歌謡倶楽部『艶漢』上演決定!櫻井圭登×三上 俊インタビュー「より艶やかになって皆さんを魅了したいと思います」


尚 月地の人気コミック『艶漢』(新書館)が2016年3月から4月にかけて東京・シアターサンモールにて初舞台化され大きな話題を呼んだが、今度は歌謡倶楽部『艶漢』として8月に新たに上演される。本作は傘職人の美少年・吉原詩郎と熱血正義漢な巡査・山田光路郎を中心に描かれるアンダーグラウンド事件簿。歌謡倶楽部『艶漢』では歌やダンスなど更にエンターテイメント性を増し、全く新しい“艶漢”の世界を創り上げる。今回、続投が発表された吉原詩郎役を演じる櫻井圭登と吉原安里役を演じる三上 俊に、“浪漫活劇譚”を振り返りつつ、“歌謡倶楽部”への意気込みを聞いた。

歌謡倶楽部『艶漢』インタビュー_1

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浪漫活劇譚『艶漢』を振り返って

――まず、浪漫活劇譚『艶漢』のお話をお聞きしたいのですが、振り返ってみていかがですか?

櫻井:そうですね・・・、まず“脱いだな!”という印象がありますね(笑)。

三上:ははは!脱いでたもんねぇ~(笑)。

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――際どいシーンがたくさんありましたもんね(笑)。

櫻井:基本的に僕は上半身裸やふんどし姿でお芝居していたので、とにかくそれが新鮮で刺激的でした。

三上:稽古場って舞台と違って横からの見切れがあるので、一回、櫻井くんのあられもない姿が稽古中に見えちゃってたりしてね(笑)。

櫻井:(照れたようにはにかみつつ)でも真面目な話、演出のほさかようさんや三上さんをはじめ、共演の皆さんから教わることが多く、改めて“役者”としてスタートできた作品だと思っています。

三上:いやいや!僕は何も教えてないけど、ほさかさんの手腕は本当に天才的でしたね。ほさかさんは原作物を舞台化する作品を手がけられるのは初めてだったそうですが・・・。原作をモチーフにしながらも様々な方向から演劇的要素を取り入れて、結果、演劇でしか表現できない『艶漢』が完成したように感じています。

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徹底的に“美”を極める

――原作の漫画も大変美しく、あの世界を表現するのは難しかったと思うのですが、お二人は原作を初めて読まれた時どう思われました?

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三上:自分は安里という役が決まってから(漫画を)読ませていただいたのですが、まず身体を作らなくちゃいけないなって。なので、本番までに6キロ絞って、体脂肪も4~5%落としました。
原作ファンの期待は絶対裏切りたくない!と思っていたので何とかやりきれましたが・・・、ここまで過酷な身体作りをしたのは初めてでした(笑)。

櫻井:僕も身体や振る舞いについて、一番気にかけながら読みました。原作の美しさをとことん極めたいなって思ったので。

三上:“美”はみんなのキーワードだったよね。

――なるほど。役作りはどのようにされていったんですか?

三上:基本的に、僕は形を作らず自然と湧いてきた演技を大事にしていました。ただ、安里は強さと美しさを兼ね揃えたキャラクターなので、殺陣の形や見栄えを吟味しました。これまで、あまり殺陣の経験がなかったのですが、“舞う”ようなイメージで覚えていきました。

櫻井:僕は、最初の稽古で「色気ねぇぞ!」って強めに指摘していただいて(笑)。流し目とか、セクシーな振る舞いを皆さんから教わって、コツコツ詩郎としての“美”を研究しました。殺陣に関しては、剣舞をイメージしながら、美しさを意識して覚えていきました。

「安里の喘ぎ声が・・・スゴイんです!」(櫻井)

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――様々な登場人物の関係が複雑に絡み合う物語でしたが、お二人はどなたが印象に残っていますか?

三上:僕は、原作の中で六口が好きなキャラだったということもあって、六口を演じていた田上真里奈さんが特に印象的でしたね。普段は天真爛漫で明るい子なんですけど、六口のダークな面をすごい楽しそうに演じていて。・・・女優って怖いなぁって(笑)。

櫻井:僕は、皆さんに圧倒的な存在感を感じていて、僕は支えられてばかりだったんですけど、・・・やっぱり安里さんですかね。安里さんの喘ぎ声が忘れられません(笑)。

三上:ははは!

櫻井:詩郎が安里の身体に絵を描くシーンの喘ぎ声なんですけど、稽古していくにつれて三上さんの喘ぎ声がどんどん良い感じになっていって(笑)。いつか僕もマスターしたいなって思います。

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三上:いいよ、今度教えるよ(笑)。

――なんだか楽しそうな稽古場ですね。

三上:楽しかったですねぇ。

櫻井:普通の現場より、男同士の距離が近かったのが良かったのかもしれませんね。

――幕が開くまではプレッシャーもあったと思いますが、初日を迎えた時の心境はいかがでしたか?

三上:初日は本当緊張しました・・・。安里は、原作ファンからも人気のあるキャラクターなのですごくプレッシャーを感じていて。二幕の冒頭、僕は客席から登場するようになっていたんですけど、そこで「安里だぁ!」って客席がすごい盛り上がって。その瞬間は、本当にホッとしました。嬉しすぎて台詞が一瞬飛んじゃいましたもん。初日に感触を掴めたので、以降は伸び伸びと演じることができましたね。

櫻井:僕も初日のお客様の反応で、ホッとできて最終日までやり切れました。やっぱり、原作がある作品は初日がドキドキなんですよね。

三上:股間を「マル禁」で隠す場面でドッカーンと笑いが起きたときなんか、心底ホッとしました(笑)。

歌謡倶楽部『艶漢』は、歌ありダンスありのエンターテイメントショー?!

