塩野瑛久×斉藤秀翼インタビュー!斬劇『戦国BASARA4 皇』本能寺の変「今回はどんな話になるか全く予想できない」


伊達政宗役の塩野瑛久と真田幸村役の松村龍之介をW主演に迎え2016年7月に上演となる、斬劇『戦国BASARA4 皇』本能寺の変。本作は、CAPCOMの人気アクションゲームを原作として、2009年に一作目を舞台化。現在までに11度の公演が続く大人気シリーズだ。今作からは“舞台”を“斬劇”と称し、激しい殺陣を美しく振るう武将達の姿を改めて打ち出すという。そこで前作に引き続き伊達政宗役を演じる主演の塩野瑛久と、今回で『戦国BASARA』シリーズ初参加となる島左近役の斉藤秀翼による対談インタビューを実施。旧知の仲である二人から、お互いの関係や、稽古場の様子、次回作にかける意気込みを聞いた。

斬劇『戦国BASARA4 皇』塩野瑛久×斉藤秀翼インタビュー

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――塩野さんは前回に引き続き伊達政宗役を、斉藤さんは島左近役で初めての出演となりますが、まずお互いの作品に対する印象を教えてください。

塩野瑛久(以下、塩野):僕が初めて「戦国BASARA」を舞台で見たのは「Devil May Cry」とのコラボ作品『戦国BASARA vs Devil May Cry』だったんですけど、再現度の高さに驚いたのを覚えています。演技や殺陣だけではなく、衣装や小道具などディティールまで徹底されていました。動きづらい衣装なのかなと思っていましたが、実際に着てみたら細密に動きを考えた仕立てになっていて、全くアクションの邪魔にならない。こうした、舞台『戦国BASARA』シリーズの極限まで原作に近づける意識の高さにはいつも驚かされています。

斉藤秀翼(以下、斉藤):僕はゲームの存在は知っていたのですが実際にプレイしたことはなくて。なので、今年の一月に(塩野)瑛久が出ると聞いて見に行った『戦国BASARA4 皇』が初めてでした。中身はどの場面も白熱していて、計り知れない個々の努力に圧倒されました。特に主役を演じる瑛久に対しては素直に“かっこいいな”って。その二日後くらいに次回作のオファーが僕のところにも来て。「お、マジか!自分に来たぞ!」って(笑)。素直に嬉しかったです。

――タイムリーに話が舞い込んできたんですね。

斉藤:そうなんですよ。それで、瑛久にメールして「戦国BASARA」に関する情報を色々と聞き出しました。今作に関してはまだ脚本が上がっていないので「戦国BASARA」に関する様々なことをみんなから聞いてイメージを構築している段階です。

「瑛久は…かわいい後輩」

斬劇『戦国BASARA4 皇』塩野瑛久×斉藤秀翼インタビュー_2

――そもそも、お二人は以前からお知り合いだったのでしょうか?

斉藤:瑛久とは特撮ドラマ『獣電戦隊キョウリュウジャー』で2年半近く共演していたので、瑛久が17才くらいの頃から一緒にお酒が飲める年になるまで現場で共に過ごしてきました。

――斉藤さんにとって塩野さんはどういう存在ですか?

斉藤:そうですねぇ、瑛久は…かわいい後輩ですね。

塩野:前からもよく言われてはいましたが・・・なんだろう、照れますね(笑)。僕にとって秀ちゃん(斉藤)は良き先輩というか、現場では学ばせてもらってばかりでした。ただ、言葉で色々教わるというよりは秀ちゃんの背中を見て、盗んで学ぶという感じでしたけど。

斉藤:なんか瑛久って男らしくなったよね。初めて会った頃は、もっと柔らかい印象だったんです。なんか凄い成長したよね?

塩野:そんなことないですよ(笑)。ただ、昔は自分の見え方をあまり気にしてこなかったんですが、最近は自分の振る舞いがどんな風に見られるのか考えるようになって・・・。

斉藤:計算高くなったってこと?(笑)。

塩野:僕は計算高いですよ、理屈っぽいですし(笑)。いやでも、僕はすごく周りからの影響を受けやすい性格なので、自分をなるべく客観的に見て、流されがちな自分をコントロールできるようになったらなって思います。

斉藤:これは自分にも言えることですけど、瑛久は頑固というか譲れない部分というのを持っていて、だから堅い印象がありました。でも最近は丸くなったような気がしていて、大人の包容力を感じるんです。もちろん、瑛久の頑固さというのは、良い形で今も引き継がれていますが。

斬劇『戦国BASARA4 皇』塩野瑛久×斉藤秀翼インタビュー_4

――塩野さんから見て、斉藤さんの何か変わった点はありますか?

塩野:言葉の使い方が柔らかくなったかな。

斉藤:本当?

塩野:うん。細かいことをいうと声のトーンだったり。少し低くなったというか、落ち着いた印象がありますね。

斉藤:ああ、でも確かに過去の自分を第三者的な目線で見るようになってきたかな。当時は良かれと思ってやっていたことも、今思うと“若いな”って感じるようになったし。だからなんだろう・・・・・・。周りに対してもいろんなことを許せるようになって、自然な気持ちでいられるようになったかな。って、こんなこと言ったら、瑛久に「なにぶりっ子言ってるんだ」って思われるかもしれませんけど(笑)。

塩野:フフフ。そんなことないですよ(笑)。

「ゲームの印象を土台に自分の味を少しずつ足していく」

斬劇『戦国BASARA4 皇』塩野瑛久×斉藤秀翼インタビュー_3

――舞台『戦国BASARA』は原作ファンからの根強い人気がある作品ですが、実際に舞台作品として落とし込む時、どのようなリアリティーを尊重して役作りを行っていますか?

