さんと主演の村井良大さんは、「演出助手」と「俳優」として、これまで数々の作品を作り上げてきています。「元吉さんの作品にずっと出たかった」という村井さんは、盲目の少年の深い絶望と希望の物語を見事体現。取材時、構えたカメラのレンズが涙で曇って仕方がなかったことをよく覚えています。先日、第十四廻公演『赫い月』を終えたばかりのエムキチビートですが、Twitterにはすでに次回作の予告が・・・ぜひ、チェックしてみてください。今後のエムキチビートにも大注目です!
※元吉庸泰さん&村井良大さんのインタビューはこちら
※公演レポートはこちら

【Twitterでのコメント】
・観劇史上最も泣きました。辛くて優しくて。千秋楽のオールスタンディング、鳴り止まないカーテンコール。観客席にいて忘れることができません。
・久々に演劇らしい演劇を観た気分になりました。誰もが持っているような古い心の傷を抉り、様々な受け取り方ができるところが良いと思いました。
・冒頭の村井さんの目が忘れられません。あの役者さんにあの演出は素晴らしい!
・悲しみだけではなく、一歩を踏み出す勇気をもらい、心を解放された作品でした。

○月あなたは何観てた?~7・8月編~_7製作発表時の模様

◆ミュージカル『王家の紋章』(初演)
【上演期間】
2016年8月5日(金)~8月27日(土)東京・帝国劇場
【脚本・作詞・演出】荻田浩一
【作曲・編曲】シルヴェスター・リーヴァイ
【出演】浦井健治、宮澤佐江/新妻聖子、宮野真守/平方元基、伊礼彼方、矢田悠祐、木暮真一郎、愛加あゆ、出雲綾、濱田めぐみ、山口祐一郎

「月刊プリンセス」(秋田書店)で今なお連載が続く、少女漫画の金字塔『王家の紋章』。まさかのミュージカル化で大反響を巻き起こしました!『エリザベート』や『モーツァルト!』など、数多くのミュージカルを手掛けてきたシルヴェスター・リーヴァイの音楽と、繊細で美しい世界観の創出に定評のある荻田浩一の演出、そして、ミュージカル界のスターが集結し生み出された壮大な愛とロマンの物語は、早くも2017年4月から5月にかけて再演が決まっています。今年もミュージカル『王家の紋章』旋風が吹き荒れること間違いなし。
※製作発表の動画はこちら
※裏井健治さんのインタビューはこちら
※濱田めぐみさんのインタビューはこちら
※宮野真守さんのインタビューはこちら
※公演レポートはこちら

【Twitterでのコメント】
・あんなハマり方するとは思わなかったです(笑)。浦井さんのメンフィスの素晴らしさは言うまでもなくなんですが、平方さんのイズミルの鞭捌きとソロが振り切れていて最高でした。
・宮野さんのイズミルが予想外にカッコ良すぎて、観劇回数を増やしてしまいました。あの内容をよく3時間に・・・。新妻さんと宮澤さんとまったく違うキャロル像、宮野さん平方さんも然り。相手によってどんどん変わっていく浦井さんのメンフィス。濱田さんのアイシス様は一人圧巻別世界でした。

この他にも、印象的なコメントをいただいた作品が多数。

◆ミュージカル座『ひめゆり』(7月上演)
全編歌、ほぼ台詞なし!ここまでのミュージカルは初めて。最初は戸惑ったけど、逆に後半からはその歌に救われました。目を背けたくなる史実がメロディーに乗ることで少しだけ和らげられ、歌だからこそよりその叫びがストレートに伝わってきました。

◆劇団鹿殺し 15周年記念・怒パンク時代劇『名なしの侍』(7月上演)
友達に導かれて初めて観た鹿殺し。サンシャイン劇場の隅々にまで届くパワーに圧倒されました。
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◆少年社中 第32回公演『三人どころじゃない吉三』(7月上演)
悲劇回避のために必死で奮闘する姿がおかしく愉快でしたが、最後はダメでも何回もやり直す姿が非常に愛おしく感じた作品。スピード感ある演出が拍車をかけ、すごく楽しめました。また、衣装が艶やかで目でも楽しめるところも最高!

◆虚構の劇団『天使は瞳を閉じて』(8月上演)
何度も再演されている作品ですが、古典的なネタ、ダンス、すべての演出が格別。夢を諦めきれないユタカとそれを見続けるマリなど、すべての役に感情移入できて、何度も観たくなります。天使1の叫びは忘れられないです。観れば観るほど、胸が苦しくなりました。

◆せたがやこどもプロジェクト2016《ステージ編》音楽劇『兵士の物語』(8月上演)
ストラヴィンスキーの楽曲に乗せた上質な音楽劇。子どもの頃にこれを観ていたら、芸術家を志したかも?
※稽古場レポートはこちら

◆『TARO URASHIMA』(8月上演)
太郎と乙姫の再会には泣きました。爽やかなハッピーエンドの、素敵なミュージカル。二部でサカケン(坂元健児)さんが若者に混じって踊っていたの最高でした(笑)。
※製作発表の動画はこちら
※木村了さん&辻本祐樹さん&原田優一さんのインタビューはこちら
※公演レポートはこちら

『ゴーゴーボーイズ』、朗読劇『クロードと一緒に』、朗読劇『僕とあいつの関ヶ原/俺とおまえの夏の陣』、『新・幕末純情伝』、『BENT』、『天球儀』、シャトナー of ワンダー #4『ソラオの世界』、オフブロードウェイ・ミュージカル『bare』、『Club SLAZY-Another world-』歌謡倶楽部『艶漢』、muro式9.5『答え』、宝塚歌劇団宙組『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』などの作品名も多くあがりました。

たくさんのご参加をありがとうございました。また、同時期に募集しておりましたWOWOW「勝手に演劇大賞2016」の結果発表は、2月下旬頃を予定しております。「作品賞」「女優賞」「男優賞」「演出家賞」(※作品賞のみ「ストレートプレイ」「ミュージカル」の2部門に分け選出)・・・それぞれ、どんな結果になっているのでしょうか?こちらも、楽しみにお待ちください。

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