――お客さんからの熱い声によって、8月の歌謡倶楽部『艶漢』を上演することが決まったそうですが、新企画の話を聞いたときはどのように思いましたか?

三上:サンシャイン劇場という大きな劇場で『艶漢』ができるというのは、率直に嬉しかったですね。おそらく歌謡倶楽部『艶漢』は、演劇というより“歌ありダンスありのエンターテイメントショー”になると思うのですが、お客さんに喜んでいただけるよう、『艶漢』の新しい一面を見せられるようなものにしたいと思っています。

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櫻井:僕は前作への出演が決まった時と同じプレッシャーを感じました。とりあえず、前回よりもっと肉体を鍛えていきたいと思っています!

三上:そっか、また身体を絞んなくちゃいけないのか(笑)!

――ちなみに、歌謡倶楽部『艶漢』で挑戦してみたいことはありますか?

三上:今の段階では、まだ何も決まっていないので実現するか全くわかりませんが・・・、飛びたいですね。原作を読んだ時、一番印象的だったのが戦闘シーンの“高さ”だったんです。
舞台版でもそれは意識していましたが、できるならワイヤーアクションとかでお客様の頭上を飛び回れたらいいですね~。

櫻井:それいいですね、僕も空飛びたいです!

三上:詩郎はノーフン主義(ふんどしをつけない主義)だから空飛んだらやばいんじゃないの(笑)?

櫻井:確かに・・・!でも、そこはなんとか工夫して(笑)。

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――新たな『艶漢』の世界を体験できるのがとても楽しみです。最後に歌謡倶楽部上演に向けて、楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。

三上:エンターテイメントとしての要素が更に強まると思いますので、サーカスを楽しむような気持ちで、構えず観てくださると嬉しいです。途中で手を叩いたり、歓声をあげていただいてもいい作品になるんじゃないかな。

櫻井:より艶やかになって皆さんを魅了したいと思いますので、ぜひ期待して見に来ていただけたら嬉しいです。新たな興奮を起こせるようがんばります!

広がり続ける“艶漢”ワールド!次はどんな世界を見られるのか楽しみは尽きない。歌謡倶楽部『艶漢』は、2016年8月に池袋サンシャイン劇場で上演される。

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◇公演情報◇
歌謡倶楽部『艶漢』
2016年8月19日(金)~8月21日(日)東京・サンシャイン劇場

<原作>
尚 月地『艶漢』(株式会社 新書館)

<構成・演出>
伊勢直弘

<出演>
吉原詩郎 役/櫻井圭登、山田光路郎 役/末原拓馬(おぼんろ)、
吉原安里 役/三上 俊、六口 役/田上真里奈、
荒上三郎太 役/羽場涼介、早乙女水彦 役/堀越 涼(花組芝居)

<GUEST>
橘伸三/林野健志 【19日19時公演出演】
瓜生夏月/伊崎龍次郎 【20日13時公演・18時公演出演】
瓜生冬陽/倉貫匡弘(TRASHMASTERS) 【20日18時公演・21日16時公演出演】

◇チケット情報◇
最速先行(抽選)
2016年6月4日(土)12:00~6月15日(水)23:59
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/adekan-show/(PC・MB共通)

キャラクター別先行(抽選)
2016年6月25日(土)12:00~7月10日(日)23:59【イープラスにて取り扱い】

ポスター先行(抽選)
2016年6月25日(土)12:00~7月10日(日)23:59【Confetti(カンフェティ)にて取り扱い】

一般販売(先行)
2016年7月23日(土)12:00~
チケットぴあ https://w.pia.jp/t/adekan-show/(PC・MB共通)
【ほか、イープラス、Confettiでも取り扱いあり】

◇プロフィール◇
櫻井圭登(さくらいけいと)
1993年2月8日生まれ、東京都出身。代表作は、空想組曲vol.9『回廊』ロミオ役(2012年)、『CLOCK ZERO〜終焉の一秒〜』シリーズ・ルーク役、ミュージカル『ハートの国のアリス~The Best Revival~』トゥイードル=ダム役(2016年)、浪漫活劇譚『艶漢』主演 吉原詩郎 役(2016年)など。2016年6月には『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』紫之創役、10月にはライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」ワールドツアーのうちはサスケ役での出演が控える。

三上 俊(みかみしゅん)
1981年11月12日生まれ、東京都出身。元劇団スタジオライフ団員。代表作に、TV『戦国鍋TV~なんとなく歴史が学べる映像~』(TVK)、『戦国★男士』(TVK)、舞台『最遊記歌劇伝』シリーズ・光明三蔵役、ミュージカル『八犬伝―東方八犬異聞―』里見莉芳役、おん・すてーじ『「真夜中の弥次さん喜多さん」バーテンダー役など。
毎週日曜日・朝7:00~7:15TOKYO MX『ブタイモン』内 『おん・てぃーびー 真夜中の弥次さん喜多さん』、2016年6月にはプロデュース劇団 K.B.S.Project舞台『APHΣ REBELLION ~アレス・レベリオン~』への出演が控える。

(C)尚月地/新書館
(C)2016尚 月地・新書館/幻灯署活劇支部

撮影:エンタステージ編集部 ※無断転載禁止※

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