塩野:伊達政宗は実際に僕がゲームでも使っているキャラクターなのですが、前回の公演では、そのゲームの印象を土台に自分の味を少しずつ足していくという作業をしました。

――斉藤さんは今回『戦国BASARA』シリーズ初出演となりますが、どのような意識で役作りを行っていこうと考えていますか?

斉藤:陰と陽でいうなら、僕が演じる島左近は「陽」の明るいキャラクターなので、役のベースとなる体温を上げなくちゃいけないとは感じています。また、アクションに関しても自分が取り組んだことのない動き方をするキャラクターなので、自分の知っている方法論などは一度崩してゼロからの気持ちで始めなくちゃなって。

ただ、島左近と僕は似てるところがいくつかあって、口調がやんちゃだったり、でも芯の部分では人への信頼が厚く、情の深さもあります。なので、役と感情を上手く擦り合わせながら、「そうそう、これこれ」と言われるような共感のある“島左近”を目指したいです。

殺陣の稽古で三半規管が・・・

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――殺陣の稽古が少しずつ始まっていると聞いたのですが、初参加となる斉藤さんはいかがでしたか?

斉藤:初の殺陣の稽古で三半規管がやられました(笑)。

塩野:(笑)。

斉藤:島左近は特攻隊長みたいな先陣を切っていくキャラなので、常に動きのあるようなキャラクターなんです。しかも、アクションの中には回転系のアクロバティックな動きもあるので、その特訓中に三半規管がやられてしまいました(笑)。

塩野:僕も回転系はあるのですが、自分は三半規管より身体が振られてしまってピタって止まれないことにいつも苦労します。伊達政宗の武器である六爪流をつけて回転すると重心が取り辛く、回転を止めるに止められず・・・。それはもう、稽古で慣れて必要な筋肉をつけていくしかないので、特訓あるのみです。

――激しいアクションが続くので、日々のコンディションによってパフォーマンスも変わっていきそうですよね。

斉藤:殺陣は個人技じゃないからねぇ。相手の呼吸がいつもと少し乱れるだけで、全然違うパフォーマンスになったり。

塩野:そうですね。殺陣は難しいですね。でも、殺陣のシーンで演者と一緒にお客さんの熱量が上がっていくのを感じた時は役者としての醍醐味を感じますね。

斉藤:会場全体と息が合っているのを感じる時は、やっぱり嬉しいよね。

――稽古場はどんな雰囲気なのでしょうか?

斉藤:殺陣の稽古に関しては結構スパルタですよ(笑)。同じアクションを繰り返し練習する時なんかは、まだ身体が慣れてないのでフラフラでした。

塩野:殺陣師の方がスパルタなんです(笑)。

斉藤:これは「戦国BASARA」特有の話だと思うんですけど、中には見たこともないような大きな武器を装備するキャラクターもいるので、殺陣に慣れている人でも特殊な武器だと扱いが難しく、それに慣れるのにも結構苦労があるみたいなんです。僕は普通の剣なので、一から武器に慣れていくということはないんですけど。

塩野:でも、秀ちゃんみたいな普通の武器もまた大変なんですよ。殺陣師の方も、そっちの方が扱いになれているので、その分ディティールが厳しくなるから。

斉藤:そっか、言われてみればそうだね(笑)。なので…みんなアクションシーンは一生懸命です(笑)。

今作は登場人物の関係性にも注目!

斬劇『戦国BASARA4 皇』塩野瑛久×斉藤秀翼インタビュー_6

――それぞれの武器の扱いにも注目したいですね。では、今回の上演に向けてそれぞれ意気込みを教えてください。

塩野:今回も引き続き伊達政宗の役を演じさせていただきますが、作品として前回よりもパワーアップしたものをお見せしたいですし、自分が作り上げていく伊達政宗もより魅力的に見せていきたいです。また、個人的なことを言うと、島左近というキャラクターが今回、どんな風に話と絡んでくるのかがとても楽しみです。

斉藤:そっか、今回の登場人物に石田三成勢がいないから島左近をつなぐ人物がいないのか。

塩野:前回は柴田勝家が島左近をつないでいたんだけどね。今回はどんな話になるのか全く予想できない。

斉藤:信長と関わってくるのかなあ。史実とゲームは微妙に違うから、お互いがどう絡んでくるのかは楽しみなところだね。

塩野:他にもミステリアスな役どころである千利休が登場したりと、今回は登場人物の関係性にも注目して見てもらえると面白いと思います。

斉藤:島左近と自分が重なる部分はいくつか見えてきているので、少しでも愛されるキャラクターを作っていければなと思っています。あとは、瑛久演じる伊達政宗と絡むシーンが島左近にあるのか、それが気になりますね。みなさんも楽しみにして来ていただけると嬉しいです。

塩野:あるのかなぁ~!?(笑)。

斉藤:どうだろうね(笑)。

――お二人の共演楽しみにしています。本日はお話ありがとうございました!

斬劇『戦国BASARA4 皇』塩野瑛久×斉藤秀翼インタビュー_7

斬劇『戦国BASARA4 皇』本能寺の変は、2016年7月1日(金)から7月10日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて、7月16日(土)から7月18日(月・祝)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演される。現在チケット好評発売中!

斬劇『戦国BASARA4 皇』本能寺の変 オフィシャルサイト
http://www.basara-st.com/

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